見出し画像

TULIP 50th ANNIVERSARY LIVE TOUR 宇都宮市文化会館 2022.11/26(ネタバレあり)

2022年初夏、ひょんなことからTULIP50周年ツアーが宇都宮市文化会館で行われる事を知り、オフィシャルサイトで告知していた先行予約を申し込んだら無事当選。人生初のTULIP公演に行って来ました。インタビューなどで財津さんがTULIPは50周年ツアーで終わりと仰っていた事もあり、全国ツアーはどの会場も完売だと思います。私自身はTULIPの代表曲しか知らない俄かでしたが、セットリスト掲載サイトを確認したり、CD/DVDを購入したりして可能な限り予習して臨みました。相変わらず今回も薄暗い客席の中でメモ書きしながら拝見させて頂きましたのを元にレポートさせて頂きます。2023年夏まで続くツアーです。曲目やMCなど含むネタバレしますので、ご注意下さいませ。

会場は宇都宮市文化会館。
ツアートラックはペイント無し。
今回のツアー告知ポスター
完売素晴らしいです
開場時間前、ロビーは大混雑でしたか、皆さん騒ぐ事も無く待機されてました。
コンサートツアーグッズの告知ポスター。新商品も続々と入荷してました。
魔法の黄色い靴デラックスエディションの展示見本。
今回、CDなどの物販コーナーが無し。残念😭。

開場時間は客入れBGMは無く、ステージにも幕がかかっていないので楽器のポジションも丸見え。ステージ前方に姫野達也さんと財津和夫さんのギター及びキーボードが設置。更に後方には上田雅利さんとサポートドラマーの田中徹さんのドラムセットがツインで設置。舞台下手にサポートギタリスト尾上サトシさん、舞台上手に宮城伸一郎さんのベース、上手奥にサポートキーボーディスト小泉信彦さんと言う配置でした。開演前の諸注意も何度か影アナにより流され、途中休憩有りの2部構成だとアナウンス。開演五分前位に1ベルが鳴り、2ベルは鳴らず徐々に客電が落とされ開演時間を迎えました。ステージに設置された青いスポットラストが数個灯るとメンバーが舞台下手からぞろぞろと登場。観衆から満場の拍手で迎え入れられてました。各々整い、上田さんのカウントから

1.悲しみに挨拶を

がスタート。ステージ上が一気に明るくなり、ステージ後方には扇型の舞台セットが登場。その周りをスポットライトが取り囲み、曲毎に色を変え彩りを加えていました。財津さんはアコギ、姫野さんはエレキ。序盤から中盤までは田中徹さんは控えで、尾上さんと小泉さんのサポートメンバーが参加でした。財津さんのメインボーカルは艶やかですし、上田さんのシャープなリズムもキレキレ。宮城さんのコーラスしながらの安定感あるベースも素晴らしかったです。アウトロでは姫野さんがギターソロを披露。幾度かのメンバーチェンジや解散や休止してた時期などもありますが、デビュー50周年のバンドの凄さを感じます。そう言えばステージ上にはモニターが沢山設置されていたので、イヤモニは使わないのかと。それもまた潔くて素晴らしいです。

2.置いてきた日々

1曲目が青を基調としてたのに対しピンクを基調とした照明に変わり始まりました2曲目。観衆も幾らか緊張がほぐれて、サビ前に手拍子の振り付けなどもしっかりやられていました。間奏のキーボードソロからスペイシーな雰囲気になり、後半から姫野さんと宮城さんのコーラスが多くフィーチャーされました。

演奏後、ここで財津さんのMC。
足を運んで下さったお客様に感謝しつつ、TULIPが50周年を迎え、ツアーをやろうかと言う話になりました。コロナ禍で大変な中、来て頂き感激です。ジジイですけど最後まで頑張ります。最後までお楽しみくださいと言うような内容から

3.ハーモニー

が始まりました。メインボーカルは財津さんですがサビでは姫野さんとのユニゾンみたいなハーモニーで聴かせてくれました。間奏のギターソロも姫野さん。両雄の並びは嬉しいです。

4.風のメロディ

姫野さんがメインボーカルで、サビが財津さんのメインボーカルにスイッチ。アウトロのギターソロは尾上さん。その間、財津さんは宮城さんと向き合って演奏。ラストは皆で上田さんの方を向いてエンディングとなりました。

ここからは姫野さんのMC。
宇都宮での公演は6年ぶり。沢山来て頂き嬉しい。次にお送りする曲はデビューして東京に来てから5年位経った頃、気持ちに余裕が出来てきて故郷をテーマにしたものを作りたいと思い、安部俊幸と一緒に作った曲です。聴いて下さい。と言い、

5.博多っ子純情

姫野さんボーカルで、財津さんはキーボードを演奏。小泉さんのアコーディオンのような音色のキーボードが特徴的でした。2番からは財津さんや宮城さんもコーラスで加勢。姫野さんもギターソロを披露。オープニングから飛ばし気味なセットリストだったので、この曲で程よいクールダウンになったように思います。

6.ここはどこ

この曲では観衆も待ってましたと言わんがばかりに立って見始めまして、Aメロからサビまでお決まりと思われる手拍子をやっていきました。本来なら声援も送りたい所でしょうけど、それが出来ない分盛大な手拍子でステージ上のメンバーに想いを伝えたいと言うのがヒシヒシと感じられました。ラストの大サビから更に手拍子も大きくなり熱気も増大。財津さんや小泉さんらも終盤には立って演奏する程でした。

ここからは宮城さんがMC。
久しぶりの宇都宮公演を楽しみにしてましたと言う話から、数年前に亡くなってしまった故・安部俊幸さんの話題に。安部さんが10年前の40周年ツアーの時に、もしお許しを頂けるなら50周年もやりたいと言っていたので、今日は安部さんも喜んでくれているかと。あの時は安部さんが歌っていたのを、今日はメンバー全員で歌いますと仰ってから

7.思えば遠くへ来たものだ

を演奏。ボーカルスイッチ形式で、
宮城(Aメロ)〜姫野(Bメロ)〜上田(サビ)〜間奏〜財津(Aメロ)〜サポート含む全員(サビ)と言う感じだったと思います。姫野さんはアコギを弾いてました。先程の博多っ子純情のMCもですが、ステージ上には安部さんは居ないけど、想いは今でも一緒なんだと思えば嬉しいものです。

ここでMCは再び財津さん。
先程のは安部君が詞曲を作り歌った曲ですが、TULIPはメンバー全員が詞と曲を作り歌っている珍しいバンド。次の曲もベースの人が作った曲です。エジプトをテーマにした曲ですと紹介し、

8.エジプトの嵐

が演奏されました。観衆も皆立ってクラッピング。人気の高さを窺わせます。この曲は宮城さんがボーカル。膝を軽く落としフィンガーピッキングで熱唱していました。尾上さんのギターも素晴らしかったです。

演奏後も財津さんがMC。
(激しめの曲だった事もあり)ゼェゼェしました。姫野君元気?(と聞くも姫野さんは次曲の準備に手一杯で無反応)無視された😅。

まだまだ行きますよ〜。古い曲だけど未だに新鮮。上田君の歌とドラミングをお楽しみください❗️と言いましたら、上田さんによる短めのドラムソロから

9.走れ!ムーン号

が始まりました。上田さんのこの日唯一の全編メインボーカル曲で、赤い照明に上田さんのみ白いスポットライトを浴びて演奏。終盤は上田さんと尾上さんが掛け合い風な演奏になり、派手に終了しました。

ここで舞台転換があり、TULIPのメンバー4人が横並びになる形式に。上田さんは下手側にスタンディング型のドラムセットを、他のメンバーは椅子を準備してもらってました。少し長めの沈黙時間が続きましたので財津さんが、ジジイだからセットチェンジに時間がかかってます。急に事故があったとか、姫野君が転んだとかじゃないですと言いつつ、ここからは生ギターのコーナーであると説明。財津さんと他メンバーとのローカルネタ含む掛け合いMCが暫く続きます。

先ずは上田さんから。宇都宮にある現場からの中継レポーター風に「八幡山公園にいる上田さ〜ん?」と財津さんが呼びかけると、それに応える上田さん。前日から宇都宮入りし、この公園含む市内をジョギングしながら散策。途中バイク留めのコンクリにぶつかりスネを打ち痛い思いをしたとの事。幸い軽傷だったのでジョギングを3周してからホテルに戻り、美味しいビールを飲みましたと言うエピソードを披露。このコーナーの1曲目は皆で歌いますと仰り、

10.仔牛のローカウジー

が始まりました。最初は財津さんの朗読から始まり、スイッチボーカルに。順番は財津さん〜姫野さん〜全員(サビ)〜上田さん〜宮城さん〜全員(サビ)の繰り返しだったと思います。

演奏後、財津さんが先日のコンサートでこの曲の紹介をした人が歌詞を間違えたと指摘。この曲は歌詞が重要なのに歌詞がすっ飛び、ロー、ロー、ロー、ロー、と狼狽してましたと暴露。上田さん苦笑してました😅。

続きましては財津さんから「オリオン通りを徘徊している姫野さ〜ん」と紹介され、それに応える姫野さん。姫野さんは宇都宮に来たら食べたいものとして、ハガフーズという所で製造している「宇都宮ハムカツ」を紹介。姫野さん的には「宇都宮ハムカツ」はメジャーだと思っていたらしいですが反応が薄く、観衆に尋ねるも存在を知っていたのは3人くらいだったのでショックだったみたいです😅。財津さんの同郷の後輩でもある松重豊さんの「孤独のグルメ」で取り上げられたのに〜と仰ってました。
それから、姫野さんは宇都宮で食べたいものとして「納豆信田」を紹介。こちらも「孤独のグルメ」で取り上げられたので知名度高いと思っていたのにこちらも反応薄😅。TULIPの客層はあまり「孤独のグルメ」を見てないかもしれません。因みに自分は「宇都宮ハムカツ」しか知りませんでした。財津さんからも沢山突っ込まれた姫野さん、皆さん検索して食べてくださいと仰って締めてました。マイナーなローカルネタをリサーチしてくれたのに反応薄くて申し訳なかったです😅。

では曲紹介行きますと言う事で、姫野さんが初めて詞と曲を作ったやつですと説明があり、

11.ある昼下がり

を披露。序盤はトライアングルだけで、中盤からマレットでリズムを構築する上田さんの凄さが際立ちました。姫野さんのボーカルに合わせて財津さんと宮城さんのコーラスも絶品でした。この曲から尾上さん、小泉さんもステージに戻りまして、舞台下手前方に上田さんのセットが置かれている都合、尾上さんは舞台下手後方のスペースで暫く演奏する事になりました。

演奏後、面白くない話が続いている所に、また面白くない話が続きますと仰る財津さん。「ニューヨーク5番街にいる宮城さ〜ん」と、宇都宮から一気に飛び出した宮城さんがMCを担当しました。宮城さんも上田さん同様に昨日の夕方スネをケガしたらしく、「ゆうがたフレンズ」だねと突っ込まれてました。軽傷で良かったです。
宮城さんは、「宇都宮といえば餃子で、よく取り寄せて食べてる。ニンニクの効いた餃子はビールに良く合う。ビールといえば上田さん。ニンニクといえばガーリック。(ガーリー)ク上田さん」と、上田さんの愛称ガーリーとかけて説明。更に「財津さんは餃子を食べても数を食べない。(かずを)食べない」と、財津和夫さんの下の名前とかけて説明したので皆から上手い!と褒められていました。姫野さんの事はとにかく若々しくて憧れると。今日も会場入りしてから、正嗣(まさし)の餃子、宇都宮ハムカツ、焼きそばなどを食べていて元気だと。そこから恒例らしい宮城さんによるご当地謎かけ。「テイクアウトの餃子とかけて、この後演奏する曲ととく。そのココロは、(どちらも箱入りです)」と仰って、観衆からも盛大な拍手👏。TULIPのメンバー皆さん、それぞれのキャラ立ちしていて面白いですね☺️。と言う事で演奏されましたのは、

12.箱入り娘

でした。財津さんボーカルで姫野さん、上田さんがコーラス。間奏は小泉さんによるキーボードソロが素晴らしかったです。演奏後、メンバーがステージからはけて第一部終了。15分の休憩を挟み、第二部へと続いていきました。

13.We Can Fly

ここからはツインドラムとして田中徹さんが登場。上田さんは休憩前からステージ下手前方に設置されたままのドラムセットで数曲演奏する事に。この曲の冒頭やサビでは両手を上に広げてパン・パパン!と手拍子する振り付けがあり、尾上さんがそれを先導。熟練の観衆も当然の如くクラッピング。非常に盛り上がりました。この曲では姫野さんはキーボード、財津さんはアコギでした。田中徹さんは着実かつ力強いドラミングで、上田さんと一糸乱れぬビートを刻むことでより強力なバンドサウンドに貢献されていました。

14.ブルー・スカイ

曲名の様にステージ上は青を基調とした照明に包まれていました。お決まりのクラッピングも気持ちよく決まってました。尾上さんのアウトロのギターソロも素晴らしかったです。

演奏後、ここで財津さんのMC。
50年もやってると色々な事がありました。大規模な野外コンサートもやったし、大分の小さな公民館でもやりました。大分の公民館は昼公演で、外は明るく中は暗い状態だけど、古い会場ゆえに隙間穴が何箇所も空いていて、スポットが当たってるみたいだったと言う話や、東北の鶴岡と言う街にコンサートに行った時、大雪で機材を詰んだトラックげ間に合わず、仕方がないから地元の楽器屋さんでギターを借りて、機材が届くまでの1時間くらいカバー曲とかをやって凌ぎ、その間に到着した機材をセッティングしてからフルのコンサートをやったので4時間位の内容でしたと。大変だったけどあの頃は楽しかったですと回想しておりました。
TULIPはデビューしてから自分が歌っていたけどヒットせず、3枚目の時に別な人が歌いヒットした。暫くはそれでやっていけたけどそろそろヒット曲が欲しいねと言われたタイミングで運良く次のヒット曲が出せた。本当にTULIPはヒット曲に恵まれたみたいな話をして、

15.虹とスニーカーの頃

が演奏されました。個人的に初めてTULIPを知るキッカケとなった思い入れが強い曲。ダイドーブレンドコーヒーのCMに使われてましたね。観衆のクラッピングも更に熱を帯びてきました。姫野さんはエレキ、財津さんがアコギと言う組み合わせ。ラストの方で上田さん、ドラムのタムをはしゃぎながらドコドコ叩いてる姿がチャーミングでした。

16.TAKE OFF
17.明日の風

TULIPの名盤の誉れ高いアルバム『TAKE OFF』より、アルバム冒頭の2曲が続けて演奏。姫野さんがボーカル、財津さんキーボードでした。TULIPの中でもビートルズの影響をかなり受けた楽曲だと思いますし、50周年ツアーで聴ける喜びを感じながら聴いていました。

ここからMCは宮城さん。
この2曲は1974年の作品で、私が19歳の時の作品。48年前、その頃皆さんどうでした?おそらく今日来て下さっているお客さんは50代〜60代の方が多いと思いますが、まだまだこれからですよ!このステージには70歳を超えたスーパーおじさんが3人も居ます。特に姫野さんは若い。気持ちも食べるのも衣装も。今着てる衣装なんて南国の大統領みたいです😅。次の曲はそんな姫野さんが歌います。と言う事で

18.夏色のおもいで

姫野さんのフレッシュな歌声が印象的な楽曲。ツインドラムのビートは歌を邪魔せずに楽曲の力強さを増幅させてくれます。ラストの締めは上田さんではなく田中徹さん。田中徹さんを優しく見つめる上田さんが素敵でした。
個人的にこの曲は90年代後半に綿内克幸さんて方が歌っていたので知りまして、TULIPのカバーだと知ったのはずっと後のことでした。


19.悲しきレイン・トレイン

姫野さんボーカルの名曲。ここら辺から自分も聴いていて感情が昂ってきました。

ここで財津さんのMC。
さて、TULIPというバンドは九州の福岡で作られました。ビートルズはその10年前に誕生。誰かが言ってましたが、10年おきにスーパースターが生まれるみたいです。(場内拍手👏)
この話はここだけの話にして下さい😅。
ビートルズが好きで、それっぽい曲を作ってきました。TULIPがデビューして最初の1〜2枚は自分で歌ったけどヒットしなかったので、姫野に歌わせたらヒットしてくれた。ヒットしたご褒美にとロンドンでレコーディングさせてもらい、それはそれは楽しい思い出でした。その時に出来た曲。47〜48年前の曲です。聴いてください。

20.ぼくがつくった愛の歌〜いとしのEmily〜

この曲から上田さんは、自身のドラムセットに戻り演奏。舞台下手前方に設置されたドラムセットは撤去され、尾上さんが再び前方の定位置に復活。姫野さんボーカルで、上田さんと宮城さんがコーラス。今までは上田さんと田中徹さんは一糸乱れぬパターンのドラミングでビートを刻んでましたが、この曲からは上田さんと田中徹さんのドラムパターンが時折変化。基本的には田中徹さんがベーシックなドラムを叩き屋台骨を安定させた上で、上田さんがどんどん自由に羽ばたくように叩いておりました。田中徹さんが居てくれるからこそ出来る贅沢な演奏だと思います。田中徹さんや尾上さん、小泉さんらTULIPより下の世代の方々のサポートが、懐メロにしない今を生きる音にしてくれたと思います。

21.青春の影

荘厳なイントロから始まり、歌い出しから拍手が沸き起こりました言わずと知れた大名曲。財津さんボーカル、姫野さんキーボード。

22.Shooting Star

イントロの電子音から観衆のクラッピングも完璧。興奮も更に更に増大。財津さんボーカル、姫野さんと宮城さんがコーラス。上田さんと田中徹さんのドラミングの違いが1番色濃く出た曲だったように思います。これにて本編終了。手を振ってステージから一旦はけるメンバー。観衆も歓声が出せない分、心からアンコールを求める拍手の圧が凄かったです。

そしていよいよアンコール。サポートの御三方は今回のツアーTシャツに着替えて登場。財津さんも何度か空キックをする仕草をしていて、アドレナリンが出ていたものと思われます。そんな盛り上がりの中で演奏されたのは

23.2222年ピクニック

アンコールらしく、宮城さんがステージ前方に来て演奏。観衆も総立ちでクラッピング。2222年まであと200年。その時代にこの曲がどんな風に響くのかなと思いながら聴いてました。演奏後は財津さんも興奮して更にはしゃいでました。姫野さんはエレキに持ち替え、

24.銀の指輪

が演奏。姫野さんボーカルの大名曲でダメ押しに盛り上がりました。曲に合わせてのクラッピングもバッチリ。間奏では姫野さんと宮城さんがステージ前方に出てきて、演奏しつつも観衆に手を振ったりと和やかムード。財津さんはステージ後方にいるメンバーに向かって楽しそうに演奏してました。演奏後は財津さんがエレキに持ち替え上田さんの方に行くと、上田さんもヒートアップして演奏。

25.私のアイドル

が始まりました。総立ちの観衆の盛り上がりも最高潮に。TULIP4人によるコーラスが特徴的でした。財津さんも観衆にワイパーのように手を左右に振るようにと煽り、大盛り上がりでアンコールが終了しました。しかしこれで終われる筈がない。更なるアンコールを求める観衆の拍手に応えてメンバーが駆け足で再登場。ダブルアンコールが始まりました。

26.心の旅

姫野さんボーカルの大ヒットした名曲。1番を歌ってる際にちょっとだけ咳き込んだ姫野さんでしたがその後は全く問題なし。ゆったりした手拍子が会場全体を包みまして、長年愛されている曲なのだと実感。ラストに手を振る姫野さんでした。

ここで財津さんによる最後のMC。
観衆への感謝を述べ、3階席2階席1階席にいるそれぞれの観衆への気遣いをされていました。
「こうしてまた皆さんとお会いできるのが嬉しい。今はマスクの時代だけど、マスク外して皆で歌える日が来て欲しい。コロナが終わるまで自分達は終われない。出来るだけ長くやる事に決めました❗️(大歓声❣️)またどこかに観に来て下さい❗️

と言う、まさかの継続宣言。TULIPなのかソロなのか分かりにくいですが、TULIPもソロもどちらも末長く元気にやって貰いたいです。このステージを観た方ならば、まだまだ引退するとは思えない位にエネルギッシュで若々しいパワーに満ち溢れたバンドサウンドだと痛感された筈です。TULIP継続大歓迎☺️。

メンバー紹介を、小泉さん〜田中さん〜尾上さん〜姫野さん〜上田さん〜宮城さん〜財津さんの順番でされ、財津さんが「ありがとうございました❗️この曲でお別れです❗️」と力強く挨拶して、

27.魔法の黄色い靴

が始まりました。姫野さんアコギ、財津さん手ぶらのスタンドマイクでボーカル、コーラスはTULIPの4人が担当。本来ならば観衆の大合唱が沸き起こる曲ですが、それが出来ない分手拍子や拳を突き上げる事でレスポンス。財津さんも万感の思いで声を張り上げて熱唱。少なくともこの時間、会場全体が魔法にかかり、皆少年少女に戻って楽しんでいたかのような、涙ものの光景でした。演奏終了後、上田さんは使用してたドラムスティックを後方に投げ、正に力を出し切ったという感じでした。最後にメンバー全員がステージ前に出てそれぞれご挨拶。これにて魔法のような宇都宮公演は全て終了しました。

終演後は客出しBGMとして「魔法の黄色い靴」のインストのオーケストラバージョンみたいなのが流れてました。嬉しい宣言も飛び出しましたが、メンバーは常に一本一本命をかけてステージに臨んで下さっていると思います。沢山の方々にこの素晴らしいステージを目撃して頂きたいと切に願います。そして来年のツアー千穐楽まで、無事に完走しますように。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?