【ポケモンSV】 始原のビート 【S14最終8位】
TN:バイオレット 最終8位 - 2218
待たせたな。
【コンセプト】
・ブリジュラスへの全対応
・高火力+先制技での詰め
【個体紹介】
もちもの:こだわりハチマキ
テラス:ひこう
とくせい:マルチスケイル
せいかく:いじっぱり
実数値:167-204-115-x-120-132
努力値:4-252-0-0-0-252
◎カイリュー意識で準速
もちもの:オボンのみ
テラス:ひこう
とくせい:テクニシャン
せいかく:のんき
実数値:175-150-154-x-115-63
努力値:236-0-156-0-116-0
◇H131-B100-イーユイに対して飛行テラス「ダブルウイング」+「バレットパンチ」の瀕死率が98.71%
◆パオジアンのA189*悪テラス*鉢巻「かみくだく」を93.7%耐え
◆ガチグマ(アカツキ)のC205「だいちのちから」をオボンのみ込確定2耐え
◎ママンボウ意識で最遅(同速)
もちもの:とつげきチョッキ
テラス:はがね
とくせい:いかく
せいかく:いじっぱり
実数値:175-198-111-x-112-138
努力値:84-116-4-0-92-212
◆ガチグマ(アカツキ)のC155「ブラッドムーン」を確定2耐え
◆ガチグマ(アカツキ)のC205*ノーマルテラス「ブラッドムーン」+「しんくうは」確定耐え
◆ハバタクカミのC155「ムーンフォース」を98.3%で3耐え
◎B<D ダウンロード調整
◎準速ブリジュラス抜き、「がんせきふうじ」込で最速135族抜き
もちもの:たべのこし
テラス:フェアリー
とくせい:こだいかっせい
せいかく:ひかえめ
実数値:225-x-131-176-110-112
努力値:196-0-156-20-4-132
◇H175-D80-連撃ウーラオスに対して「じんらい」の瀕死率が93.7%
◎無振り霊獣ランドロス抜き
もちもの:こだわりメガネ
テラス:ステラ
とくせい:こだいかっせい
せいかく:ひかえめ
実数値:131-x-82-203-156-182
努力値:4-0-52-236-4-212
◇H187-D117-炎オーガポンをステラテラス「パワージェム」で確定
◆連撃ウーラオスのA200*+2「アクアジェット」確定耐え
◎最速ジャローダ抜き
もちもの:きあいのタスキ
テラス:ゴースト
とくせい:わざわいのつるぎ
せいかく:いじっぱり
実数値:155-189-101-x-85-187
努力値:0-252-4-0-0-252
◇H175-B121-連撃ウーラオスに対して「サイコファング」+「ふいうち」で確定
【構築の要点】
・ブリジュラスへの全対応
・タケルライコが強すぎる
・全てのテラスタルを<勝つため>に切る
・選出固定パに対する解答
-ブリジュラスへの全対応
シーズン14ではスタンパの鋼枠として、サーフゴーに代わり新たにブリジュラスが環境を席巻した。2種のとくせいがそれぞれ別ベクトルの対処を要求する上、型も豊富なためだと考えられる。
とりわけ、『がんじょう』を盾に「ステルスロック」や「ミラーコート」、はたまたこだわりメガネ「りゅうせいぐん」などをぶっぱなす初手ブリジュラスが爆増しており、これをどう綺麗に処理するかはシーズン14の至上命令だった。
活路を見出したのは、初手に「とんぼがえり」ポケモンを投げ『がんじょう』を潰し、特殊高火力で制圧する動きだ。
色々と試していくうち、ブリジュラスから「でんじは」を絶対に撃たれないという点に強く惹かれランドロスを始動要員として、ランドロスとの補完も良い眼鏡ハバタクカミを特殊高火力として採用した。
▶ブリジュラスのC194*ステラテラス*眼鏡「りゅうせいぐん」が、HD特化ランドロスに対してちょうど100%~になることを知っていたため持ち物はとつげきチョッキとした。
またランドロスの素早さを準速ブリジュラスよりも高くすることで、「でんじは」が絶対に来ないメリットを活かしつつ、前述のテラス「りゅうせいぐん」に試合終了レベルのリスクを負わせることができる。
▶仮に『じきゅうりょく』が初手の場合はそもそもランドロスの有利対面なため、ブリジュラス側にテラスor交代を迫っている点でブリジュラスに全対応したと言えよう。
-タケルライコが強すぎる
ランドロスやハッサム、パオジアンといった連撃ウーラオスを苦手とするポケモンを多く採用した本構築において、タケルライコは英雄だった。
「すいりゅうれんだ」を余裕で受け流し、突破が面倒な耐久ポケモンを「めいそう」の起点にし、「じんらい」でスイープまでこなせてしまう。
特にこだわりスカーフ持ちの連撃ウーラオスに対し、体力を1でも残せば縛れるという固有かつ破格の性能にも関わらず、ライコ自身の使用率が低すぎて型の認知が進んでいなかったために連撃ウーラオスの被選出時には法外な勝率を叩き出してくれた。
▶選出率は圧倒的1位、紛れもなくパーティのエースと言える活躍ぶりだった。
また「めいそう」タケルライコのもちものについて、ブーストエナジー/オボンのみ/じゃくてんほけんなどが主流だが、場持ちをより強く意識して今回はたべのこしとした。
▶「じんらい」空かしの小賢しい択を横目に回復するので悠長を許さず、結果的に「じんらい」が通りやすい。
-全てのテラスタルを<勝つため>に切る
クッションポケモンが不利対面を誤魔化すためにテラスタルを切らされるシーン、例えば炎タイプとハッサムが対面して、ハッサム側が苦し紛れに炎テラスなどの耐性テラスを切る場合を考える。
試合の序盤~中盤でこのような事故が起きてしまうと、そこからの逆転は概ね不可能だ。
▶これは勝ちに直結しにくい"延命プレイ"、つまり<負けないため>のテラスタルでは、タイプ変更のアドバンテージを活かし切れないからである。
こういった考えから、クッションポケモンの不利対面をある程度打開しつつ、<負けないため>以上のバリューが期待できるテラスタルとして、今回はハッサムに飛行テラス&「ダブルウイング」を採用した。
▶イーユイやオーガポンへの切り返しとして<勝つため>に切れる、有効なテラスタル選択だったように思う。
-選出固定パに対する解答
シーズン14では雨パや晴れパなど、選出幅が極めて狭いものの強力な軸の構築が散見された。
中でも無視できないほどの勢いを感じたのはサイコフィールドギミック(イエッサン+テツノカシラなど)だったが、その並びには「アイススピナー」という致命的な弱点があることに気付いた。
そこでパオジアン本人と相談し「つららおとし」で運勝ちしたいか尋ねたところ、選出固定のギミックパを瞬殺できる方が偉いとのことだったので「アイススピナー」を採用した。
▶サイコフィールドパには最終日3回マッチングし、全試合3ターンで終わらせてくれたので目論見は成功したと言える。
余談だがパオジアンの「つららおとし」のような3割の確率引っ掛け要素は、ランクマッチの勝率を長期的に見た際に必要であり構築に残したかった。
▶そこで、タケルライコには「ほうでん」、ランドロスには「じわれ」をそれぞれ採用し、構築全体で運要素のバランスをとった。
▷「じわれ」については10%も当てなかったので採用している人はバカだと思う。
【選出軸】
・カイリュー+ハッサム+ライコ
・ランドorハッサム+カミ+ライコ
・ハッサム+ランド+ライコorカミ
・パオ+カミ+ハッサムorカイリュー
どの相手にどう出してどう戦うかは無料の範疇を超えるため無し。(めんどくさかった)
どう選出しても先制技が1種類以上組み込まれるのが強い。
【参考】
ぴちさんの構築
カイリュー+ハッサム軸について、大変参考にさせて頂きました。
(無断リンクなのでご本人様より指摘があり次第消えます)
【感想】
ようやく1桁をとることができた。長い旅路だった。
完成度は今まで組んだ構築の中で最も高いと思っていたので、レートが溶けかけた時も構築を信じることができて良かった。
構築名 [始原のビート] は東方Projectより、東方輝針城のExボス 堀川雷鼓のテーマ曲から。荘厳な曲調とタイトルが、ライコ軸の本構築によく似合う。
質問などあれば Twitter @bavelpoke またはコメント欄へ。
ではまた、ランクマッチで。