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【ポケモンSV】 偶像に世界を委ねて 【S19最終19位】

TN:Lumina 最終19位 - 2123


毒々しくって、眩々するだろ?

偶像に世界を委ねて


コンセプト

・考慮しきれない領域の奇襲
・スタンの見た目で受けループ


個体紹介

ミライドン @ こだわりスカーフ
テラスタイプ: フェアリー
特性: ハドロンエンジン
性格: ひかえめ
203(220)-94-121(4)-205(252)-136(4)-159(28)
イナズマドライブ / りゅうせいぐん / ボルトチェンジ / マジカルシャイン

◇D無振りのミライドンや黒馬バドレックスへの乱数意識でC特化
◆連撃ウーラオスのA200*こだわりハチマキ「インファイト」を確定耐え
◎最速ランドロス付近を意識

ドオー @ たべのこし
テラスタイプ: あく
特性: てんねん
性格: しんちょう
237(252)-95-93(100)-58-154(156)-40
じしん / どくどく / まもる / じこさいせい

◆カイリューのA204*ノーマルテラス「しんそく」を確定2耐え
◆テラパゴスのC172「テラクラスター」を確定3耐え
◆テラパゴスのC172*こだわりメガネ「テラクラスター」を「まもる」挟んで確定2耐え
◆黒馬バドレックスのC217「アストラルビット」を確定2耐え、同「サイコショック」を11/16の乱数で耐え

ガチグマ(赫月) @ ゴツゴツメット
テラスタイプ: フェアリー
特性: しんがん
性格: ずぶとい
220(252)-81-187(236)-155-85-75(20)
だいちのちから / ムーンフォース / つきのひかり / しんくうは

◆ザシアンのA202*A+1「きょじゅうざん」を確定2耐え
◆コライドンのA187*晴れ「スケイルショット」×5を97.19%で2耐え(目安)
◎ヒスイガチグマ、ドドゲザンの端数S振りを意識

パオジアン @ こだわりハチマキ
テラスタイプ: でんき
特性: わざわいのつるぎ
性格: いじっぱり
155-187(236)-100-99-102(132)-173(140)
つららおとし / ふいうち / テラバースト / こおりのつぶて

◆ミライドンのC205*エレキフィールド*フェアリーテラス「マジカルシャイン」をテラス時確定耐え
◆アカツキガチグマのC205「しんくうは」を確定耐え
◆イーユイのC205「かえんほうしゃ」をテラス時12/16の乱数で耐え
◎ほとんどのとつげきチョッキ持ちミライドンを抜けるライン

オーガポン(炎) @ かまどのめん
テラスタイプ: ほのお
特性: おもかげやどし
性格: いじっぱり
187(252)-160(44)-104-72-143(212)-130
ツタこんぼう / ウッドホーン / やどりぎのタネ / こうごうせい

◇H207-B171-炎等倍テラス-白馬バドレックス@オボンのみ に対してテラス*A+1「ツタこんぼう」×2の瀕死率が99.6%
◆イーユイのC205「あくのはどう」やハバタクカミのC187*こだわりメガネ「シャドーボール」に対して「やどりぎのタネ」×「こうごうせい」の回復が間に合う

ウーラオス(連撃) @ とつげきチョッキ
テラスタイプ: はがね
特性: ふかしのこぶし
性格: いじっぱり
207(252)-187(156)-120-74-93(100)-117
すいりゅうれんだ / アクアジェット / ドレインパンチ / アイススピナー

◇H197-B149-カイリューに対して「すいりゅうれんだ」+「アイススピナー」の瀕死率が76.16%
◆アカツキガチグマのC198*ノーマルテラス「ブラッドムーン」+「しんくうは」を確定耐え
◆黒馬バドレックスのC217「サイコキネシス」、同*C+1「アストラルビット」をどちらもステルスロック込み確定耐え


構築の要点

・禁伝枠の選定
・コンセプト1『考慮しきれない領域』
・補完枠の確定
・コンセプト2『受けループ』
・理論的型判別と未決定部分の精査


-禁伝枠の選定

まず環境TOPの禁伝枠について以下のように考察した。

・黒馬バドレックス→選出画面で相手にノーマルテラスがいることは推測できるが誰がノーマルかわからない、特にノーマルテラス黒馬バドレックスの解決が難しい。
・コライドン→選出画面で相手の対策がわかりにくい。仮に対策がいても炎テラスで貫通できる公算は高く、舐めている相手はそのまま終了させることができる。反面、フェアリーテラバーストで奇襲されると即ゲームセットになりがちな上それをケアしにくい。
・ミライドン→選出画面で相手に地面タイプがいるなら奇襲的じめんテラスはほぼ考慮しなくていい。地面0の場合は必ず地面テラスがいるし概ね初手で出てきたやつがそれである。

以上の考察から、相手の対策が構築を見た瞬間にほとんど把握できるだけでなく、相手の奇襲をある程度予見できる点に魅力を感じミライドン軸に決定した。
▶ドーブルバトン、あくび、キノガッサなど眠りを軸とした戦術を無効化できるのも副産物と言うには勿体ないくらいの利点である。

ミライドンを使う上でパオジアンとの対面を最初に考えた。その際『とくせいの発動順がパオジアンの方が先、というだけで全ての技選択を許してしまうストレス』が異常だったので持ち物はこだわりスカーフとした。(後述するが同対面において自分はパオジアン側でとんでもない技選択をする)


-コンセプト1『考慮しきれない領域』

ミライドン軸は『コライドン軸に安定して勝つのは無理』というのが一般的な見解だったし、実際に私自身もそう思っていた。
これはミライコライ双方が強力な対面操作技を覚えるがゆえに初手対面が起きやすく、その際のお互いの素早さ関係と、お互いのテラス込みでの技選択の不安定さに起因する
▶例えばコライドン+ハバタクカミに対し、初手スカーフミライvsコライの対面でこちらが先に特性が発動したとしても、「りゅうせいぐん」や「マジカルシャイン」などの素直な選択はしにくい。
かと言って「ボルトチェンジ」から物理受け交代を選んでも、チョッキコライドンの「とんぼがえり」→ハバタクカミ召喚に対応できない。

よってまず、この一般論を覆すことを課題とした。

考えるうち、そもそもミライvsコライを初手で対面させるのは得策ではないことに気付き、『コライドン側が考慮しきれないポケモンで「フェアリーテラバースト」を選択して破壊する』という結論に至った。
霊獣ランドロスやスナノケガワなど様々な候補がネタ帳に追加されたが、最終的にはコライドン側にテラスを切るメリットが薄く、それでいて受けにくい火力から居座りを誘えるアカツキガチグマを採用した。
▶「フェアリーテラバースト」と違いテラス前提にならない「ムーンフォース」や、晴れシナジーのある「つきのひかり」、先制技の「しんくうは」など覚える技の噛み合いが良い。


-補完枠の確定

上記2体で対処の難しいポケモン筆頭が「めいそう」持ちポケモン(ハバタクカミ/テラパゴス/ルギア/黒馬バドレックスなど)だったので、それらの対策は急務だった。
そこでまず、ハバタクカミにめっぽう強いHDベースの炎オーガポンを採用した。
▶ガチグマと合わせてハバタクカミの一貫を切ることができる上、「おにび」無効により黒馬バドレックスにも強めである。

しかしここで問題が発生する。「どくびし」に勝てないのだ。
▶特にルギアやテラパゴスなどは「どくびし」との組み合わせが最大派閥であり、それ込みで勝てなければ対策とは呼べなかった。

そこで白羽の矢が立ったのがドオーだ。

ドオーはとくせい『てんねん』によって「めいそう」を無効化するだけでなく、どくタイプにより「どくびし」も効かず上記の課題を完全にクリアできた。
またあくテラス込みで「サイコショック」黒馬バドレックスや「サイコノイズ」ルギアへの詰ませになるなど、強みは枚挙に暇が無い。
▶一方でミライドン軸は白馬バドレックスを苦手とするため、それに強い炎オーガポンは続投とした。


残りの枠は上記4体の並びが特殊過ぎて弱そうだったので使用率上位から検討した。
まずグライオンに勝つ気がなかったので深く考えず連撃ウーラオスを採用し、チョッキディンルー+ミライドンが重めだったのでパオジアンを採用して一旦完成とした。(この時点ではパオウーラの型は未決定)


-コンセプト2『受けループ』

何を言っているかわからないと思うが、本構築の基本選出はガチグマ×ドオー×ミライドンである。
物理をガチグマで、特殊をドオーで見て受け回しつつ定数ダメージを稼ぎ、最終的に全てをスカーフミライドン圏内に入れるのが最もスタンダードな勝ち筋だ。

この受け回し選出はミライドンを出すまでもなく勝利することすらあるほど強力なものだった。

例えばコライドン+ハバタクカミ構築。初手コライvsガチグマの対面でテラス「ムーンフォース」を選択し、通れば終了。
▶もし「とんぼがえり」→ハバタクカミでもドオーで受かる上、「どくどく」はほとんどの場合一貫しているのでそこからコライドンに交代されても問題ない。
▷「どくどく」+「まもる」+ガチグマ交代ターンでコライドンを18/48を削る。ガチグマへの初手「とんぼがえり」でゴツゴツメットが入っているので8/48加算。これだけで何も労せずコライドンを26/48消耗させられる。
交代ターンに「フレアドライブ」なら反動+ゴツメがあるのでさらに削ることができ、それ以外(主に「ニトロチャージ」や「でんきテラバースト」)は晴れ「つきのひかり」で完全に受かる。つまり定数ダメージだけでコライドンは虫の息になっているわけだ。

しかし上記受けループ選出では、とつげきチョッキ×「こおりテラバースト」ミライドンに勝つことは不可能である。
そのためとつげきチョッキミライドン軸に対してはパオジアンを軸に選出することにした。


-理論的型判別と未決定部分の精査

ではそもそもどのようにとつげきチョッキミライドンを見分けるのか。
一言で言えば『地面枠が地面枠足り得るか』、もっと噛み砕けば『ディンルー/テツノワダチの有無』である。
地面枠は電気の一貫切りとして採用されるが、全ての地面タイプがミライドンの対策で採用されているわけではない。なぜなら前述の通り、環境には「こおりテラバースト」ミライドンが存在するためだ。

例として、以下の構築を見てみよう。

自身のスクショから1枚

これはチョッキミライドンの代表的な構築だが、この構築は初手こちらのミライvs相手何かの対面ができたときでんき技ケアでカバルドンに交代するだろうか。
答えは否。理由はもちろん「こおりテラバースト」に撃ち分けられた場合カバルドンが無駄死にするからである。
同様の理由でミライドン+チョッキガチグマ/チョッキランドロスも組み合わせとしては考えにくい。
▶逆に「こおりテラバースト」を等倍で受けられるテツノワダチや、超耐久で2耐えするディンルーなどはミライ軸のチョッキ×地面枠として理に適っていると言えるだろう。

そしてその理論に則れば、写真の構築はミライドンに対してチョッキミライドンで対抗するのだと考えられる。というか、それ以外ではミライドンで終わってしまいかねない。

ここで、HCベースのミライドンにはパオジアンが圧倒的に有利であることに回帰した。この対面でパオジアンはチョッキミライドンに対し、テラスを切って居座るかハッサムや連撃ウーラオスへ交代する以外の択を許さない。
▶つまりそれら全ての択をエレキフィールドタダ乗り*こだわりハチマキ「でんきテラバースト」で破壊することでチョッキミライ軸を蹂躙できると考え、パオジアンは愛用のこだわりハチマキ型に決定した。
▷これもまた、考慮しきれない領域である。


連撃ウーラオスの型は最後まで決めかねたが、最終的には重めなアカツキガチグマに抗えるとつげきチョッキに落ち着いた。


選出(諸事情でレンタルなし)


・コライドン軸…グライオンがいなければ有利
▷ガチグマ×ミライドン×ドオー
▶コライドンを定数で削り、ドオーかミライドンを通せば勝ち。7~8割かそれ以上勝った。ミライ軸としては破格の勝率だと思う。
コライドン+アカツキガチグマは多少重いが、チョッキコライドンの流行からアカツキガチグマ入りが減ると予想していて、予想通り終盤にはほとんどいなくなったので耐えた。
コライドン+グライオンの並びはそう選出された場合勝てないので祈ることで対策とした。祈った結果最終日は1度も当たらなかった。


・ミライドン軸…五分~微有利
チョッキっぽい▷パオジアン×ミライドン+何か
チョッキぽくない▷ミライドン×ドオー+何か
▶理論通りチョッキミライ初手の人には全勝。代わりに理論から外れた人にはそこそこ負けた。メガネミライドンも少し厳しい。ミライドン+グライオンは当然無理なので切った。


・黒馬バドレックス…有利
▷ガチグマ×ドオー×ミライドン
▶概ねディンルー+カイリュー+バドレックス(順不同)以外の選出はできないはずなので、ディンルーをガチグマで倒してドオーにテラス切ったら詰んでいた。
たまにいるバドレックスを出さない人には負けることがあり、たまにいるディンルーを出さない人はミライドンで抹殺した。


・ザシアン…不利
▷ガチグマ×ミライドン+何か
▶たいていの場合チョッキガチグマが入っているので概ね勝てない。いない時だけ勝ちの目があったが普通にザシアンが強くて負けた。


・テラパゴス…勝ち
▷ドオー出しとけば勝てる
▶たべのこし型テラパゴスはマッチングした瞬間に勝ちを確信できた。テラパゴス構築はテラパゴスを選出するために組まれていて他のパターンが基本なく、のこのこネギを背負って出てきた鴨、もとい亀をいじめていたら終わった。メガネ型だけちょっと面倒だった。


・白馬バドレックス…有利
▷オーガポン×ドオー+パオジアン(orウーラオス)
▶初手バドレックスが来た試合は全て勝てた。来なくてもオーガポンで暴れたあと「トリックルーム」ターンをドオーで遅延していたら勝っていることがほとんど。


・ホウオウ…不利
▷パオジアン+何か
▶ホウオウの真っ当な倒し方が未だにわかっていないことに加え、だいたいグライオンと組んでいて無理だった。少なかったので切った。


・ルギア…勝ち
▷ドオー出しとけば勝てる
▶「どくびし」役を素早く処理してドオーでテラス切ったら終わった。一撃技全部当たるレベルでない限り負けないのでもっと当たりたかった。


・ルナアーラ…微不利
▷パオジアン×ドオー+何か
▶「めいそう」ルナアーラならいけるが、今期はこだわりメガネのフルパワー型ルナアーラが多くドオーで誤魔化すのは無理があった。


・ほかムゲンダイナ、カイオーガなど
▶ダイナ入りは多分勝てないが当たったことがないのでわからない。カイオーガはどうせ有利。


重いポケモン

グライオン…ウーラオス出すか、グライオン来たら負けと割り切って選出切るかの2択しかなくて苦しかった。何度も書いたが本当に重い。

・チョッキアカツキガチグマ…チョッキコライドンの流行によりザシアン軸しか居場所がないことから薄く見た。もちろん普通に重い。

・テツノツツミ…シンプルに一貫していてしんどい。誰も使っていなかったので切った。

・テツノワダチ+すごい禁伝枠…これも普通に面倒。ガチグマでワダチを受けたあとガチグマに出されるフルパワー禁伝枠を受けきれなかった。

・「ちょうはつ」物理ポケモン+コライドン…ガチグマが回復できないため勝てない。当たったとき絶対無理だなと思った。

・「つるぎのまい」パオジアン…そもそもパオジアンが楽なわけではないので当然きつい。パオジアンとウーラオスが睨みをきかせたおかげであまり選出されなかった。


感想

6/30に朝から夜まで予定があり疲労困憊の中潜っていたので目標を1桁から30位以内に下方修正。8時頃24位で撤退したところ、他が勝手に溶かしてみるみる順位が上がり微妙な気持ちになった。

グライオンにどうしても勝てない、再戦にも弱いなどの理由から自信がなく撤退したが、辛うじて目標は達成したので良しとしたい。


ではまた、ランクマッチで。





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