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漁協

2022/06/01~2022/07/15

大学2年次を休学中の僕は、様々な水産関係の現場を見ようと考えた。素敵なご縁があり、鵡川漁業協同組合でインターンを始めた。(休学した理由などは、下の記事を読んでください)漁協での僕の主な仕事は、朝、漁師さんが持ってきた魚などを種類や大きさ別に分けて並べる。その後、入札によってそれらを買った仲買人さんの車に積むというものだった。

朝は元気にピチピチ跳ねている魚が、お昼前にはお金に変わり車に積まれていく。そんな過程を一ヶ月半見ていました。


この漁協は、直売所やバーチャル店舗と他の漁協が行わないことに取り組む「新しい漁協」とのこと。(今後見る漁協とはどこがどのように異なるのかがとても楽しみ。)

漁協がインターンを受け入れることも珍しいことのようで、漁協のインターン生として僕のことを北海道新聞に載せて頂いた。(カラー写真つき!)

始めは、他の漁協が鵡川漁協のする珍しい取り組みをしないのか、疑問に思っていた。
今は、漁協において関わる人が多いということがその理由の1つなのかなと感じる。
漁師さん、仲買人さん、消費者、様々な立場の人にとって良い選択は何か考えなければならないし、組合員(漁師)さんの数もとても多い。
だから、新しいことを始めにくい。

でも、それだけが理由じゃないと考えている。漁師さんや仲買人さんの立場からもいろんな物事を見て、他の理由も見つけていく。

水産関係の現場といっても様々なところがあるなかで、多くの人との関係のなかで成り立つ「漁協」と巡り合えたのがとても良かった。
漁師さんと仲買人さんの意見が真逆になることはよくあるし、漁師さん同士でも意見が異なることもよくある。その間にたって1つ1つ決断をしていく。大変な職場だった。

鵡川漁協にて学んだこと、興味を持ったこと。
・遮二無二やること

何を学びたいか明確にしたいと思って始めた休学だったが、なかなか学びたいことが明確にならず焦っていたインターン開始当初。色んなものを見たい、感じたいという気持ちから不用意な発言をして、注意を受けた。

その後は、
やりたいことが明確じゃないなら、目の前にあることに遮二無二取り組む。選り好みせず遮二無二取り組む。という言葉を頂いたことを思い出し、とにかく何でもやった。

そのおかげで今、少し興味を持てた事、学びたいことが明確になったと感じる。

本当にやりたいことなんて、しばらく見つかりそうにないのでどんなときでも遮二無二取り組んでいきたい。


・漁協、漁師さん、仲買人さんの関係をもっとよくしたい。

もっとお互いを信用したいと思うことが何度もあった。信用しないほうが上手くいくこともあるという意見も、少しは分かる。しかし、現状水産業が衰退していっているなかで、水産業界の人同士がお互いを信用し、新しいことにどんどん取り組むことが必要と感じた。

・未利用魚を広めたい。

毎日、漁師さんが持ってくる魚や貝の中には、これまで見たこともないようなものがあった。それらは美味しいものばかりだった。量がまとまってとれない、見た目が悪い、捌きにくいなどの理由で安い値段で取引される「未利用魚」というものが存在することを知った。

この魚たちにスポットを当てることは、漁師さんの所得の向上、水産業界が良くなる、さらには社会の色々な問題を解決できるのではと感じている。

最終日に頂いたたくさんのプレゼント

むかわで関わってくださったすべての皆さんのおかげで、様々な経験ができました。(職場でお昼ご飯、自主回収、etc.)
ここで、学んだことを次につなげて、必ず恩返しをしたいと思っています。

送別会での美味しいご飯


最後に開いてくださった送別会にて
これまで話したくてもなかなか話せなかった専務から嬉しい言葉をいただきました。

人生に詰まったら、考えるか遮二無二やるかの二択。
考えるには知識がいるし、遮二無二やるには根性が必要。
考えすぎなくらい考えていた自分には遮二無二やることが必要。

恩返ししたいなら、「手伝わせてください」ではなく、力をつけて「これをやりませんか」と提案をしに来い。


「君がいた期間、本当に助かった」とそう言ってもらえたとき、全身を温かいお湯が流れる感覚になりました。
「頑張れよ」と叩かれたお尻の感覚や、お世話になった人達との握手の感覚を忘れないよう、定期的にこのnote見返します。

『スキ』してくださった記事を見返す習慣をつけているので、皆さん『スキ』してください。😁👍


本当にありがとうございました。

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