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金融に関する意識

日経平均3万円になっても、「儲かったのは金持ちだけ。」そんな批判が聞こえてきました。新型コロナで貧民は仕事を奪われ、収入は減り、息絶え絶えなのに、日経平均株価が3万円とかおかしい、と。

新型コロナ流行で、流行を抑えるための感染症対策は知ろうともせず、必要以上に怯え、パチンコ屋に始まって、飲食店、県外者、帰省者を迫害し、トイレのエアータオルはまだ停止していることに疑問を持たない馬鹿な人たちが溢れる世間。

マスコミの煽りを鵜呑みし、必要以上に怯え、経済を止め、たくさんの労働者の職を失わせ、我が町の飲食店を壊滅させたデュープスたち。

彼らは、緊急事態宣言が感染防止に効果があると盲目的に信じ、この冬の流行が増大すると緊急事態宣言を政府に求め、実施させた。しかし人口10万人あたり一日30人程度の流行ではその効果が微々たるもので、先進各国の数十分の1の流行でGDPの棄損は同様の惨状である。1月末に緊急事態宣言の延長を求める声が9割に上ると聞いたときは耳を疑った。

国籍や感染場所を公開すると、民衆が愚かにも差別をするから、と公表を行わない政府。これは政府だけが悪いのではなく、民衆が馬鹿だからと思う。

実際、事あるごとになんらかの要因で「ゆるみ」が発生し、マスクの着用こそすれど、アルコール消毒や検温、防飛沫対策、接触対策を意味なく形骸化させてる民衆が多く見られる。

さて、私が言いたいことは、日経平均3万円となって、儲かったのは金持ちではなく、株式を資産に組み入れていたものが等しく恩恵を受けている。

もちろん、貯金が0という、低所得者、あるいは、高浪費家の人は除いて、およそ9割以上の世帯には貯金がある。(総務省統計局家計調査)

その人たちは、何故、株式、あるいは投信を買わないのでしょうか?

「貯蓄から投資へ」というスローガンを掲げ、日本政府は日本人の金融資産を株式に振り分ける努力を初めてからおよそ20年程経ちました。

2000年、個人金融資産の総額は1,409兆円。日銀の資金循環統計によると、金融商品別の内訳は、
 現金・預金 ・・・・・53.9%
 債券・・・・・・・・・3.4%
 投資信託・・・・・・・2.4%
 株式・・・・・・・・・8.6%
 保険・年金 ・・・・・26.7%
 その他・・・・・・・・5.1%

2016年9月末時点における個人金融資産の総額は1,752兆円。17年間で24%も増です。

日銀の資金循環統計(2016年9月末)によると、

現金・預金 ・・・・・52.3%
債券・・・・・・・・・1.5%
投資信託・・・・・・・5.0%
株式・・・・・・・・・8.6%
保険・年金 ・・・・・29.8%
その他・・・・・・・・2.9%

まったく変わっていません。ほんの少し、株式や投信方式の確定拠出年金などが増えた程度。

政府が国策で国民の資産形成をアメリカ方式にしたいという取り組み自体の是非は意見が分かれるかと思いますが、私には政府の決定を変える力はないので、貯蓄は決済性預金以外は全くせず、25年もの間、株式・投信に貯株してきました。

私は貧乏な家の出で、当然新入社員の時の貯金は0。最初の数年はバブルの名残もあり、収入はすべて使いきり、月末は不足分をキャッシングを行うという一般的なw若者でした。

入社5年目ごろから、金融の勉強を始め、最初は株式の短期売買でばくちを行い、様々な試行錯誤と金融知識の習得を行い、自分なりに投資とは何かを納得し、2000年頃から国策を知り、貯株を推進してきました。

そして、巨額の資金供給力を持つ、年金機構の株式購入、日本銀行のETF購入が始まり、株式市場は長期的に見て、上昇しないはずはないです。短期的には上下にふらつくことは良く起こりますが。

儲かったのは金持ちだけ?儲からなかったのは馬鹿だけと思います。日本の国策を学び、金融の知識を付け、資産の何割かを株式・投信・NISAなどにドルコスト平均法で振り分けていた人は、アベノミクスや、新型コロナ金融政策に乗って、資産を大幅に増やしています。金持ちには確率的に馬鹿がいないだけです。

私は、持ち株会が当たった、という特殊要因をのぞいた、それ以外の金融資産の利回りは、3%程度です。持ち株会を入れると7%程度となり、NYやロンドンで歴史的検証がなされている株式利回り程度となりました。25年、定額積み立て方式で推計してるので、若いうちは投資額が少ない筈なのでもう少し利回りはあがるかもしれません。でも投資額の倍以上になってますよ。

いまや、新型コロナ対策で、全世界で世界各国が行った財政出動の総額が、日本円で1400兆円あまりになっています。

普通に考えて、大半を政府負債で行っており、経済学を学べば、それは通貨発行と同じです。

これは、必ず、お金の価値<物の価値となって、インフレが起ることを表しています。必ずです。インフレのスピードはわかりませんけど。私が生きている間にインフレになるかどうかわかりませんけど。

世界銀行の統計をもとに算出した2016年の世界の通貨供給量は87.9兆ドルで日本円換算で約1京円です。単純に今年だけで10数パーセント程度のインフレ要因です。

あなたの現金資産は減りますね。インフレに強い仕事をしていれば、給料もインフレと同時にあがるけど、そうでない会社で給料増がインフレより少なければ、生活は苦しくなります。

金持ちも貧乏人も、収入や現資産の一部を株式投資に振分け、自らの資産を防衛して下さい。株価が上昇し、インフレが起きたあとで、「株式が上がっても金持ちだけしか儲からない」とため息をつく前に。インフレが起きなくても、資産形成や金融知識は学習すべきです。

投機と投資の違い、株式投資とはどのようなものか、等の学習は必須です。暗いと不平を言うよりも、進んで明かりを点けましょう♪

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