見出し画像

テンボカンのバティックをいろいろな色に染める

インドラマユのアアットさんが下絵、アアットさんの姪のリニさんがイセン、パチェ工房のデクニさんがテンボックをした100㎝x40㎝ほどのクロス。ミニスレンダンと呼ばれています。いわゆる「satu kali tembok」技法で蝋描きされた同じ模様の10枚の布を異なる色に染めてみました。

画像1

画像は8枚ですが、全部で10枚染め上がりました。ソガが2枚、緑系が2枚、ブルーパープルが2枚あります。同じ色といっても伏せる(色分けする)場所が微妙に違うので仕上がりは異なります。

1)Sogan

画像2

これはチレボンではSoganと呼ばれる配色でまず濃紺に染めた後に苛性ソーダ液を使って蝋を壊し、一部を伏せなおしてから濃い目のベージュ色をかけたもの。クラシックな仕上がりになります。

2)ブルーからパープルへ。

画像3

1色目にうすい青で染めた伏せた後にパープルの染料で染めたもの。涼し気な仕上がりで好きな配色です。

3)パープルからブルーへ

画像4

これは1色目が紫です。最初に染めた色が次のプロセスの発色に影響していきます。重ね染めの浸染バティックの難しくて面白いところです。

4)グリーン

画像5

最初にグリーンで染めた後に青を載せていったものです。

5)グリーンから赤へ

画像6

これは1色目は薄いグリーンで染めて、次に補色である赤をかけて一旦ベージュ色にした後にさらに赤を染め重ねたものです。渋い赤に染まります。

6)赤

画像7

最初にピンク、さらに茶色に染めて彩度を落としてから伏せて、その後はひたすら赤に染めていきます。

7)オレンジよりの赤。

画像8

珊瑚色から始まり、赤を染め重ねて、最後に青をかけたもの(黒く染まっている)です。

Trusmiの工房でも同柄で違う色というのはよくあります。色によって印象がまったく異なってみえるのが面白いです。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?