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「ふくい鮮いちば 群青」で食べる、美味しいお魚たち

私はいろいろあって福井に住んでいる。もうすぐ6年目に突入するらしい。福井県がどこにあるのかわからないという方は、今すぐGoogleマップを使って検索して欲しい。福岡でも福島でもない、北陸にある福井である。

さて、福井といえば豊富な海鮮が有名だろう。福井というか北陸は全体的に海鮮が美味しいというイメージを持っている人が多いのではないだろうか。例によって福井も海鮮が美味しかったりする。有名なのは越前ガニ。越前ガニ高くて食べられないけどね。

そんなわけで、手頃な価格で美味しいお魚が食べられると噂の「ふくい鮮いちば」に行ってきた。美味しかったよー、っていうレポートです。

車がないと厳しい立地

まず観光客は来ないと思うのだが、立地に関してはあまりよろしくない。

JR福井駅からもかなり離れているし、地元を走るえちぜん鉄道や福井鉄道といった公共交通機関も遠い。バスはあるかもしれないけど調査しておらず。そもそも福井は超車社会なので、どこに行くにも車がないと不便なのである。というわけで、行こうとしたら足だけは考えないといけない。

入るお店を探す

おぉ…人がいねえ…(人はいる)と思ったけど、平日昼間なのでそれもそう。お店の間に荷物積んである店多すぎでしょと思って見ていた。

お店探しなどと書いたが、事前のリサーチで行ってみたい店は2つにしぼっていた。ちょうどこの写真の右手側に写っている「群青」というお店(青しか写ってない)と、奥に写っている「喜多亭」というお店だ。喜多亭はTHE 市場の食堂という感じで入るのをためらってしまい、今回は群青に行くことにした。次は喜多亭に行ってみよう。

席が空くのを待つ我々

群青は、ふくい鮮いちばの中でも人気店らしく、土日はかなりの混雑になると聞いた。行った日は平日の13:00だったのだが、外で人が待つほどではないものの、店内は満席という状態だった。どうでもよいことだが、ここではPayPayが使えた。意外。

左側に写っている旗には、「ふくいサーモン」と書いてあった。

私もこっちに越してくるまで全く知らなかったが、福井ではサーモンを養殖しているらしい。説明を見てみると、

名水で有名な福井県大野の淡水ですくすくと健康に育った稚魚が、おおい町大島の海で脂の乗った旨味あるサーモンに成長するまでに日々の研究と厳しい管理体制のもと、様々なハードルを乗り越えながら生産しています。今後も安定した量の出荷に向け、更なる研究や取り組みが続けられています。

とあり、結構頑張って養殖してるんだなとなった。本当に純福井産。最近はスーパーでも普通に売っているのを見かけるぐらい。サーモンって特に子供には人気があると思うので、こうやって国産のサーモンが身近に食べられるようになるのは良いことなのかもしれない。

そんなことを話していたら、テーブルが空いたらしくついに店内へ。店内に入る前に横を通りがかった若者が店名を「ぐん…あお?」と読んでおり、その周りの人々も一切訂正していなかったので、彼らのこの先がいろいろと心配になった。

売り切れの嵐

席についてとりあえずメニューを見てみた。どれも美味しそうだし、そこまで高額じゃないのが嬉しいところ。

私はおすすめとか期間限定とか一番人気という言葉にことごとく弱いので、流されて左上の群青海鮮丼定食を頼むつもりだった。しかし、群青は私にそんな甘くなかった。なんと、ほぼ全商品が売り切れていたのである。

これはしょうがない。なぜなら9:30からお店はやっているのだ。13:00に来た我々には文句は言えないのである。今度はもう少し早く来たほうが良さそうだ。

我々に残されていたのは、お刺身定食orかじきソースカツ丼定食だった。3人で行ったのだが、2人がお刺身定食、残りがかじきソースカツ丼になった。私はお刺身定食です。

かじきソースカツ丼の立体感

先に到着したのはかじきソースカツ丼だった。

うーん、これは3Dという感じ。思ったよりも立体感があるソースカツ丼が運ばれてきた。お魚のフライって美味しいよね。

これも福井県に来てから衝撃を受けた文化なのだが、こちらではカツ丼といえばソースカツ丼らしい。カツ丼とだけいうと、暗黙的にソースがかかったカツ丼として解決される。

そしてもう1つ決定的に違うのは、カツが薄いということだ。福井県内では知らない人はいないであろうヨーロッパ軒というお店があるのだが

とにかくカツが薄い。

最初は物足りないでしょとか思っていたけど、食べてみるとこれが美味しいのだ。不思議。

そして丼文化もそれなりにあるっぽい。

脱線してしまったが、とにかく福井ではソースカツ丼がそれなりに市民権を得ていて、魚といえどソースカツにされているということである。

お刺身定食も到着

そして私のお刺身定食もデプロイされた。

思ったよりもいろいろついていた。お刺身の他にも、おばんざい3種とか、魚のフライとかかぼちゃサラダとか。ご飯もたっぷりはいっていた。

もちろん鮮度も良い。ぶりが美味しかった。お魚好きなのだけど、食べても「うーん、これはお魚!w」ってなってしまうので、食べただけで魚の違いがわかる人間になりたい。特に白身が何もわからない。美味しければ何でも良いという思想がこれを邪魔している気がする。2019年は成長しよう。

結構ボリュームがあったので、食べ終わった頃にはお腹がいっぱいだった。この定食が1,200円。しかも税込価格である。お得感があった。

市場内を少し探索

どうせ来たのだがから、他のところもフラフラ見てから帰ることにした。

最初に行こうと思っていた喜多亭。鰤丼という二文字だけで大変気持ちが高ぶるので、鰤って凄いと思う。北陸は寒ブリも美味い。こちらもおおよそ1000円前後でお魚が楽しめる。次はこちらに行ってみたい。

カニである。福井といえばカニ、カニと言えば福井である。それは過言である。越前ガニは結構有名な品種ではないだろうか。ちなみに、

ズワイガニは、産地により様々な名称があり、福井県では「越前がに」、山陰では「松葉ガニ」、丹後の一部では「間人ガニ」、石川県では「加能ガニ」と呼ばれます。(http://www.town-echizen.jp/about/feature.php?id=1)

とのことだ。

ただここで売っていたのはいわゆる越前ガニではなさそう。(そもそも紅ズワイガニとかいてあるので…)

越前ガニは、足に黄色いタグがついている。黄色いタグがついていれば、本物の越前ガニということである。毎年すごい金額で取引されている。

おさかなはいいぞ

北陸ではそこらのお店で手頃な価格で美味しいお魚を食べられる。特にスーパーの鮮魚コーナーなんかに行くと実感できる。お魚が美味しいのはいいことだ。今回の群青も最高のユーザーエクスペリエンスという感じだった。毎日通いたいぐらい。

私ももうすぐ福井を離れることになる。もう住んで丸5年ぐらいになるのだけど、これだけ住めば愛着も湧くもんである。住み始めた頃は本当につらかったけどね。というわけで、あと1年の間に福井の食も堪能しておきたいなと思ったのでした。