にっき

アンリアルエンジンやってます

今までUnity3Dというゲームエンジンでゲームのプロトタイプを作っていたのですが、友達におすすめされたのでアンリアルエンジンというエンジンをさわり始めました。
とても使いやすい、Unity3Dにはもう戻れない!

サボらないために記録つけてる。自分で見る用ですが、貼っておくぜ。

Vtuber見ちゃうよう

 ニコニコの代わりにようつべ見てます。ぽんぽことか月ノ美兎とか見てたんだけど、さいきんはあおぎり高校を見ています。
前に押井守が「メタをやっていてすごい」みたいなこと言ってて何言ってんだジジイと思ってたけど、実際メタ要素がほかの箱より強い。
ふつうに実写の手足映ってキャラと違う靴履いているのが見れたりする。
その一方でいっさい男が出てこない、「美少女だけで構成されたウソすぎる空間」という建前はしっかり守るところに面白味がある。
よくよく考えるとVtuberあおぎり高校から入るってありえないので、押井さんはにじとかホロとか見たうえでこれにハマったのだろうな……。

手足が拝見できる動画。

 どうも出かけるタイプのVlog動画はおおむねそうみたいだが(こういうの)そこまで行くと顔出しNGのYoutuberでしかないので、この妙を伝えるのは難しいところ。
 ちなみに押井守がほめていたのはこういうメタではなく「自己言及」ということで、かつて事務所の運営や社長が飛んだりしたことをネタにした動画とかのことだろう。

 ひやまはそういうのは別に…しかしこういうのをやろうというアングラ指向は好きかもしれない。
 まあいろいろほめとりますが、この日記書いて投稿するまでの間に飽きました。

本よんぢゃう

 最近めっちゃ本読んでます。図書館で小説を借りて読み、kindleunlimitedで新書を読み、本屋とネットでいろいろ買ったりしてる。サブスクでは読み切らないことも多いのだけど、半分読んだのを0.5冊とかカウントするならば週5冊くらい活字本を読んでいる気がする。これがマズい!
 本を読むという行為が板につきすぎてダルいときにずっと本読んでしまい、サボりまくっちゃう。アニメ見たりエロ漫画読んだりするのと同じような行動として組み込まれてしまう。アニメは時間芸術で気が抜けないのでなんなら読書のほうがアニメ見るより気軽にできる。
 なのに「読書はえらい」みたいな小学校的価値観がボンヤリ残っているため、なんか罪悪感が低い。もう偉くねえんだ!27の大人が文章読んだって語彙も漢字もほとんど増えないんだから!そんなことより手を動かさないとダメなのら~~

ということで面白かった本を紹介。

川北稔『イギリス近代史講義』(講談社現代新書)
 個人的にめちゃくちゃ良かった。シンプルなタイトルだけど「いつ○○という戦争が起きました」みたいな教科書的な話ではない。生活と経済の構造解説から大英帝国という近代史上の特異点がどう成立するかを語る本。悪の帝国は別に戦争にたまたま勝ったからでも英雄がいたから生まれたわけではない。システムとその場で必死こいて働く民衆によって成立していく。資本主義経済っておもしれえな…!
 ということでイギリスでどのように近代的経済が成立するかが重要なテーマなのですが、そこに出てくるかつての研究者たちが結構ヤバかった。

 ちょっと細かい例を出す。産業革命と経済発展は切っても切れない関係なんだそうな。で、それは機関産業がウールのコートみたいな毛織物工業から輸入したコットンで大量生産する綿織物工業への転換したことが重要だそう。その流れは昔(いつかは書いてなかった)の歴史学では単純に毛織物業がダイレクトに発展して生まれたと考えていた。しかし歴史学の進展に従って理由はもっと別な流れがあったのでは?と議論を呼んだんだけど証明は難しかった。
 そこでシャピロという戦後の学者は人名辞典を端から当たって調べて、そこに載っている綿織物業の創始者とその父親と資金の流れを全部確認していったという。Aから初めてHまでいったところでシャピロは死んだ。で、そのAからHの頭文字の人のなかに毛織物業者から綿織物業者に転向した人は一人もいないんだそうな。つまりほぼいないのだ。そのおかげで毛織物工業から綿織物工業への転換はダイレクトに行われたのではないと言えるようになったらしい。
 さらっと書いてあったけどそれを調べる作業って無茶苦茶大変じゃん。無いことを証明する、いわゆる悪魔の証明的なことを根性で死ぬまでやったわけで…。すごい人がいるもんだと思った。
 ほかには教会が発行した戸籍のようなものを全部調べることで人口や寿命やいつから避妊をはじめたのかとかを明らかにする「家族復元法」をはじめた研究者とか。アイデアと気合と根性がすわっている奴がいてすげえという気持ちになった。しかも家族復元法は日本でも広まったらしい。日本史調べてて妙に江戸期の人口が細かくわかってるのってそういうことだったのか…。

 最近シャオヘイ『熱狂のお好み焼 ~お好み焼ラバーのための新教科書~』という本も読んだんだけど、それも近いすごさがあった。広島のお好み焼きについてめちゃくちゃ調べたクソ分厚い新書。戦後にどのようにしてお好み焼きが広まり発展したのかを色んなお店に訊きまくって調べている。読んでいるだけで広島お好み焼きを食べたくなるような本だが、著者が店主たちに昔のこと聞いてもわりと忘れてたり「わしがはじめた」的なフカシが交じった証言だったりするらしい。いろいろ照らし合わせてお好み焼き史をまとめていく過程も書かれている。ほとんど民俗学みたいなことを単なるグルメライターとしてやっているのがすげえと思った。近代資本主義とお好み焼きじゃいろいろ違うだろと思われるかもしれないけど、読んでみるとこの人が調べたお好み焼き史も戦後復興史の一端としても機能すると思う。

イギリス近代史講義 (講談社現代新書 2070) | 川北 稔 |本 | 通販 | Amazon

熱狂のお好み焼 ~お好み焼ラバーのための新教科書~ | シャオヘイ |本 | 通販 | Amazon


糸井重里…

 まーた糸井重里が炎上しているらしい。都知事選にかこつけてSNSをくさしたとか。まあそら炎上するよね、とは思うが。

 糸井重里には思想がない。と言われつづけているが、俺はやっぱりこの人には確固たる理想があるんだなといろいろ読んだ結論として思う。なお根拠とか引っ張る気力はないので全部フィーリングで書きますが、こんだけ炎上しても毎度同じようなこと言うのは単なる失言じゃないよね。
 じゃあどんな思想か?というと、人間みんなでゆるくつながって生きていこう的な理想論だと思う。ほぼ日の対談とか読むとずっとそんなようなこと言ってますよ。それは炎上させるほどの何かではないと思う。
 現代のマイノリティ受容の過程は(いままで下駄はいてきた)マジョリティを糾弾するような流れで、それと糸井的理想論は明確に違う。けど、結果として望まれる社会はマイノリティも弱者もいていいよね、的なスタンスではあると思うので、やっぱそんなにヤバイものはないと思う。(ツイートだと多数派の政治を無条件で肯定しているようにも見えるかもしれないが、実はそうは言っていないのだ)
 じゃあなんで炎上するのかというと、その「ふんわり理想論」を享受できない人間を劣と蔑視する視点を垣間見せてる(見えちゃってるのではなくそれが優等だとブランディングしている)のが原因なんだと思う。「みんなでゆるくつながっていきたいね」と言いつつ、ギャーギャーわめく奴は犬にも劣る存在だと示すのがセットになっている。それやめたら良いのにな。

 ではなんでそういうブランディングをするかというと、資本主義的に価値があると思わせないと自分の思想は伝播できないと思っているからなんじゃないかな。そこに広告代理的なコピーライターの手つきが入っているのは間違いないんだけど、別にコピーライターという職掌すら彼の本質ではなくて、もっと個人的な、根底の自信のなさが由来だと俺は思っている。だから立場とか関係なくゆるくつながっているのが理想なのに、ほぼ日の総帥という「場を提供する」強い立場をもった状態を生かして発言していくしかない。

 マッチョな世代のマッチョなおじさんは、金持ちになっても会社経営をずっと継続させることに成功しても永遠に孤独で救われない魂を保持しているんだよね…。哀れだが、矛盾の美しさはある。

 暑いし金ないしやることが山積しているけど、一回くらいは都知事選の演説見に行こうかな…。

にょ