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地域おこし協力隊のしごと

最近お会いする機会の多い、地域おこし協力隊の方々。
どんなお仕事をされているのか、どういう仕組になっているのか、具体的には知りません。私が通っている学校の同期であり、地域おこし協力隊をされている谷木さんがお仕事についてお話されるとのことで参加してきました。

イベントに参加されていたのは、大分市の職員、コンビニ店員(協力隊の仕事に興味がある)、IT関係のお仕事(奥多摩に興味がある)、水産関係、日本仕事百科の社長、障害者のサポートをされている方(コミュニティに興味がある)、大学生など職種と目的はさまざま。

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谷木 諒(たにき りょう)
東京最西端の自治体、奥多摩町の地域おこし協力隊第一期として活躍。平成元年生まれで、同志社大学を卒業後、IT企業に就職。会話を学ぶという観点からコワーキングスペースマネージャーへ転職。その後地域おこし協力隊に就き、現在2年目。
趣味は静かな環境で誰かに覗かれないかという緊張感のあるなかで挑む車中泊なのだそう。

地域おこし協力隊になった経緯は?
もともと住んでみたい土地だったという奥多摩。職探しをしているときに勧められたのが「地域おこし協力隊」の仕事。山間とはいえ東京だからリスクが少ないので挑戦しようと思ったのだそうです。

実際にやってみてどうだった?
「はじめの半年はまず町を知ってほしい。」と言われ驚いたそう。そこでまず、町の観察や人とのコネクションを作ることに重点を置き動かれていたそうです。
また、協力隊研修やサミットがあり、そこで他の自治体の協力隊と話してみると、お給料や採用条件は自治体によって異なるということ判明。実際の仕事の内容は募集要項だけ見ても分からず、経験者に話しを聞かないと本当のところは分からないのだとか。

2年働いてみた感想は?
「今のところ、すごく楽しい」と谷木さん。職員との接点がほとんどないのが良かった点の一つだそう。普段は町中のカフェにいるそうで、その方が町民から頼まれごとをすることも多く、行政とつながっているので町民からのリクエストにもいち早く対応できるそうです。

就業規則は?
7時間45分、週5日勤務で公務員という概念。副業NGな自治体もありますが、奥多摩ではOKなのだとか。特別職は副業NGで、来年から制度が変わることからさらに難しくなる可能性も。

任期が終わったら?
協力隊の仕事は、地域課題を一緒に解決していくことが本来の目的。そのまま行政で採用されるという例もあるが、稀なことなのでそこに期待はしていないのだそう。
今現在、週末は奥多摩にあるカフェでバイトしていて、今後はマイスターの資格を取得をすること予定なのだそう。海外で働いているデジタルノマドをターゲットにコリビングにも可能性があるのではないかとも考えているとのことでした。

地域おこし協力隊の仕事をするのであれば、3年後を見据えてプランをたてることが重要なのだということがわかりました。東京で生活している人が地方へ行くと、少なからずともズレが生じます。そこでどう変化していけるのか、どう繋がっていけるのかを考え、後任の人へどう引き継いでいけるのかを前提に仕事していかなくてはなりません。
しかし、外から人が入ることによって今までなかった目線で町を見ることができるのではないかと思います。

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総務省のHPには、任期終了後定住した隊員の動向や都道府県別の定住率などがありました。地域おこし協力隊のお仕事をご検討されている方がいれば、参考になさってください。
https://www.soumu.go.jp/main_content/000508222.pdf