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自分だけの答えが見つかる!『13歳からのアート思考』

▶︎読むきっかけ著者は美術教師/東京学芸大学個人研究員の末永幸歩(すえながゆきほ)さんで初版は2020年。 出版当初から話題になっていた本ですね! 僕自身趣味で美術館に行ったり、アート的な観点で写真を撮影したりする機会が多いのですが、アートの見方や考え方など分からないことも多く、体系的にアートについて学びたいと考えていました。 そんな時にこの本についての末永さんのインタビュー記事を読んで面白そうな本だなーと感じて購読しました。 ▶︎本の内容この本では美術教師の末永さんが普段

    • 哲学書に足りないのはバキ成分!『史上最強の哲学入門』

      ▶︎読むきっかけ著者はブロガーの飲茶(ヤムチャ)さんで初版は2015年。 僕の大好きな評論家の岡田斗司夫さんがYouTubeでこの本を紹介していました。 面白いことに動画のタイトルにグラップラー刃牙と入っいて、中学生の頃ブックオフで刃牙を立ち読みすることを生きがいにしていた僕はこのタイトルだけで動画を見たんですが、 中身は哲学書の紹介でそのギャップにやられて読むことを決意しました笑 ▶︎本の内容ざっくり言うと、ニーチェやプラトンなど古代から近代までの名だたる哲学者を紹介して

      • 写真好きのバイブル! 『決闘写真論』篠山紀信&中平卓馬

        ▶︎読むきっかけ2019年8月号のBRUTUS(ブルータス)がこの本からインスパイアを受け、 同タイトルで現代で活躍している写真家を交え対談企画をしていました。 https://www.amazon.co.jp/BRUTUS-ブルータス-2019年-8月1日号-No-897-ebook/dp/B07V3MCZM1 その流れで日本を代表する写真家のお二人による写真論が気になりすぎたので購入しましたー。 ▶︎本の内容初版は1995年。 本を読む前は篠山さん中平さんの対談だと思

        • 分からない!それこそがアート!『今日の芸術〜時代を想像するものは誰か〜』

          ▶︎読むきっかけ太陽の塔を製作したことでも知られる芸術家岡本太郎さんの著書。 1954年に初版が出てベストセラーになった後、絶版に。 その後1999年に光文社から復刊されました。 自分も表現は違えどアーティストの1人でありアートとは何かということを日々考えています。そこで日本を代表する芸術家の知恵を借りようということで一読してみました。 ▶︎本の内容芸術ってなんであるの?芸術って何?芸術とはどうあるべき? そんなよくある疑問に岡本さんがズバズバ自論を展開していきます。

        自分だけの答えが見つかる!『13歳からのアート思考』

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          幸せの3要素! 『幸福の「資本」論』

          宝島社の編集長を勤めその後フリーエージェントとして作家活動をする橘玲(たちばなあきら)さんの本です。 岡田斗司夫さんがyoutubeで紹介していて気になっていたところに友人が勧めてきたので迷わず読みました。 この本はビジネス書とかそういう枠のさらに上の根源的な人間の欲求などをテーマにしています。 <本の内容>さてざっくり本の内容ですが、この本は人が幸福になる条件として3つの要素があり それらをいくつ持ってるかによって8つの人生パターンが存在すると紹介します。 その後、現代

          幸せの3要素! 『幸福の「資本」論』

          人の振り見て我が振り直すな! 『不道徳教育講座』

          昭和42年初版発行。著者はご存知三島由紀夫さんです。 実は初めて三島さんの作品を読みました。YouTubeでたまたま美輪明宏さんの動画を見ていて、この人はまじで怪物って言われていた人が三島さんでした。 日本の未来を案じて割腹自殺までして自分の主張を貫いた三島さんが書く随筆とはどんなものか。めちゃくちゃ期待して読んだんですが最高でした笑 内容としては一見常識とされているワードに対して逆説的に自論を展開していきます。例えば「大いにウソをつくべし」「弱い者をいじめるべし」「人の不

          人の振り見て我が振り直すな! 『不道徳教育講座』

          デザインはサービスだ! 『アートディレクションの「型」。 -デザインを伝わるものにする30のルール-』

          「電通」「シンガタ」と広告業界の第一線を渡り歩き「株式会社ホッチキス」を設立したアートディレクターの水口克夫さんの本。 本の内容としてはアートディレクションをする上での物事の考え方や視点の持ち方などをわかりやすく30個ほど紹介しています。 アートディレクションの概念的な説明というよりは広告などグラフィック媒体を企画デザインしていく上で、すぐ使えそうなティップスの紹介という感じで言ってしまえばよくある本。 なるほどなーと思ったものを3つ紹介します。 1.「今なら新しいを

          デザインはサービスだ! 『アートディレクションの「型」。 -デザインを伝わるものにする30のルール-』

          【ダンサー必見】インスタグラムを攻略するレッスン動画の作り方と投稿まで

          初めまして芭蕉と申します。僕は普段、DanceNowという初心者向けのダンスレクチャー動画サービスをInstagramで運営しています。 DanceNowは現在フォロワーが2万人弱いてダンスメディアの中で最も多くのフォロワーを抱えています。 またエンゲージメント率(投稿を見たユーザー数に対して「いいね数」や「保存数」など投稿にどれくらい反応があったかの割合)は平均6〜8%の数字を持っていて これはよくある料理のレシピ動画などのエンゲージメント率と比べて、2〜3倍の数字にな

          【ダンサー必見】インスタグラムを攻略するレッスン動画の作り方と投稿まで

          美は物体にあるのではなく明暗にあると考える 『陰翳礼賛』

          「陰影礼賛」は谷崎潤一郎さんの随筆の中でも特に優れていると称されている本。刊行は1939年と古いですが、2018年にビジュアルブックが出ていて僕はそれを読みました。写真が挿絵としてあり具体的なイメージが掴めるのでおすすめです。 僕がこの本に興味を持ったのは、『デザインのデザイン』と言う本で著者が、デザイナーにとってのバイブルとなる本であると紹介していたことでした。 『デザインのデザイン』に関しても書評を書いているのでよかったら見て下さい。https://note.com/b

          美は物体にあるのではなく明暗にあると考える 『陰翳礼賛』

          ありがとうを今の5倍使おう 『5日間で言葉が「思いつかない」「まとまらない」「伝わらない」がなくなる本』

          博報堂のスピーチライター「ひきたよしあき」さんが書いた本。 この本は、自分の考えを言語化し、きちんと相手に伝えることができるようになる為の具体的なメソッドを紹介する本です。 この本が面白いのは具体的な登場人物がいて、主人公が先生からメソッドを教えてもらい具体的に仕事に落とし込んでいくストーリー仕立てになっているところです。なので小説を読む感覚でかなりスムーズに読めて、具体的なメソッドの活用法もわかりやすいです。 タイトルに書いてあるように5日間で十分読見み切れる文量ですが、

          ありがとうを今の5倍使おう 『5日間で言葉が「思いつかない」「まとまらない」「伝わらない」がなくなる本』

          デザインとは物事の本質を掴む感性と洞察力である 『デザインのデザイン』

          武蔵野美術大学教授の原研哉(ハラケンヤ)さんが買いた本。 原研哉さんは「長野オリンピック」の開・閉会式パンフレットデザインや「松屋銀座リニューアル計画」では空間からグラフィックまで多岐に渡るデザインディレクションを手掛けた第一線のデザイナーである。 この本はデザインとは何か、そしてデザイナーはどうあるべきかということをデザインの成り立ちから細かに説明している。 この本の面白いところは、原さんが実際にデザインを手掛けた仕事や展示会などを紹介してそのワークフローや考え方の軌跡

          デザインとは物事の本質を掴む感性と洞察力である 『デザインのデザイン』