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Ankiを使用せずUSMLE STEP2CK258を取った方法

離島でプライマリケアを行なっている医師5年目のばしです。
2023年12月10日にSTEP2CKを受験しスコアは258でした。
自身の経験を忘れないうちに記載しておこうと思います。

STEP2CKの結果:258

STEP2CKはインターネット上にも情報はあまり多くないため、多少なりとも受験予定の方のお役に立てば幸いです。

受験前日から当日にかけては詳細に記入していますので、STEP1受験者にも有益かと存じます。

有料部分には私が使用したノートを載せています。
あまりまとめるのが得意ではないので見にくいかもしれませんし量はかなり多いですが、目を通すだけでも学習する概要は掴めると思います。STEP2CKの高得点を目指さない方であれば軽く頭に入れることができれば合格点くらいは取れるのではないかと思います。




USMLEの勉強法

USMLEの勉強法については誰しも試行錯誤をするところだと思います。
中でもAnkiというアプリを使用するのは王道の勉強法であるようです。
Ankiは記憶を定着させるための反復演習を何度も行うことができるため、学習に非常に効率的なアプリとして注目されています。

私自身STEP1を勉強していたときには最初はAnkiを使用しました。
しかし勉強開始直後はわからないところばかりであるため、まとめようとするとその全部を詳細に作ろうしてしまい、自身の作成した問題がかなり多くなってしまいました。
その結果、Ankiの作成と演習にかなりの時間を取られてしまい、U worldなどの問題を解く時間が作れず非効率になってしまいました。

その後、wordに新たな学習内容をさっとコピペなどでまとめる方法に変更しました。
wordにまとめるともう一度見返したいときに検索機能を使ってすぐに見返せることがメリットだと思います。
ある程度まとめることができたら、次にそのwordをpdfにして、iPadのnoteshelfというアプリに移し、apple pencilで記載しながら学習を続けました。

USMLE=Ankiと一対一対応で考えすぎず、自分なりに何度も復習できるツールがあるのであればその方法を取り入れるべきだと思います。



実際に行った学習

私はSTEP1を2022年12月にpassしました。
2023年2月からSTEP2CKの学習を開始し、約10ヶ月間勉強して12月に試験を受けました。
以下に参考までに実際に行った学習の概要を記載します。

2-3月         Uworld 1周
          自信のないところや間違えたところをチェック
           Flashcardsを作成
4-5月         Flashcardsを何周か勉強
6-7月         Uworldのチェックしたところを勉強
8-9月      amboss 1周目, 自信のないところ間違えたところをチェック
9月中旬-10月  Uworld 2周目 + ambossのチェックを40問/日
11月       Uworld 3周目 + ambossのチェックを40問/日

問題演習は平均120問/日は行い、のべ30,000問解きました。
2周目以降は見たことのある問題であったこともありなるだけ時間は使わず早く回すことを考えました。

また、Ankiは使いませんでしたが今回は初めてUworldに付属しているFlashcardsを使ってみました。
しかし全く身についた実感はなかったため使用した2ヶ月間は本当に無駄でした。

STEP2CKに関してはFirst Aidはほとんど使用しませんでした。
定期検診のページと子宮頚癌の検査のページだけはまとまっていたので何度も見ました。

スケジュール帳に勉強計画を立てました。一人で勉強すると周囲と比較することができず自分の成長がわかりにくいですが、努力した成果を視覚化することで実感できます。モチベーションのアップにも繋がります。



模試

模試はUWSAの2回分とfree120のみ解きました。
他の方の情報によると、free120が一番本番に近く、UWSAよりも易しいようでしたが、私自身の実感としてはfree120が一番難しかったです。
free120は受験の2週間前に解いたのですが、スコアがよくなかったため気が引き締まり直前まで追い込むことができました。

8月6日    UWSA① 242 (69%)
11月12日  UWSA② 252 (76%)
11月23日 free120 70%



受験

8月6日に受けたUWSA①の結果から、少なくとも合格はできそうと判断し、8月中旬に申し込みを行い、4ヶ月後の12月10日に申し込みました。
会場は大阪中津にしました。


受験前日

試験前日に新大阪駅周辺のホテルに宿泊しました。
STEP1を受験した際には中津の東横インに前泊したのですが、隣に宿泊していた中国人の声がとてもうるさくあまり寝られなかったため今回のホテルは1ランク上のシティホテルに宿泊しました。
おかげでよく寝られ、次の日に備えることができました。

USMLEはマラソンのような試験であり自分の体力を保つことができる手段には費用を出し惜しむべきではないと思います。

当日の食材も新大阪駅の成城石井、コンビニで調達しました。
ちなみに当日のために購入した食材は、おにぎり3個・どら焼き・チョコレート・ロカボナッツ・オレンジジュース・コーヒーボトル・麦茶でした。

前日に下見に行ったときに撮影した中津センタービルディング

受験当日

試験当日は7時半に新大阪のホテルを出て、メトロに乗り7時50分に試験会場の入り口に到着しました。
まだ入り口にはシャッターが閉まっていましたが、他の試験の受験者(おそらくITパスポート)が他に3人くらいいました。
8時になるとシャッターが開き、受付を済ませました。
この日のUSMLE受験者は私だけだったみたいです。

受付を済ませるとロッカーの鍵が与えられます。
試験の控え室はロッカーが壁つたいに置かれ、その間にベンチが並べられています。
プールの更衣室を想像してもらえればいいと思います。
休憩時間になるとの控え室で休憩を取ります。

持ち物はscheduling permit, パスポート, 食料, 耳栓があれば問題ありません。
時期は冬でしたが、屋内の温度は暑すぎず寒すぎず快適で、シャツとチノパンを着て行きましたが特に問題はありませんでした。
休憩時間に部屋から出ると再度部屋に入る際に毎回スタッフにポケットを全て見せないといけないためポケットが少ない衣服が無難です。
また隣の人のキーボードを打つ音が気になる人は耳栓があると便利です。
私は終始耳栓を付けて試験を受けました。

scheduling permitには試験開始時間が9時と書いてありますが、実際には受付終了後にまもなく部屋に案内されすぐに受験可能です。
パスポートとロッカーの鍵だけを持参して部屋に入ります。
この際に指紋登録と書類のサインを行います。
またポケットチェック、金属探知機のチェック、メガネを外して棚に置き上下ひっくり返すチェックが行われます。
これらのチェックは休憩時間に部屋に戻ってくる際に毎回行われます。

STEP2CKの場合は、試験時間は8時間(8ブロック)で、加えてチュートリアル15分、休憩時間45分が割り当てられます。
チュートリアルはfree120にあるものと全く同じであるため、全て飛ばすとチュートリアルの15分も休憩時間に当てることができ、この合計1時間の休憩時間を自分で管理する必要があります。
私は1ブロック解くごとに休憩を行い部屋から出ました。
部屋から出る際にはパスポートとロッカーの鍵を持って外に出ます。
この時、緑色の紐のついた「Break time」と書かれた札が渡されるので休憩時間には首から掛けておく必要があります。
この紐の色に意味があるようで、緑色であれば休憩時間に勉強してもスマホを操作しても何をしてもいいことを意味しているようです。
休憩時間に勉強禁止の紐の色もあるようです。
私の場合は、トイレに行って、急いでロッカーを開けてナッツやチョコレートをかき込んで部屋に戻っていたため、復習する時間はありませんでした。

試験が全て終わった後にはアンケートがありますが、これもどうやら休憩時間に含まれているようです。
私は休憩時間の1時間をほとんど使い切り約3分しか残すことができなかったので、3分くらい経過した後にアンケートは途中で終了になってしまいました。
アンケートを最後まで回答できなかったとしても、試験結果には影響は全くないので気にしなくて問題ありません。

試験が終わって4ヶ月ぶりの焼肉で一人で打ち上げをしました。



以上が私のSTEP2CKの勉強法、試験前日から当日にかけてのまとめになります。
長文になりましたが、読者の方の少しでもお役に立てば嬉しいです。

有料部分には、wordに記したノートをgoogle driveで共有しています。
間違いや誤字脱字もあるかと思いますがご容赦ください。
また返金申請は受け付けておりませんので予めご了承ください。

サンプルを以下に提示します。


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