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チリも積もれば|開幕直前に全選手の展望(野手編)

ご覧いただきありがとうございます。
とうとう明日が開幕ということで今回は全選手の展望を書いていこうと思います。

野手の展望

#00 林 琢真

2年目の今シーズンはショートレギュラーを争う一年に。
昨季序盤は打撃に苦しむも怪我から復帰後は徐々に打ち出し、今年のオープン戦でも出塁率は4割越え。
意図を持ってアプローチを明確に変えるため、チャンスでは積極的にコンタクトし事を起こせるのも良い部分。

#0 大田 泰示

6月に34歳を迎えるベテラン。
開幕前に肉離れも、すでに練習を開始しており早めの復帰が待たれる。
チームに疲労が見える夏場、8月ごろに調子を上げるため、シーズンでもう一踏ん張りしたい時期のチームを引っ張りあげる存在として今年も期待したい。

#1 桑原 将志

今年もグラウンドいっぱいに飛び込むガッツマンは健在。
ただ昨年から怪我が表立って見えるようにはなっており、コンディション面の不安は残る。
負担を減らすために守備固めや代打という贅沢な使い方も視野に入れつつ、打撃自体の調子は良さそうなので梶原に簡単にポジションを与えない活躍が期待される。

#2 牧 秀悟

昨年は日の丸を背負い、今年はキャプテンを背負うチームの大黒柱。
打撃面では3割30本100打点のような成績を期待してしまう
一方で本当に期待したいのは守備面。
元々の肩の強さだけでなくポジショニングで範囲をカバーし指標が改善されていた二塁守備だが、今年のオープン戦では範囲まで広くなっているようなプレーを見せ続けている。
牧がチームを支え、チームが牧を支える一年にして欲しい。

#3 タイラー オースティン

やっと癒えた最強打者はファーストへ活躍の場を変える一年になりそう。
調子が多少悪かろうと彼がOPSを稼げることは分かっており、実際不調だったオープン戦でも警戒されて球数が増えてというパターンにはなっていた。
キーマンとして期待したいのは一つだけ、タイラーオースティンという打者が規定打席に乗る姿である。

#4 度会 隆輝

ドラフト1位として常に話題の中心にいるゴールデンルーキー。
オープン戦首位打者だけでなく主要な打撃成績を総なめにする勢いで開幕1番を掴み取った。
どこまで活躍できるのかという期待はもちろんだが、21歳と若く将来性も強みなため、まずは今年一年をプロのレベルで無事に終えて欲しいという思いがある。

#5 松尾 汐恩

19歳のスーパープロスペクト捕手として強肩強打のアピールが実り開幕一軍が決定的。
課題に挙げられているのは捕手の守りの面で、特にブロッキングについてはまだまだと言われている。
起用法が難しいがまずは攻守において一軍経験を増やしつつ、ファームでもマスクを被って守備力向上に取り組んでいく一年になりそう。

#6 森 敬斗

伸び悩むスター候補はファームからの逆転を狙う一年に。
といっても石上、林との争い自体は継続中と考えられ、割と早い段階で一軍チャンスは来るのではと思われる。
打撃フォームがバットを寝かせ動きの少ないものへと変化しており、速球対応への工夫が見られるがまだ結果に結びついているとは言い難い。
ショート候補の中では最も天井が高いことは間違いなく、守備面では凄まじい指標を叩き出すことは目に見えているだけに打撃面でのこの工夫が報われる事を祈りたい。
ボーンヘッドも無くしたい。

#7 佐野 恵太

昨年は不調に苦しんだが今年は胸から重たいCマークが外れ身軽に。
近年顕著になっていたクローズドスタンスをスクエアスタンスに変えると共に、バットを寝かせてオーバースイングにならず、逆方向への打球が増えている。
三振が0な一方で、コースによっては強く引っ張ることもあり、良いバランスで調整を終えられたと考えられる。
個人的にはキーマンとして首位打者復帰に期待したい。

#8 神里 和毅

復活が待たれる島人の星だが、怪我からか現状がわからない状況。
代走、守備固めとして貴重な役割を果たせる存在で、特に背走で打球を追いかける技術、スピードは他の選手にない武器。
このままフェードアウトしていかれるわけにはいかない。

#9 前田 大和

守備職人から打撃職人も兼務する得点圏の鬼。
守備面ではハンドリング技術が相変わらず素晴らしい一方で範囲や肩には衰えが見られ一塁と代打が基本になりそう。
今年からキャプテンになった牧とは自主トレを行なっており、彼を精神面で助けることもありそう。

#10 戸柱 恭孝

ベテラン捕手として技術と視野の広さは年々磨きがかかり続けている。
オープン戦では打撃不調で開幕2軍スタートではあるが、捕手の負担を分散する形で伊藤光や松尾と1,2軍をローテーションすることが理想的か。

#28 勝又 温史

野手転向3年目の今シーズンは28番で開幕を迎えることができた。
オープン戦でも打撃面でアピールを続け、近いうちに初打席を見ることができそう。
課題としては守備面で、良いプレーも見られるがミスプレーも見せてしまった部分があった。
また外野手争いのレベルが高く、反対に他の選手が調子を落としてきたタイミングでチャンスが来ると思われるため、そこでインパクトを残せるか。

#29 伊藤 光

昨年はバウアーと組み、話題になったベテラン捕手。
今年はオープン戦で打撃の好調っぷりを見せつけ開幕一軍。
戸柱と共にベテラン捕手という立場から山本、松尾の手本としてチームを引っ張っていってくれそう。
伊藤光を優勝経験者にしないわけにはいかない。

#31 柴田 竜拓

守備固めとしてユーティリティに活躍し、誰もが応援したくなる存在。
オープン戦では盗塁を2つ決めて例年以上に代走としての価値も上げつつあったが、守備で飛び込んだ際に肩を脱臼。
手術という選択肢もあったものの、練習を再開しており西巻というライバルが出てきた今年にかける思いが伝わる。
何とか報われてほしい。

#32 益子 京右

キャンプでは一軍スタートで打撃面でも良いアピールをしていたものの、オープン戦からはファームへ。
捕手陣の中では出場機会を得られていないが、どうにか他選手と差別化して存在感を増していく一年にして欲しい。
すごく身体が大きくなっている気がする。

#33 武田 陸玖

高卒ルーキーとして二刀流に挑戦。
肩の故障とはいえ、元々身体作りしつつという時期だと思われるのでゆっくりレベルアップしてほしい一年。
昨年のドラフトの中でもトップクラスに打撃の将来性がある存在で、必ず活躍するので今のうちに推しておいた方がいい。
個人的な期待値で言えば度会を凌駕するレベル。

#37 楠本 泰史

昨年は代打の切り札的起用をされたが好不調に若干の波があった。
また守備走塁のミスも目立ち、苦しんだ印象。
今年もオープン戦から代打起用が多いが得点圏6割と必要なアピールは出来たと思われる。
怪我があったもののオープン終了まで試合に出続けたため問題はないはず。
今年はとにかく打点をどれだけ稼げるかという部分が重要になりそう。

#39 西浦 直亨

昨年途中にトレードでヤクルトから加入したもののあまり出場がなく、熱き星たちよを歌ったというイメージだけ残っている。
ただ今年は打撃面、特に長打力をアピールし続けており、右打者として重宝される存在になりそう。
結果を残してオフに気持ちよく歌って欲しい。

#44 石上 泰輝

開幕スタメン濃厚の和牛ルーキー。
のほほんとした見た目からは想像のつかない高い身体能力で走攻守の猛アピールを続け、ドラフト指名から半年で一躍名前が売れた。
元々東洋大時代は良い打者だったものの四年時に調子を落としていたが、プロ入り後に動作解析で復調したと言われている。
三振が少なく低めを見極める力に長けている一方でインコース対応が課題のためここが改善されると一年目でレギュラーも視野に。
森や林という同世代ショートとの争いに期待。

#50 山本 祐大

昨年一気にブレイクし日の丸も背負った主戦捕手。
守備面は元々良かったが打撃面も向上し、特に全てを打ちに行ってしまう悪いがむしゃらさが消えて、ある意味割り切って打席に立っている印象。
また経験が成長させたのか、投手に対するコミュニケーションも表情やジェスチャーを使うことが増えてどっしりしてきた。
今年はメインの捕手として一年間戦い抜いて欲しい。

#51 宮﨑 敏郎

同世代が衰えていく中、平然と首位打者をとった熊。
休養日が必要とはいえ規定に到達し昨年の最強打者として君臨してくれた。
長く活躍してもらうためにも休養日にカバーできる存在の確立がチームのテーマにはなっている。
宮﨑のホームランが見たい人は神宮球場へ行く事をお勧めする。

#55 井上 絢登

フルスイングが魅力の23歳ルーキー。
独立時代は二冠王に輝くなど正確性、長打力を兼ね備えた打撃に、積極果敢な走塁、強肩を活かした外野とサードの守備と魅力だらけの選手。
前述の宮﨑の休養日には井上が出てくるのが理想的か。
徳山と似てるでも話題だが、個人的にはプロスピのデフォルトにも似てると思う。

#57 東妻 純平

高卒5年目の今シーズンは外野手にも挑戦している強肩捕手。
オフにオーストラリアへ武者修行し好成績を残すとキャンプ、オープン戦でも一軍。
他選手に比べるとアピールしきれず2軍スタートとはなったものの、初めての1軍出場がありそうな今年。
外野守備として球際の強さ、肩の強さはかなりのものがあり、すでに守備固めレベルと言えるため、打撃のアピールをさらに重ねていきたい。

#58 梶原 昴希

開幕スタメン濃厚な大卒3年目外野手。
高い身体能力から柔らかい打撃で逆方向への長打が魅力的。
足の速さはもちろん強肩で、他のセンターとはまた違った守備面の良さもある。
三振が多いのに率も残せる不思議な選手で前代未聞の成績を残しそうな一年。

#60 知野 直人

オフに結婚したユーティリティプレーヤー。
オープン戦前の練習試合で肉離れし離脱もすでにプレーを再開しており合流も近い。
魅力は選球眼と長打力、走塁の上手さで、打率に比べるとOPSが高く出る面白い存在。
守備力はともかく内野をどこでも守れるためいてくれると助かる存在に違いない。
西巻がライバルになりそう。

#61 蝦名 達夫

高いポテンシャルを持つ貴重な右の外野手。
ただ昨年から両翼の守備でのミスが目立ち打撃面でも苦しんでいる印象。
見るからにメンタル面の問題で成功体験を積むことが出来れば…というもどかしさがある。
とはいえ必要になるタイミングは確実にあるのでその時までに自信を取り戻して感性で大暴れして欲しい。

#63 関根 大気

昨年10年目にして初めて規定打席に到達しオールスターにも出場した外野手。
独特の感性がありセオリーから外れる事を厭わないプレーヤーのため見ている側も振り回される。
ある意味蝦名とは正反対の存在だが、メキシコ修行を始める前は似ていたようにも思える。
そのとめシーズンやオフも含めてこの2人がコンビになるとどうなるんだろうという興味がある。
プレーに関しては度会、梶原に奪われないように外野手の壁として君臨して欲しい。

#66 上甲 凌大

昨年夏場に支配下登録されるも出場の無かった2年目捕手。
貴重な左の打てる捕手としてまずは一軍出場を目指していく。
とにかく打撃面でどれだけ成長出来るか、スケールの大きい打者になって欲しい存在。

#67 西巻 賢二

ブレイクを予感させる若き苦労人。
三球団目となる横浜では昨年支配下登録もほんの少しの出場にとどまった。
今年はここまで代走の切り札として起用されておりチームの盗塁数向上の鍵を握っている。
打撃面でもアピールをしており、切り札にとどまらずスタメン起用もありそう。
西巻で一点取れる試合がいくつ作れるか。

#98 京田 陽太

電撃加入した昨年はショートの主戦として戦うも打撃面で苦しんだ。
今年は昨年以上にサード、ファーストの起用が増えそうで、よりバックアップ的な立ち位置に。
ただし、ショートを争う若手が全滅の場合最後の砦は京田のため、安心感という価値をチームにもたらしそう。
怪我が少なく夏場に強くカープに強いという需要があるため今年も頼る部分は多い。

#100 鈴木 蓮

昨年は高卒ルーキーながら打撃面でアピールを続けていた。
特に長打力は魅力的で経験を積むとともに早い段階での支配下も全然ありうる。
課題は守備でどのポジションがメインなのか、チーム事情的に難しい部分があるため反対にどこでも守れるユーティリティ性を身につけてくれればと思う。

#103 村川 凪

スピードスターとして今年は開幕支配下を目指しキャンプも一軍スタートだったものの怪我をしてしまい早々に離脱。
とはいえ練習を再開しておりここからファームでアピールを続けて支配下を勝ち取りたい。
走塁と打撃は一定の評価がありそうなので、守備固めとして起用できるレベルの守備力を証明できるかどうかが鍵になりそう。

#116 九鬼 隆平

ソフトバンクから移籍の若手捕手。
育成からのスタートとなるが攻守でアピールして支配下を目指したい。
特に今は打つ方におけるアピールを重ねることで代打と第三捕手という役割で需要を得られそう。

#125 小笠原 蒼

高卒とは思えないほど身体の出来上がった巨大ルーキー。
長打力が魅力的だが、柔らかい打撃も持ち合わせておりプロレベルでそれが出せるかどうかと、守備面が課題になってきそう。
じっくり時間をかけてでもモノにしたい存在。

#130 近藤 大雅

高卒ルーキーの捕手。
非常に肩が強く打撃も期待が高い。
まだまだ身体が細いのでまずは身体作りからにはなると思うが、こちらも時間をかけてでも一軍レベルに育てていきたい存在。

#133 粟飯原 龍之介

今年は高卒3年目ながら背番号3桁で迎えるシーズンに。
身体能力の高さが魅力的なものの、打つ方で苦しんでおり守備面でもさらにレベルアップが欲しい。
支配下復帰、一軍出場に向けて猛アピールが出来るか。

#144 小深田 大地

柔らかい打撃が魅力的の高卒4年目内野手。
粟飯原と同じく今年は背番号3桁で迎え、支配下復帰を目指す。
まずは長所の打撃をアピールしつつ、三塁守備でも一定のレベルまで上げていきたい。
個人的には期待値が高い選手。

#193 高見澤 郁魅

高卒ルーキーながらすでに試合に多く出場している内野手。
個人的には昨年のドラフト指名の中でもかなり期待をしている選手で、将来的には主軸を打つのではと思っている。
特にアベレージが残せそうなタイプ。
守備力の向上も慣れればどんどん伸びると思っている。

終わりに

以上が今シーズンの展望野手編でした。
開幕スタメン、一軍だけでなく育成メンバーまで含めて全員で負担を分け合うことができるのが理想だと思っています。
特に昨年を見ていると夏場に調子を落としたのは事実。
ファームが健全に運営出来るから選手が万全な調整で一軍戦力として送られていく、送られてきた選手がレギュラー陣をカバーし支えるといった好循環に期待して今年は見ていきたいです。

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