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チリも積もれば|4/24 対阪神5回戦を振り返る

ご覧いただきありがとうございます。
今日は特に解釈が難しい試合でした。

試合振り返り

1回

濵口と伊藤将司という先発。
先頭の近本に四球を出すもバントの後を抑えて無失点。
雨の影響か、阪神サイドはこの試合の序盤では早く一点を取りたいという気持ちが常にあったように思えます。

その裏は度会が痛烈な当たりを放つもピッチャーゴロ。
悪くないとは思いましたが三者凡退で抑えられます。

2回

ノイジーが上手く打ってヒットを放つとピンチを迎えますが下位打線に向かうところを無失点で抑えきります。
特に佐藤への見逃し三振はその後にも尾を引く形でインパクトを残せるアウトコース真っ直ぐでした。

その裏、牧が四球で出塁し盗塁も決めますが無得点。
宮﨑の打席が終わってすぐに走ったのはバッテリーの隙をつけていたと思います。

3回

この回も先頭を出しますがバントの後、後続を抑えます。
初回と同じく阪神サイドは早く点を取りたい、それに対して濵口が丁寧に投げ込んでいるように思えました。

その裏、石上の痛烈な当たりを中野がファインプレーすると三者凡退。
良い当たりが抜けないあの感じが戻ってきました。

4回

またも先頭を出すも併殺を絡めて無失点。
球数は非常に要しているものの、このコンディションで丁寧に投げ続けている部分は良かったと思います。

その裏は三者凡退。
トイレに行っている間に終わっていたので見ていません。

5回

先頭の伊藤にヒットを打たれると四球二つで一死満塁のピンチに。
大山は難しい球を打ち損じてくれた形でファウルフライに抑えますが、ノイジーに対してはゾーンギリギリを突くも押し出し。
ただその後を抑えて最小失点で踏みとどまります。
コンディションの割には丁寧に投げて我慢していた印象です。

その裏、楠本が四球で出塁するも山本が併殺。
ここで30分ほどの中断に入ります。

6回

中川颯が登板。
長い中断の後ということで先頭に四球を出すものの、すぐに立ち直り無失点。
難しい登板だったと思いますがすぐにゾーン内で修正出来ており良かったです。

その裏、石上が四球で出塁とかなり伊藤が苦しそうな印象。
中川颯が送るも後続が続かずに無得点。
この攻撃については後述します。

7回

森下にヒットを打たれるもその他の打者を抑えて無失点。
ゾーン勝負が本当の意味で出来る投手だと思わせるピッチングでした。
ゾーン内で打ち取れるので誘い球を使う必要がさほどないんじゃないかなという感じです。

その裏、佐野と宮﨑がヒットでチャンスを作ると二死2,3塁から山本が逆転タイムリー。
さらに石上のヒットを森下が逸らし、この回3点追加します。
久々にスカッとする攻撃でしたし、山本はもちろんのこと、石上が休養を終えてかなり振れている印象でした。
打てない打てないを抜けたような気がしますしきっかけになって欲しいです。
ここから再噴射がありそうです。

8回

森原が完璧な投球で三者三振。
ストレートで面白いように空振りが取れました。

その裏、関根の打球を森下が目測を誤る形で二塁打となるも無得点。
守備固めをすでに出しており打順の回りがあまり良くないところだったのも影響しました。

9回

山﨑康晃が登板。
しかし球速がだいぶ遅く、145キロ前後と勢いがありませんでした。
結果的にアウトを取れずに降板。
さらに代わった徳山も準備不足か147キロほどとこちらも苦しみ、結果このイニング4失点。
後述しますが、とにかく緊急登板の徳山は責めることが出来ませんし、苦しい中よく1人で終わらせてくれたと思います

その裏はゲラが登板。
林がショートライナーと惜しい当たりではありましたが凡退。
また2球目にセーフティを狙いましたが、ストライクを取られた後のセーフティはカウントを非常に不利にしてしまうものであまりするべきではない策だと個人的には思います。
続く山本の当たりはラッキーな内野安打に。
石上は初球を打ち損じてファウルフライになりますが、ここで初球を打ちにいけたことは良い兆しだと思います。
最近の石上は早いカウントで打てていなかったので、この場面で悔やまれるとすれば捉えられなかったことのみです。
今後もこの姿勢は継続してほしいなと思います。
続く大和が選ぶも、度会は三振でゲームセット。
雨の中、苦しい試合になりました。

総括

まずは、6回の攻撃についてですが、このイニングはもう少し雨を活かした工夫というか、そもそも打順の周りを考えると別の投手を挟んで、代打を出してから、中川颯でも良かったのかなとも思う部分でした。
ただ今日は序盤から一点を取りに行く阪神サイド(バントが一点を取る策なのかは疑問ですが)とは全く違って、雨の戦い方を一切しなかった印象の横浜でした。
良い悪いの解釈が非常に難しいのはこの辺りで、先々を見据えてブレないと言えばブレないし、対応力がないと言えばないような、どう解釈すべきなんだろうなと悩むような姿勢でした。
正解が分からないので結果論でしか言えないですし、「先々を見据えた」に賭けてシーズン後に評価できる部分としたいと思います


また、9回の失点ですが、まず雨の影響は否めません。
これまでの山﨑、徳山の投球に比べると圧倒的に球の威力がありませんでした。
個人的にはマウンドのコンディションが良くないまま投げてしまったため、土を入れるなどの工夫はするべきだったかと思います。
また、それを含めて声をかけたり、タオルを持って行ったりという部分のケアが本人も周りも出来なかった部分は悔やまれると思います。やったから抑えられるとは限りませんが、やらない後悔が残ったのが今日だと思います。
前述したように雨の戦い方をしなかった印象ですが、こういう部分での対応力は先々を見据えるとかは関係なく必要な部分だと思いますし、経験として残る後悔を大事にして欲しいです。

選手個人で気になるのは度会で、疲労からかインコースを捌ききれていない印象でした。
その割には変わらず近くに立つのでかなり苦しそうに打つなぁと思いました。
休みを入れるのもありだと思いますが、どうせいけるとこまでいくのであれば、これを活かして疲労がある時の打ち方を試してみるというのは面白いんじゃないかなと思います
どうせ将来はフルで出る選手になってもらわないといけないので。

非常に難しい試合になりましたが、負けムードから一度ひっくり返したのは久しぶりですし、そこはめちゃくちゃポジりつつ、雨の日の戦い方、視野の広さや対応力は今後どう変化していくのか見ていきたいです。
また休養を挟んで良くなったと思われる石上は積極性をかなり取り戻しており、次のカードでとても期待したいと思います。

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