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チリも積もれば|3/30 対カープ2回戦を振り返る

ご覧いただきありがとうございます。
今日の試合を見ていて感じたことをメモしていきます!

試合振り返り

1回

横浜が平良、広島が黒原という両先発で始まりました。
平良の立ち上がりは菊池に逆球を捉えられるものの宮﨑の好プレーでサードライナーと結果三者凡退。
非常にシンカーの曲がりがよく見えました。

対する黒原ですが、先頭の度会への3球目が頭部付近の死球、危険球退場となってしまいます。
度会もなんとか急所を避け、肩と手首付近ということで治療後に戻ってきました。
代わって河野がマウンドに上がりますがおそらく準備不足だったと思われます。
オースティンはライトフライも、佐野の打席3ボールから度会が盗塁。
こちらについては後述しますが、非常にいいカウントで走ったと思います。
佐野は進塁打となるショートゴロ。
そして牧がセンターへのタイムリーで今シーズンの初打点を挙げます。
続く宮﨑、桑原も連打を放ちますが、牧が本塁で憤死。
この走塁については三塁コーチャーの静止もあったため、積極走塁といえども反省点だったと思います。

2回

平良は先頭の坂倉にフォアボールを出すもののコースに投げ切っており悪くない投球でした。
続く秋山の当たりはオースティンがダイビングキャッチし二塁封殺。
少し送球が逸れたものの石上もカバーし、2人のナイスプレーだったと思います。
そしてレイノルズを6-4-3のダブルプレーに抑え結果3人でイニングを終えます。
高いバウンドでしたが、石上と牧の連携も非常に良く、なんとか取り切れて良かったというアウトでした。

対する河野は続投。
先頭の山本は大きな二塁打と打撃好調が伺えます。
続く石上は初球を捉えるも良いあたりのセンターフライ。
カープの内野がバント警戒気味だったところでいい狙いだったと思います。
一死2塁となり打席は投手の平良ですが、送りバントではなく打たせるという形になりました。
結果は一塁線を破るタイムリーと理想的な展開でした。
次の度会は先ほどの死球の影響を一切見せず逆方向にヒット、オースティンがライトオーバーで1点、佐野のセカンドゴロの間に1点とこの回は計3点追加しました。
特に佐野の打撃は深い守備位置のセカンドを狙って手首を返したように見え、楽に打席に入っているという印象でした。

3回

この回の平良は下位打線を三者凡退。
ストレートとシンカーを有効的に使いゾーン内で勝負できていました。
またシャイナーのセンター前に抜けようかという当たりを石上が好プレーでアウトにします。
取るまではもちろん、送球までの流れが無駄なく素晴らしいプレーでした。

広島河野はこの回も続投。
先頭の宮﨑に死球で不穏な空気が流れます。
しかし桑原、山本、石上と三者フライアウトとここは抑えられました。
どれもカウント有利から打ちに行ったところを打ち損じた形となり打者の悔しい気持ちも垣間見えました。

4回

先頭の野間は高いバウンドのショートゴロ。
石上もスローイングが非常によく好プレーでした。
続く菊池は右中間への当たりも桑原の好プレー。
例年に比べて今年は身体に負担のかかるダイビングキャッチではなく、足で球際に伸びる姿が見られそうです。
さらに小園の当たりは牧がランニングスローと好プレー3つでこの回も三者凡退で終えます。

その裏、広島は投手が大道に代わります。
先頭の平良は7球目を完璧に弾き返しセンター前ヒット。
さらに続く度会が2球目を完璧に弾き返しツーランホームラン。
セリーグ史上初となるルーキーの開幕から2試合連発となりました。
もはや形容する言葉を見つけるのが難しく「すごい」としか言いようがありません。
後続は牧がライトへ上手くヒットを放つもそれ以外の選手は倒れチェンジとなります。

5回

この回を抑えれば勝利投手の権利を得る平良ですが、危なげなく三者凡退で終えます。
左打者に対してカットボールも上手く使い、スイスイカウント有利に持ち込んだ印象でした。

その裏、大道は続投。
石上がヒットを放ちますがそれ以外の選手は凡退。
昨日の内野安打に続き今日はしっかり外野に飛ばしたヒットとこちらのルーキーも攻守に活躍を見せています。

6回

この回の平良も三者凡退と絶好調。
代打の久保が初球を捉えて素晴らしい当たりを放っただけに明日以降は警戒すべき存在かもしれません。

広島は左殺しと言ってもいい塹江が登板。
しかし先頭の度会はこれを苦にせずスライダーを捉えて一塁線を破る二塁打。
打席では全く不安要素が見当たりません。
続くオースティンは大きなライトフライ。
ここで度会がハーフウェイを取っており進塁できず、ここはチームとしての決め事的に正解が微妙ですが、タッチアップを取れていれば理想的だったかと思います。
また次の佐野はショートの左を破るヒットですが度会の判断がここも少し微妙で大きく戻ってからの進塁となりました。
ショートの守備位置を把握出来ていればという風にも感じました。
結果的に後続が倒れ、もう一つ早く進塁出来ていればという風に見ている側としては簡単に思ってしまいますが、ただこの辺りは内部でコミュニケーションを取って正解を決めていくことだと思うので今後どうなっていくか注目したいと思います。

7回

ここまでノーヒットの平良でしたが、先頭の野間の当たりが初ヒットになります。
この打球は詰まりすぎてチェンジアップのような形となり石上もジャンプのタイミングが難しく惜しくも届きませんでした。
しかしすぐに牧が平良に声をかけてすぐに切り替え、後続をしっかり3人で抑えました。
この辺りはキャプテン牧と平良の流石と言える経験値だと感じました。

その裏、カープは投手益田、三塁上本、二塁矢野と布陣が代わり、先頭の桑原は四球で出塁も後続が倒れチェンジとなります。
荒れた序盤に比べると非常に落ち着いた中盤となりました。

8回

この回の平良も三者凡退。
非常に危なげなく、スライダー、シンカーを自在に操れていた印象で素晴らしい投球でした。

その裏カープの投手は中﨑。
先頭の度会が本日4-4となる初球センター前ヒットを放ちましたが後続が倒れ最終回へと向かいます。

9回

完封をかけて平良がマウンドに上がり、守備陣はサード西浦、ファースト京田、代走からレフトに関根が入り万全の体制を整えます。
しかしカープの意地か、センター方向への打撃を中心に左打者が襲いかかります。
先頭田中広輔のヒットに始まり、矢野のショートフライと松山のライトフライを挟んで野間と小園にもセンター前ヒットが出て1点を失います。
ここで投手交代、平良の完封とはならず、プロ初登板の徳山がマウンドへ。
二死1,3塁という状況で坂倉と対しますが、カーブを上手く使い3球で追い込むと4球目のフォークで三振。
プロ初奪三振で試合を締め括りました。

総括

度会の頭部死球と不穏な始まり方をした試合でしたが、全体的に野手の動きが攻守ともに良く、ほぼ全ての選手に好プレーが生まれる試合になりました

平良は立ち上がりこそ野手に助けられた面もありながら中盤リードが大きくなったところからは圧倒的な投球。
特にシンカーの曲がりは素晴らしく、カットやスライダーを含めてカウント有利を常に作り続ける理想的な1日となったと思います。

また先ほど少し話した初回度会の盗塁ですが、ノースリーというカウントから走ったことが非常に良かったと思います。
セオリーではあまり走るカウントではないですが、その分警戒も薄く打者勝負で高確率でカウントを取りに来ると考えると走りやすかったのかなと感じました。
実際捕手の坂倉も取ってからロスが生まれ成功したわけですし、その辺のセンスはベンチ含めて今年すごく期待したい部分だと思います。

反対に初回の牧、6回の度会の走塁に関しては疑問の残る部分だったかなと思います。
三塁コーチャーの静止を無視した牧に関しては急ブレーキの危険性があったと判断したのか分かりませんが、結果的にアウトになっているためチームの評価としてはあまり良くないという話になってしまうのではと思います。
追記:牧がベースを見るためにコーチャーから目を切ってしまい気付かなかった可能性があるみたいです。

また、度会が二塁ランナーの状況でオースティンのライトフライ、佐野のレフト前ヒットで合計一つだけの進塁だったのは結果論ではあるものの勿体無い部分に思えました。
ハーフウェイから捕球体勢を見てタッチアップに切り替えたり、ショートの位置を把握して判断よくスタートを切れることが将来的には理想になってくるのではないかなと感じます。
ただ決め事としてチーム内でこうしようという話が決まっている可能性もあるので、今後どうなっていくのか注目したいです。

何はともあれ2連勝で開幕カード勝ち越しを決められたことで明日はさらにノリノリで野球するところを見れるのではないでしょうか。
また、この二日間を見た上で大貫がどのように策を立ててくるのかも楽しみです。

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