【デュエプレ】AD最終レジェンド赤黒MRC〜「崩壊と灼熱の牙」に魅せられて〜
こんにちは、馬刺しマンドラです。
まず始めに、このnoteに興味を持って頂き誠にありがとうございます。
今回は私がAll Divisionで使用した赤黒MRCについての内容になります。
この構築を使いデビルディアボロスZカップにてレート1670まで到達し、最終レジェンド(AD13位)に残る事が出来ました。
タイトルの通り、今回は「崩壊と灼熱の牙」を採用したMRCのデッキになります。
(New Divisionでは使用不可のカードです。)
そのカードってホントに強いの?という方もいると思いますし、そもそもどんな能力だっけ?と言う方もいらっしゃるかと思います。
このnoteを読んで、「崩壊と灼熱の牙」って実は結構イカすカードなんだな、とほんの少しでも思って頂けると幸いです。
またこのデッキを使うに辺り自分が意識した事や弱点などについても簡単に書いていきたいと思います。
1.デッキリスト
こちらが使用したデッキリストになります。
MRCで唱えたデッドリー・ラブでMRC自身を破壊しインフェルノサインでウィルジニアを蘇生させ再度MRCを蘇られる、ループ型のMRCになります。
MRCのリストや記事は既にたくさん出回っており、基本的なリストはほぼ変わらないと思います。(小型2種、プライマル、オーダー、ウィルジニア、MRCの欲張りセット)
なので、今回はピックアップしたカードのみ紹介させて頂きます。
①崩壊と灼熱の牙
このデッキ最大のコンセプトにして、核となるカードです。
ブリザード、天門、MRCミラー、全ての対面で使用します。
能力は「唱えたターンに相手のクリーチャーが破壊された時、1枚ランダムハンデスと1枚盾を焼却する」というものです。
余談ですが、漫画のデュエル・マスターズでは記憶を無くした白凰がガルドのメンバーであるJ(ジェイソン)とK(ケルミー)相手に使用しており、「マナとシールドを食べちゃうんだ!」と白凰様が無邪気にはしゃいでいたのが印象的でした。(※)
※TCG版では1枚ランダムハンデスする能力が1枚マナ焼却でした。
書いてある事は非常に強力なのですが、能力が唱えたターンのみしか継続しないので「崩壊と灼熱の牙+α」の動きが出来ないと能力を活かしきれない、という欠点がありました。
それを解決してくれるのがこのMRCです。
MRCの能力を使い、「牙+除去呪文」を唱える事で崩壊と灼熱の牙を唱えたターンに効果を存分に発揮出来ます。
また、このカードは1ターンに複数回唱えると効果が重複します。(ターン中に2回唱えれば敵除去で2ハンデス2盾焼却になります。)
先月末のランクマッチから私はこのカードを愛用しており、何度も魅了されてきました。
しかし今月の途中から「このカードが強い強いと言ってる割に今までずっと2枚採用というのはどうなんだ?」という思いがあり、このカードを存分に使う為今回思い切って4枚採用しました。(赤マナ確保の意味も兼ねています。)
②ソウル・アドバンテージ
対コントロール(天門など)やMRCミラーにおいて、相手の溜め込んだカードを全て叩き落としプランを崩壊させる強力なカードです。
またソウルアドバンテージを唱えた時にデッドリーラブでMRCを破壊する事で、相手の盾を割らずに手札を奪うというプレイも可能です。(俗に言うアタックキャンセルです。)
「崩壊と灼熱の牙」というカードの最大の弱点である、相手が溜めるプレイを行ってきた際にこちらも動けなくなる、と言う状況を作らせない牽制の意味でも、このカードの存在は非常に大きいです。
ただ手打ちがどうしても弱く、採用は2枚に留めました。
③吸魂バキューム
6種類目の呪文として、デーモンハンドと最後まで悩んだ1枚です。
ADの環境を見て、天門のPGや不滅、メカオーのマザー処理が出来るこのカードの方が優先だろうという判断からこちらを採用しました。
6ではなく5マナで手打ちできるのも強みです。
ただ全てのデッキに刺さる訳ではないので2枚採用に留めました。
2.崩壊と灼熱の牙の使い方
①手打ち牙→MRC攻撃時の効果で牙
このデッキの崩壊と灼熱の牙の使い方についていくつか紹介していきます。
初めに手札に牙とMRCがある場合、手打ちした崩壊と灼熱の牙をMRCの効果で再度使い回す、というパターンです。
先述した通り、崩壊と灼熱の牙の効果はそのターン中に唱えた分重複します。
このパターンの場合、相手クリーチャーが1体破壊されると2枚盾が焼却されます。
MRCの攻撃時に「牙→除去ができる呪文×2」と動けば盾の4枚焼却が可能なので
①そのまま1枚だけ盾を割りリーサルを組む
②敵がタップされていたらMRCで敵獣を上から取り、全ての盾を焼き切る
というプランが可能です。
例1.(対ブリザード戦)
上の画像の場合、
①崩壊の灼熱の牙を唱える
②MRC召喚(2コス)
③MRCの攻撃時に崩壊と灼熱の牙+除去×2が出来る呪文を唱えながら敵獣を攻撃
という流れを行えば、敵の盤面を3体破壊した事で牙の効果により相手の盾5枚は全て焼却され(2×3)、残りの盤面のオーダーでトドメを刺す事が出来ます。
また無理にワンショットで決めにいかずとも、予め先に盾を1枚焼却しておけばMRCのプレイヤーへの攻撃をダイレクトアタックにする事も可能です。(先程の①の1枚だけ割るリスクを回避する事が可能です。)
例2.(対ドロマー天門戦)
上の画像のケースでは既に一度MRCを着地しており、牙+デッドリーラブを行っている為相手の盾が9枚になっています。
崩壊と灼熱の牙の効果で相手の手札も4枚ハンデスされており、エルドラードの効果をトップの1枚のみで片付ける事が出来ました。
ミルザムの効果もエルドラードの効果処理後に発動するので、そのままダイレクトアタックが決まった、という流れになります。
②MRC召喚からのループOTK(1ターンキル)
墓地にコンボパーツが揃っている場合、手打ち牙を混ぜなくともMRCの召喚だけでOTKまで持っていく事も可能です。
条件は以下の通りになります。
①崩壊と灼熱の牙2枚
②デッドリーラブ1枚
③ウィルジニア卿1枚
④インフェルノサイン1枚
⑤除去型呪文2種(②のデッドリーラブ除く)
例.(対ブリザード戦)
1.上に書いた条件が整っている状態でウィルジニア卿を召喚し、墓地からMRCを出します。(MRC素出しでも問題ありません。)
2.MRCの攻撃時、以下の呪文を唱えます。
①崩壊と灼熱の牙
②インフェルノサイン
③デッドリーラブ
インフェルノサインで墓地にあるウィルジニア卿を出し、デッドリーラブで攻撃中のMRCを破壊します。
ウィルジニア卿の能力は呪文の効果処理後に発動するので、デッドリーラブで破壊したMRCを再びバトルゾーンに出します。
全ての効果処理が終わった後の盤面が上の画像になります。
崩壊と灼熱の牙の能力により、デッドリーラブで破壊したクリーチャー1体分の盾が焼却されます。(残り盾4枚)
3.先程出したMRCでの攻撃時、以下の呪文を唱えます。
①崩壊と灼熱の牙(2枚目)
②、③ 除去が出来る呪文
ここで唱える崩壊と灼熱の牙はこのターン2枚目なので、②、③の呪文でクリーチャーを1体破壊した場合、重複効果により2枚の盾が焼却されます。
よって、2×2で4枚の盾を焼却しながら相手プレイヤーに攻撃する事が出来ます。
相手の盾は残り4枚でしたので、4枚焼却で盾が0枚となりMRCのダイレクトアタックが決まります。
③MRCを絡ませず手打ち
あまりないパターンではありますが、そのまま手打ちする場合もあります。
例として挙げるなら、
・トリガーで出たヤミノオーダーでサエポヨを上から取る
・牙→デッドリーラブを手打ちする
と言ったケースなどがあります。
また、墓地のカードの落ち具合を見て稀に空撃ちするケースもあります。
3.意識した事、対面や弱点
このデッキを使った上での意識した事や、対面や弱点について簡単にですが書いていきます。
①意識した事
・最低限6マナに到達させる
トップで引いたインフェルノサインの手打ちは勿論の事ですが、プライマル、手打ち牙、オーダーからのMRC召喚が可能となり、デッキの動きをかなり良くする事が出来ます。
(オマケ感覚で20マナのクリーチャーを出すなとは思いますが…)
また、赤マナが多色しかないので序盤の内に多色を埋めておくか、4ターン目に3コスクリーチャーを出す際に多色を埋めるなどしておくと良いと思います。
・LOに注意する
3コスのクリーチャー、特にベリアルワームを複数体出すとLOの可能性が高まります。
ハンデス等によってウィルジニアやMRCを抜かれてMRCが着地できなかったり、サインで探索が濁り…などと言ったケースでLOをしてしまう事もあるかもしれません。
極力ではありますが、序盤にMRCを出せる関連パーツをマナ置きする際は一考しても良いかと思います。(パーツが引けずにLOはしないか?など)
応急処置ではありますがデッドリーラブをベリアルワームに唱えてLOをなるべく遠ざける、という手もあります。
②対面
ADで使用率の高い4種のデッキタイプへの対面だけ、簡単に書いていきます。(本当に簡単に書きます。)
・白緑ブリザード(ブリカス)
3コスブロッカーとトリガーで猛攻に耐えて、ウィルジニア卿で早期にMRCを出せれば良い勝負になります。
(先行ブン回りは割り切りましょう。冒険の始まりはMRCの終わりです。)
無理にワンショットを決めるのではなくMRCのメテオバーンを細かく使って闘っていくのも一つの手段です。
アポカリプスデイが入っている場合は盤面の数に注意しましょう。(デッドリーラブを唱えれば盤面から2面消す事が可能です。)
プレイング以上に気をつけなければならないのが、シャーマンメリッサを破壊の対象にしても崩壊と灼熱の牙の効果は発動しないので注意しましょう。
・ドロマー天門
相手が大型ブロッカーを出してきたタイミングでMRCを出してカウンターします。
何も出してこない(溜めてくる場合)は、MRCを出しソウルアドバンテージ→デッドリーラブを唱えて相手の手札を枯らすと優位に戦えます。
ミルザムはタイミングを見計らって破壊しましょう。(MRC攻撃前に破壊→MRCでソウルアドバンテージ、残り盾5枚の状態でミルザムを破壊など)
また、最近のドロマー天門にはコンクリオンが入っているケースも珍しくありませんので注意しましょう。(3コス獣を複数体立てておくなどしてケアしましょう。)
・青白メカオー
マザー、マーキュリーを同時着地されると正直かなり苦しいので、吸魂バキュームやヤミノオーダーはできる限りハンドキープしましょう。
コンクリオンはほぼ100%入っているので、3コス獣は複数体盤面に出しておきましょう。
デッドリーラブはマーキュリーのメテオバーンを剥がすのにも一役買います。
・赤黒MRC(ミラー)
自分の墓地の内容は勿論ですが、相手の墓地の内容もしっかりチェックしましょう。(次のターンにMRCが走ってこないか、走ってきたらどんな挙動をするか、など)
基本MRCの立て合いになる試合が多いので、ブロッカーで盾を守るという行為がかなり重要になります。
MRCは過度なハンデスに弱い部分がありますので、
・MRCを早期着地させてソウルアドバンテージ→デッドリーラブで相手のハンドを枯らす
・相手のMRCの攻撃を受けた後カウンターで崩壊と灼熱の牙を使い相手の手札を枯らす(盤面によっては詰める)
などとトップ勝負に持って行かせる事も一つの手段です。(ただしトップ解決力はそこそこあるので注意です。)
③弱点
ここまで崩壊と灼熱の牙について長々と語ってきましたが、最後にこのカードの弱点も書きたいと思います。
1.相手が能動的に動かない展開
ソウルアドバンテージのカード紹介の時にも書きましたが、相手が貯めるプレイング(盤面にクリーチャーを出さない)をした場合、崩壊と灼熱の牙を活かす事が難しくなります。
ベリアルワームやディミトリ卿を立てている為、何もしなければこちらがLOするのでこちらから攻めて行く必要があります。
溜めるプランをしてくる対面用にソウルアドバンテージも採用しておりますが、それでもシールドを割りに行くというリスクを背負わなければならないのは、かなりの痛手になります。
2.破壊の対象として選べない獣を立ててくる
アンタッチャブルなど、呪文の効果で破壊できないカードを立てられた際に、崩壊と灼熱の牙を活かせなくなります。
例えばアンタッチャブルを並べてくるラッカ超次元なんかは不利対面になります。
総じて、崩壊と灼熱の牙がどうしても相手の対面に依存してしまう、という点が最大の弱点になります。
こちらから攻めるケースが増えてくる場合、ギガボルバを採用するなど徐々に構築を変える必要があると思います。
4.最後に
ここまで読んで頂きありがとうございます。
少しでも「崩壊と灼熱の牙」ってニッチで面白いカードなんだなと思って頂けると幸いです。
正直私自身も、MRCが登場するまで「崩壊と灼熱の牙」というカードについてあまり気に留めないカードではありました。
武者ドラゴンがザンゲキを手にして環境トップに躍り出た様に、新弾カードの登場によって、既存の今まで使われなかったカードが使用される様になるという現象はカードゲームの面白い所だなと改めて感じました。
私自身All Divisionを潜るという機会は少なかったのですが、これを機に「他にも面白いカードの組み合わせがあるんじゃないか」という気持ちで、以前よりも関心を持ってランクマッチ出来るのではないかなと思っています。
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