あなたのでんぱ組.incはどこから

今までの人生で好きになった人はたくさんいる。



今までの人生でかわいい人はたくさん見てきた。



でも推しへの感情はそのどれとも違う。



推しには推しへの愛がある。



言葉になど言い表せない感情だが、ここはnoteなのであえてできる限り言葉で表現するのであれば



んーーー!!ちゅきちゅきちゅき!きゃわいいきゃわいいラブラブちゅっちゅ!!推しメンだいちゅき愛してるーーー♡♡♡

と言ったところだろうか。



 今回は #あなたのでんぱ組はどこから というお題のため、でんぱ組に出会った経緯、推しメンと出会った経緯、いやいや今もみりんちゃんのことも推してますけど?といった内容で進めていこう。


 年の暮れ、どこかのお店の、有線で、響き渡るは、すごい良い曲

 寒空の下冷え切った心臓がドクンと一つ鳴り、私の心臓は止まった。薄れていく意識の中で走馬灯が流れていたが、そんなことよりこの楽曲の正体が知りたすぎて私は息を吹き返した。

 家に帰りすぐにPCをつけた。どういった経緯で見つけたかはもはや忘れたが、私はでんぱ組に辿り着いた。実は以前から存在は知っていた。

 最初はテレビで取り上げられていたでんでんぱっしょんを歌う姿。そのときすでにいい曲だなぁと思っていたが、その時期私は自分のことで精一杯でなにかに熱を捧げる気持ちを持てなかった。

 2回目はSTAR⭐︎ットしちゃうぜ春だしね。これはMVを何度も見た。だがしかしその時期私は(以下略)

 そして前述の死者蘇生した際に聴いたのがWWDBESTだった。2度あることは3度ある。なんてことはなかった!3度目の正直!もうこの熱を持ったタマスィーは自分に嘘をつけなかった!

 私はすぐさまCDショップに駆け込み、アルバム「WWDBEST〜電波良好〜」を手にした。アイドル文化に触れてこなかった当時の私は、CDに特典が付くということを知らずシンプルにCDを買った。特典もなしにアイドルのCDを買うのはこれが最後であろう。

 ありがたいことにこのアルバムには今までのMVのDVDが付いていた。もはや何度リピートしたかわからない。
 前述の通りアイドル文化に触れてこなかったもので、推しという概念があることをこの頃初めて知る。最初は元々知っていた人物がもがちゃんねむきゅんの2人で、2人ともかわいいしおっぱ…ゲフンゲフン。と思っていたがとりあえずもがちゃんを推しメンとしようと思った。

 推し始めるキッカケというのは得てしてこういった軽い気持ちであっても、見ているうちに心から推しへと言えるようになることは往々にしてあり得る。しかしここでとある変化が起きる。そう、推し変である。
 STAR⭐︎ットしちゃうぜ春だしねのMVを見ていた際、ラスサビの「咲き乱れろ」の部分。

\( ´・ヮ・`)/

このみりんちゃんである。

 撃ち抜かれた心臓がドクンと一つ鳴り、私の心臓は止まっ(以下略)
(前述の通りSTARットのMVは何度も見てたが何故だかこのとき急に撃ち抜かれた)

 2度目の蘇生を成功させた私はもうみりんちゃんに夢中だった。私がみりんちゃんに抱いた印象は「この子は笑顔のプロだ!」だった。元より人の笑顔が好きで人を好きになる理由も笑顔がかわいいかが重要となることが多かった。みりんちゃんの無敵の笑顔を前に私は無力になった。

 みりんちゃんの笑顔をMVの中から探し続け、気付けば私は歳をとりヨボヨボな姿になり人生を終えようとしていた。さすがにこれではダメだと気付きタイムマシンと若返りの薬を開発し、2017年に戻ることにした。
(私がいた世界線でもでんぱ組はエンディングを迎えたが、私はα世界線からβ世界線へ飛び越えることはできなかったため、今現在の私たちがいる世界線でもエンディングを迎えることは変わらないであろう。非常に申し訳ないがタイムマシンも若返りの薬も破棄したため、諦めていただきたい)


 さて、2017年に戻った私はライブへの参加を決心をするが、タイミングが悪いことに日本武道館にてしばらくのライブ休止が発表される。そしてもがちゃんの脱退発表。好きになったばかりでライブも行ったことのない私にとっても衝撃だった。通っていた方からするととてつもない大事件だったであろう。

 ショックを受けつつも熱は冷めない。でんぱ組としてのライブはまだ決まらない中、1つのイベントが目に入った。みりんちゃんの生誕祭だ。こういったイベントに参加したことはほとんどなかったのでギリギリまで迷った。おそらく最後の1枚か2枚だったのか最後尾の席だった。
 実はこの数ヶ月前、星のカービィ25周年記念ライブにて生のみりんちゃんは拝んでいた。そのときとは圧倒的に違う点それは、退場の際に来場特典をみりんちゃんが全員に直接渡してくれるという点である。ここまで言っていた通りアイドル文化に触れてこなかったもので、目の前に憧れの人がしかも手渡ししてくれるだなんてあまりにも衝撃だった。
 幸い最後尾は退場も最後の方だったので考える時間はあった。一言だけなら話したりしていいのか?「ありがとうございました」とか「とても楽しかったです」とかシンプルな言葉でクールに去るぜ。と考えていたと同時に、とある気持ちが私の頭をずっと支配していた。

「トイレ行きてえええええ」

 なんなら1時間くらい前から行きたかった。私の心の中の天秤がトイレ行きたい気持ちと推しメンと初めて接触する嬉しさで均衡を保っていた。

 みなさん推しとの初接触を覚えていますか?推し接触健忘症により記憶を失った方も多いでしょう。だがその嬉しさや興奮はいまだに覚えているのではないでしょうか?たかがトイレに行きたいくらいのことでとお思いかもしれませんが、それが均衡を保ってしまうほどトイレに行きたかったのです。

 とはいえ今更トイレに行く選択肢はない。推しとの接触は避けられない。正直股間を押さえながら「おしっこ、おしっこ!」と言いつつ推しメンの前を颯爽と通り抜ける可能性すらあった。だがしかし憧れの推しメンを前にそんな醜態を晒すわけにはいかない。ついにその時が来て私は心の中では股間を押さえつけ、実際には平然としたフリをしながら言葉を発した。

「あ、あ…ど…どぅも…」

 虫の羽音より小さいボソボソとした声で。結局股間押さえるのと変わらないくらいの醜態。これが私の推しとの初接触である。



長くなったため続きは気が向き次第書くことにする。こんな駄文長文を読んでいただいた皆様ありがとう。

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