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転職・独立場面における確定拠出年金(企業型)のついて(20代・30代の加入リスク)

多くのサラリーマンの中には、企業の福利厚生の一つである確定拠出年金(企業型)に加入している方も多いと思います。確定拠出年金は個人型でも下記のメリットがあります。
・掛金が控除対象
・運用益は非課税
・受取時は税制優遇
※その他に少額から始められる、分散投資などが挙げられます。

企業型だとさらに下記のメリットが追加となります。
・企業が手数料を負担するので維持費や掛金拠出時の費用が掛からない
※一部の企業は異なります。

仮に個人型にて毎月積立を行った場合は、優良な証券会社でも171[円/月]の費用が掛かります。25歳から加入して60歳まで積立を行った場合の手数料は、

71,820円
となります。この費用が無料ということになります。
※個人型の場合は掛金の積立回数は年1回として手数料を抑えるのが基本的な戦略となると思いますので、その場合の合計手数料は31,395円です。

このようなメリットがあるため、確定拠出年金の企業型の福利厚生を実施している会社では積極的に加入するべきと言いたいところですが、当然のことながらデメリットも存在します。


それが転職時や独立時の扱いにです。資産の移管の手続きは、証券口座を開設する程度の労力で可能です。問題は手数料を取られることでの精神的な面となります。今まで無料であったものが有料となると、損をした気分になります。
※当然のことながら節税メリットを考えれば余裕で回収できます。
※転職先でも確定拠出年金を実施していれば同様の恩恵があります。

当然のことながら、確定拠出年金が転職や独立を辞める理由とはならないと思いますが、僅かながらでもストレスや煩わしさを感じることと思います。そのため比較的若い世代(20代や30代)の間は加入を控えつつ、今の会社に可能な限り居続けると覚悟が決まった段階で、加入することをオススメします。


確定拠出年金事態に資金の拘束や制度の変更などのリスクもありますので、加入から受取までの期間が短い方が無難であり、稼ぎが多くなりやすい中堅になってからでも加入は遅くありません。

これらのメリット・デメリットを理解した上で、加入を検討することが大切であると思います。