おはようございます。今日も平凡な朝を迎える事が出来た事を感謝します
実はまだ腰痛が治らず、痛み止めのお世話になっています。
以前整形外科の先生がよくおっしゃってました。
「50年故障せずに使える機械は無い。」だそうです。確かに。自分は20歳の時に買った腕時計を使っています。電池交換や、文字盤の部品交換などのメンテナンスをしているので、約40年現役です。
人間の身体で部品交換はできません。医学の進歩により、人によっては、ペースメーカーや、透析の時に必要なシャント術をされ、不具合があれば交換します。それは除外するとして。
そもそも、そのような術式を行った事で、心臓病だったり、慢性腎不全で、命を失う事にならず、生き続ける事ができているのです。
人工透析を受けている方が、ご自身の事を自嘲的に話された言葉は忘れられないです。「自分を◯したければ、刃物など必要ない。透析できなくなったら、◯ぬんだから」だそうです。
少しその方のお話をします。
その方は救急搬送され、意識不明のまま、入院して半年過ぎました。その時、ご家族が医師に尋ねられたそうです。「意識は戻らないと考えられる。透析治療をこれからも続けられますか?」。
入院治療費、個室料の支払いに、病院から指示された急変時の対応のための24時間の付き添い。
ご家族が相談して、透析治療の中止を受け入れたそうです。
新型コロナ禍前でした。自分も時々ご様子を伺いに行っていたのですが、このお話をご家族に伺った時は、病棟看護師さんから「どうかされましたか?」と声を掛けられる位泣きながら帰りました。2週間後位に亡くなられました。
お葬式も、遠くから駆け付けたお孫さんより泣きました。
職業柄、人生の最後に立ち会う事が多くありましたが、その方は自分にとっては、大変「いとしい」方でした。
これは、当地方の高齢者の方がよく使われる方言です。うまく説明できませんが、標準語で普通に言う愛とは少し違っています。その方に対する尊敬や、治る事ない病気への同情の気持ちが入り混じった時に「いとしい人」と呼んだりします。
奥様も高齢の上、足が悪くて付き添いも大変そうでした。意識不明で入院した後、回復を願っておられましたが、非常に残念です。医師からの透析治療中止を尋ねられた時も、最後の決断は奥様がなさったそうです。
自分は退職しているので、業界でタブー視される、無関係の人間は、訪問したりする事はできず、何もして差し上げる事はできません。現在も出入りしている元同僚に、ご主人が生きておられた時は、喧嘩もしたけど楽しかったと話されたそうです。
デイサービスを利用したり、ゆったりと老後生活を送られているそうですが、一度こっそりとご様子を見に行きたいです。
本来的には、他人様なので、タブーなんですが、奥様も自分にとっては「いとしい」方です。
何だか思い出話で長々となりました。
最後まで読んで頂き、ありがとうございます。
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