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GP2040-CE・自作レバーレスのすゝめ4 (金額計算篇)

↓ 前回の記事

お久しぶりです。ストリートファイター6日和ですね。(ビヨリってどういうこと?)
今回は、結局いくらかかるのか計算します。

「はんだ付けする/しない」「電動ドライバー+ホールソーで穴開ける/人力で頑張る」といった選択肢もあったので、各部位で
1. 共通 (どちらの場合でも必要)
2. 道具・工具を使う場合
3. 使わない場合

みたいな感じで列挙していきます。これはパーツのみの金額です。送料は考えません。

最初に、はんだ付けセット・圧着セット電動ドライバーの値段を計算します。


◯はんだ付けセット・電動ドライバー

1. はんだ付けセット

ニクロムはんだごて 30W : 850円

プリント基板用はんだ 0.8mm : 280円

計: 1,130円

2. 圧着セット

ワイヤーストリッパーはAWG24に対応しているもの、精密圧着ペンチはPA-20でもよいです。

VESSEL ワイヤーストリッパー 3500E-2 : 1,418円

エンジニア 精密圧着ペンチ PA-21 : 4,227円

計: 5,645円

3. 電動ドライバー

ホールソーのシャンク径 (ドライバーに挿し込む部分の太さ) が10mmのようなので、それに対応したチャック径 (穴の締められるサイズ) の電動ドライバーを買います。いわゆる穴に挿し込むタイプではなく、挿し込んで締めて固定するタイプのドライバーが必要です。

アイリスオーヤマ 充電式 電動ドライバー 10.8V : 5,430円

多分これで大丈夫だと思います。(有識者もしくは試した方、コメント下さるとありがたいです。)

[追記]
コメント頂きました!yuk tasさん、ありがとうございます。
この電動ドライバーでちゃんと動くようです。

計: 5,430円

◯メイン基板

1. 共通

USBケーブル A-microB 1.5m : 170円

2. はんだ付けする場合

Raspberry Pi Pico : 770円

ピンヘッダ 1×40 (40P) : 35円
ニッパーなどで20ピン2つに割って使います。

計: 805円

3. はんだ付けしない場合

Raspberry Pi Pico H : 980円

計: 980円

◯スイッチ類

1. 共通

ボタン数は、基本的に
・上下左右で4つ
・攻撃ボタン6つ、同時押しボタン2つ
・スタート/セレクトで2つ

14ボタンです。ボタンの30φと24φは基本的にほぼ同額です。

スタート/セレクトは頻繁に押すボタンではないので、静音化しなくてもよいかもしれません。

加えて、RS/LS (スティック押し込み)の2ボタンを追加することが出来ます。
穴の位置も含めてお好みでどうぞ。今回は計算に入れません。

スタート/セレクトボタン OBSF-24 : 242円 ×2

計: 484円

2. 静音化する場合

OBSFE-24はカラーバリエーションが黒しかないのでそこも注意しましょう。

下/左/右ボタン OBSFE-24 : 418円 ×3

上ボタン OBSFE-30 : 420円

攻撃ボタン OBSFE-30 (4個セット) : 1,672円 ×2

計: 5,018円

3. 静音化しない場合

安くてカラーバリエーションが多いです。が、うるさいです。

下/左/右ボタン OBSF-24 : 242円 ×3

上/攻撃ボタン OBSF-30 : 253円 ×9

計: 3,003円

◯ボード

1. 共通

なし。

2. はんだ付けする場合

Raspberry Pi Pico用のプロトタイプ基板を使います。

ABB-RSP-PC-L-SMD Raspberry Pi Pico プロトタイプ基板 : 390円

基板用ワンタッチスペーサー 両面テープ付 : 30円 ×4

小計: 510円

いわゆるブレークアウトボードのように、Raspberry Pi Picoの真横にピンソケットを付ける場合は、

ピンソケット 2×20 (40P) : 80円 ×2

+160円計: 670円です。紹介したプロトタイプ基板の画像を見ると分かるように、Raspberry Pi Picoのピンが真横の穴に繋がっているため、この場合は配線がいりません。

接続篇で紹介したように裏側から配線する場合は、上のピンソケットの代わりに、例えば

ピンソケット 1×20 (20P) : 50円 ×2

ピンソケット 1×5 (5P) : 25円 ×4

スズメッキ線 (0.6mm 10m) : 330円

ポリウレタン銅線 (0.29mm 20m) : 200円

+730円計: 1,240円くらいのパーツを買えば可能です。

3. はんだ付けしない場合

ブレッドボード : 220円

計: 220円

◯ケーブル

1. 共通

なし。

2. 圧着する場合

耐熱電子ワイヤー 1m×10色 (AWG24) : 300円

UL1007 電線 黒 10m (AWG24) : 300円

ファストン端子 #110メス (100個セット) : 400円

裸圧着端子用 絶縁キャップ TIC-0.75 (100個セット) : 280円

ピンコネクタ (10本セット) : 50円 ×3

コネクタ用ハウジング 5P : 10円 ×5

計: 1,480円

3. 圧着しない場合

Brook HIT BOX CABLE (5pinボタン用ハーネス) : 450円 ×4

計: 1,800円

◯外装

1. 共通

メイホウ アタッシュケース 外寸366×270×78mm : 861円

計: 861円

2. 電動ドライバーを持っている場合

バイメタルホールソー セット : 1,230円
(メルカリのリンクになっています。同じような出品がいくつもあるので、24mmと30mmを含むセットを探すとよいです。)

もしくは、メルカリを避けるなら楽天の
バイメタルホールソー バラ売り 24mm, 30mm: 798円 ×2

が安定です。

計: 1,230円

3. 電動ドライバーを持っていない場合

サークルカッターで穴を開けます。厚物に対応しているものは最小の径が24mmより大きかったり、そもそも材質によってはカッターでは切れなかったりと大変です。正直非推奨です。

NTカッター 円切りカッター : 1,109円

計: 1,109円

◯値段のまとめ

1. 道具・工具

はんだセット  1,130円
圧着セット   5,645円
電動ドライバー 5,430円

2. メイン基板

はんだあり  975円
はんだなし  1,150円

3. スイッチ

静音あり   5,502円
静音なし   3,487円

4. ボード

プロトタイプ基板 (はんだあり) 670 or 1240円
ブレッドボード (はんだなし)  220円

5. ケーブル

圧着あり   1,480円
圧着なし   1,800円

6. 外装

ホールソー (電動ドライバーあり)        2,091円
サークルカッター+努力 (電動ドライバーなし)  1,970円

◯結局合計いくらかかるの?

1. はんだ付け無し&圧着無し&ドライバー無しのまま進める

ボタンを除くと、1150+220+1800+1970=5,140円
静音ボタンなら、+5502円で10,642円
静音なし
なら、+3487円で8,627円

かなり安く上がりますが、例えばBrookの5pinハーネスの売り切れなどの外的要因に弱いことホールソーを使わずに穴を開ける努力、中身の見た目の悪さ(ブレッドボード、見分けづらいケーブル)などは注意しておくべきポイントかもしれません。

当然、今まで使っていたアケコンからボタンを移し替えたりすればもっと安くなります。

2. 全ての工具ありで進める

ボタンを除くと、975+670+1480+2091=5,216円
静音ボタンなら、+5502円で10,718円
静音なしなら、+3487円で8,703円

はんだ付けセットが1,130円、圧着セットが5,645円、電動ドライバーが5,430円なので、道具を全部1から買うと、1130+5645+5430=12,205円です。

よって、無課金状態からフル装備までやろうとすると22,923円ほどかかることが分かります。結構いきましたね。

電動ドライバーDIYなどで使えますし、電子工作を今後も続けるならはんだ付けセットも買っておいて損は無いです。チャタリングしたマウスのスイッチ交換なども出来るようになります。(圧着工具は正直使うかどうか分かりませんが……。でも、自作することに意味があります。)

3. 電動ドライバーだけ使う

ボタンを除くと、1150+220+1800+2091=5,261円
静音ボタンなら、+5502円で10,763円
静音なしなら、+3487円で8,748円

電動ドライバー5,430円なので、静音ならば16,193円です。
適切な電動ドライバーを持っていれば道具代が無くなるので、10,763円と結構安くなります。

◯結論

静音ボタンを使い、道具代を全て含めても、10,642円~22,923円くらいで作れることが分かりました。

というか結局、

ボタン (5,502円) と工具 (5500円×2) が高すぎる!!!!!(米倉涼子)

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