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キュボロ(cuboro)の魅力

 子どもから大人まで楽しめるおもちゃがキュボロ(cuboro)である。将棋棋士の藤井聡太さんが子どもの頃遊んでいたことで有名なおもちゃでもある。私自身はキュボロを子どもへのおもちゃとして購入した。非常に値段が高く、意外と存在を知らない人も多いおもちゃであるが、実際に遊んでみて値段以上の魅力を感じたため、キュボロの魅力を紹介する。

 このおもちゃ自体はいわゆるビー玉転がしである。美しい木に精巧な溝が掘られた立方体のパーツを一つ一つ並べて積み上げていくことで、何通りもの玉の道を作り上げることができる。玉が高い所から低い所へ落ちていくエネルギーをうまく使ってスタートからゴールまで転がるようにコースを作らなければならない。

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 日本のテレビ番組にピタゴラスイッチという玉転がし系のコンテンツがあるが、そういったものが好きな人にはたまらないおもちゃだと思う。

 先ほどからおもちゃと言っているが、キュボロは非常に頭を使うパズルのようなものでもあり、論理的思考力が培われる知育玩具的側面も大きい。最近は子どもへのプログラミング教育が盛んになりつつあるが、プログラミング的思考を培っていくのにも非常に効果があると思う。

 さて、今回のテーマはキュボロの魅力である。実際に使ったユーザー目線で、キュボロの魅力を2つ挙げる。

① コース作りの奥深さ

 キュボロは自分で考えながら、コースを作る過程自体が非常に楽しい。それにはキュボロに組み込まれた工夫の数々が関係している。1つはパーツの種類の豊かにある。木でできた立方体のパーツには、直線やカーブの溝、そして立方体の内部にトンネルが掘られている。一つ一つのパーツに特徴と役割があり、コースを作る際は、ビー玉が道を通っていくことを想像しながら、試行錯誤を繰り返すことになる。特にパーツ内部に掘られたトンネル部分まで効果的に使おうとすると非常に頭を使うことになる。

 ここまで言うと難しく感じてしまうかもしれないが、実際は、途中途中で実際にビー玉を転がしながら作っていくことで、容易にトライ&エラーを繰り返すことができるので、そこは心配いらない。

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 もう1つ、触れておかなけれなならないことが、キュボロは一部のパーツを除き、溝に傾斜がない。つまり、玉が高いところから低いところへ落ちるエネルギーを上手く使っていく必要があるということである。どういうことかというと、横にパーツをたくさん繋げていっても、いざビー玉を転がしてみると、ビー玉が途中で止まってしまうということが起こるということである。なので、キュボロで作るコースは自然と横に並べ過ぎず、縦に積み上げていく階層構造になっていく。このこと自体もキュボロのコースを作る際、頭をひねることになる。

 まとめると、ビー玉が転がり切れる長さを考えながら、溝やトンネルがうまく繋がるように立方体パーツを並べていく。実際にパーツに触れて、ときには実際にビー玉を転がしながら試行錯誤していくキュボロのコース作りは、頭を使うが楽しく奥深くハマってしまう。

② 完成したコースで遊ぶ達成感

 ①で述べたように、試行錯誤しながら自分の手で作り上げたコースを使って、最後はビー玉を転がして遊ぶことができるのがキュボロの大きな魅力だ。思い描いたコースをビー玉がスタートからゴールまで完走するところを見ると達成感が得られる。いわゆる成功体験を何度も味わうことができるのは大きな魅力だと思う。子どものおもちゃとしても素晴らしい価値があると思う。加えて、キュボロは木製のおもちゃである。カタンとコロコロと心地よい音を響かせながらビー玉が転がるのもキュボロの魅力である。

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以上の2つがキュボロの魅力である。値段は高いが、買って後悔しない価値のあるものだと思う。

 子どもから大人まで多くの人に実際に手にとって触れてみてほしいおもちゃがキュボロである。

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