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1/6 シネマート新宿で「スーパーバッド」を見た

これは大学の時によくレンタルビデオ店で借りてた映画だった。グレッグモットーラ監督の他の作品では、アドベンチャーワールドへようこそ、宇宙人ポールもよかった。

この映画は大学時代の思い出でもありずっと映画館で観たいと思っていた。シネマート新宿で観たけど、他のお客さんの笑い声をよく聞いた。人生で一番笑い声を聞いた映画だったと思う。


この映画は高校最後の夏、大学へ行く前に少年たちが童貞を捨てるため、パーティの酒を用意して意中の女の子にアタックするべく奮闘する物語。タイトルからバカ映画だと決めつけてる人はもったいないくらい。この映画は男同士の友情物語だ。


主な登場人物は幼馴染の友達であるセス(デブでスケベ)とエヴァン(好きな女の子に告白できないもやしっ子。実は相思相愛だった)、それにフォーゲルを中心に物語は進む。
セスはエヴァンを家で拾って車で登校した。道中話すことは思春期の若者らしくエロい話ばかり。どのエロサイトに登録した方が得だとか、大学生で童貞はまずいだのそういう話をしていた。彼らは高校3年生、高校生活もあと少し、しかも大学は別々になる(エヴァンは名門のダートマス、セスは州内の大学に行く、そのことでエヴァンに対して不満があるらしい)。
3人は同級生のパーティにも招待されたことがない。エヴァンはともかくセスは3人で一番脱童貞を考えている望みは薄そうだ。
そんな時、セスは家庭科の授業で校内でも美人のジュールスとペアを組むことが出来た。それをきっかけに会話して彼女からパーティに招待された。彼女から酒の購入代の100ドルを預かり、3人は酒を持ってパーティに行くことになった。

ここから、彼らの七転八倒が始まる。

アメリカでは飲酒できる年齢は21歳からであり、日本同様にIDカードで年齢を確認される。高校生とバレたら当然酒は買えない。そこでフォーゲルが偽物のIDカードを作っていたので最初はそれで買うかという話になったが、それがどうみても偽物とわかるものだった。まずMcLobinという変な名前でファーストネームもない。
セスはフォーゲルを罵倒し、自分が買ってくる!、と豪語した。スーパー内には警備員もいる。セスも中々買える勇気が出てこない。途中、買い物してるお祖母ちゃんを助けてお礼に酒を代わりに買ってもらえる妄想やIDカードを見せなくても買えた妄想をして結局2人の元に帰った。ここは場所が悪い、ということで別の個人酒店に移った。今度はフォーゲルがIDを使って買うことになった。結論を言うと、結局偽物IDで酒は買えた。しかし、料金を払う段階で強盗に殴られ酒を持って戻れなかった。

しかも、セスとエヴァンは少し店内から離れて戻ったところに店の前でパトカーが止まっていることに気づいた。店内ではフォーゲルと警官がいる。強盗が現れたから事情聴取をしているだけだったが、それを知らない2人は偽物IDがバレたと勘違いした(実際、偽物IDとバレても警察は呼ばれないと思う笑)

フォーゲルと警官たちは意気投合しパトカーに乘って事情聴取の続きをすることになった(ちなみに彼らも偽物IDを見ても怪しまずに良い名前だと言っていた)。セスとエヴァンは困った。フォーゲルは警官に連れていかれ金も彼に預けていた。どうやって酒を調達するか。

次の瞬間、セスは車でひかれた。幸いけがは大したことはなかった。この運転手の男を脅して、男がこれから行くパーティ会場に連れて行ってもらえることになった。ここなら酒はありそうだ。パーティ会場でも紆余曲折はあれど酒は手に入った(ここの酒を手に入れたセスと次々と喧嘩が始まるシーンは本当に笑えた)。最終的にセスたちは無事酒を持ってパーティ会場に着いた。でも目的は達成できなかった。でもここからのシーンは本当に良いのでぜひ映画を見てほしい。


見どころ

主人公たちは終始エロい事しか頭にない(特にセスが)。でも彼らは男同士の友情が手に入った。

まず、フォーゲルは警官達と夜の大冒険をした。警官達と通報があったバーに行きフォーゲルは暴れていた酔っぱらいを捕まえた(偶然だったが)。銃を撃つのはどういう感じなのか、どういう女と結婚すればいいのか、警官ってどんな感じなのかとか会話が盛り上がった。特に映画終盤の車の回転シーン、銃をパトカーに撃つシーンを見ると心が躍らない男はいないと確信する。ここまで男同士の馬鹿なやり取りとその素晴らしさを映すシーンは他の映画にはない。

次にセスとエヴァンの友情も良かった。セスとエヴァンは映画の最初から意見が合わなかったり、別々の大学に行くことでお互いの関係もぎくしゃくしていた。でもパーティ会場でセスがエヴァンを救い出し、2人が地下室で寝た(性的な意味ではない)、そこでお互い思っていることを話し合って仲直りした。

性的な経験をしたいと思っている主人公は色んな作品に登場する。でもスーパーバッドほど男同士の友情のすばらしさを描いた映画は思いつかない。

ほんと男というやつは女のことばかり考えているようで実は男同士の付き合いが1番楽しいものだ。


高校時代にこういう体験がしたかった、そして社会人になったら警官コンビのような同僚が欲しいと思うこと間違いない。








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