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LINEスタンプを作ったこと

今までLINEスタンプ3種類くらいを使い回していたのだけど、
さすがに使い勝手が限られてきていたので、どうせならと自分で作ることにした。自分で作るなら他との差別化をはかりたいと思い、『音楽』のテーマでいくことに。

静止画LINEスタンプの販売個数は最少で8個。それから16、24、32と倍数で増えていく。とりあえず24個あればカッコはつくかなと、コメント(コマのセリフ)から考えることにした。
こういったアイデアをいろいろ出していく時が一番楽しい。

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しかし、最初のうちは汎用性よりも自分が使いたくなるものを…といった意気込みだったのだけど、
描いているうちに結局自分で使うにも汎用性があったほうがいいな、と考え直す。音楽ぽいシチュエーションで汎用性もありそうなセリフ、という折衷案で24個のコマを決めた。

マンガの1コマを描くのと同じように、ケント紙にペン入れしていく。
途中でやっぱり使いづらいから要らないかとボツにしたり、他に良いのを思いついたりしたものもあって、紆余曲折を経ながらなんとかペン入れも終了。

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あとはPCにスキャニングして、画面上で制作していく。最初はモノクロにするつもりだったけど、せっかく色も使えるからと1トーン加えた着彩にした。後から考えたらどっちでもよかった気も。

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思ったより着彩に時間がかかったけれど、スタンプの申請をする。
販売申請の許可には2,3日かかるとのことだった。
…待っていると、2日後に通知で不許可の連絡が来た。

どうやらTシャツの柄や袋のロゴが著作権の確認ができないためNGらしい。有名レコードショップのロゴやバンドのロゴに『似せたもの』でもアウト、だという基準だった。パロディーはダメ。ううむ…なかなか厳しい…

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逆を言えばそこ以外はクリアということでもあるので(グロテスクやエロティックすぎるものはよく審査に落ちるらしい)、チャッチャと修正する。そして、もうひとつやらなきゃいけないことが。

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スタンプを登録する時にそのスタンプ一個一個に合わせたタグ(「OK」とか「今行く」とかよくあるスタンプのシチュエーションの中から選ぶ)を登録できるのだけど、このタグがめちゃくちゃ多い。
たくさんの中から探すものの、果たして本当にそのタグで合っているのか自信がないものが多い。
結局半分以上は空欄にして申請した(空いてるものはLINE側でタグを選んでつけてくれるらしい)
けれど見返すと、後からつけられたタグ、合ってないような気がする…
まあ普段使ってるぶんには関係ないからと気にしない。

そうして2日後に無事許可が降りたので、最初に自分でちょっと試し使いしてから、twitterでつぶやき告知。
しばらくのち、アカウントページの売り上げグラフをみると、twitterでの告知からの数日だけ折れ線グラフが剣山のようにそびえ立っているので、(それ以外はなにもしていないのだから当然だけど)購入してくれた人はたぶんほぼtwitter経由だ。ありがとうございます。

あと、できることはといえば今後出す同人誌に折込チラシを挟んだり、それとNOTEの記事中で宣伝したり。

[下が今回作ったLINEスタンプへのリンクです]

作ってみてからの感想をいくつか。

頑張って1コマ1コマ描いてみたけど、実際使うにあたってはラフなイラストでもぜんぜん良い。
一個のクオリティより数を増やすスタンスのほうが使う側もありがたいということ。前に描いたマンガのコマを流用してもいいかもしれない。
苦労した24個でもまだまだ少ないくらいなので、今度はもう少し種類を増やしたい。あぶれたネタがまだ残っているので。

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マイページから世界で自分のスタンプが使われた回数(送信回数と受信回数)が確認できるのだけど、たまに誰かが使っているみたいだ。こういうのを見るのは楽しい。たまにチェックしている。
かくいう自分は最近の情勢もあってまだほとんど使っていない…ライブ公演などが軒並み中止になって使う機会も奪われるかたちに。

世界のどこで購入されたかもチェックできるのだけど、当然買われているのは日本語だし全て日本だろう…と思ったらシンガポールで購入した方が1人いるらしい。気になる…

LINEスタンプの大きさ上限が横370px 縦320pxなので、縦長のスタンプが作りにくいというのが一番難儀したところだった。マンガのコマのように構図を自由に使えればいいなと思った。


…と、ここまで記事を書いたところで
最近Bigスタンプという縦長にもできるスタンプを作れるようになったという話を知った。
この改善はうれしい。…考えてみれば縦に会話を繋げていくアプリで縦長すぎるものは邪魔になるから、ダメだったのは当たり前なんだけど。

自由度の増したスタンプが作れるようになったので、のんびり第二弾を作っていこうと思う。

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