(主に身内向け)演奏動画の音声を5分でマシにするチュートリアル(暫定版)

記事作成: 2023-0815
お急ぎの方は作業手順に飛んでください


記事の概要・背景など

こんにちは。かどらっと(https://twitter.com/baragamap)です。

楽器を演奏して遊んでいる知り合いとの間で「質より量でポンポン動画を投稿して遊んでいきたいですよね」という話があり、僕が音響に興味があることもあって、動画の音声について話し合いをしていたことがありました。

スマホカメラで動画録って出しではさすがに厳しいものの、かといって録音環境にこだわってガチガチにやっていく程でもない(それはまた別の企画で)、といった雰囲気でして、なおかつ、「音響の専門知識や労力なしに、その時のバンドメンバーが自分たちだけで演奏動画を量産できるようにしたい」といった要望も出てきました。

そこでこの記事では、知り合いから課せられた音声編集の縛りプレイ(???)をもとに、「誰でも5分で演奏動画の音声をマシにできるようになる」ということを目標としたチュートリアルを記します。

縛りの内容というのが以下のようなものです
・作業の制限時間は60分
・使用するプラグインの数は3つまで
・専門知識を用いず作業できるように
・プラグインの操作は、自動プロセスやプリセットの選択以外禁止
・最終的には5分で作業を終えられたら

個人的にはなんとミニマルな、と思いましたが、この条件をクリアした作業手順書が作れれば、たしかに誰でも最低限の音声編集ができようといった印象です。
それはそれとして、僕がふだん一緒に遊ばせていただいている楽器奏者の方々には、徐々にで結構なので音響的な耳を養っていってもらいたいとも思っており、別記事でトレーニングというかアドバイスというか、僕が知っている知識をお伝えできればとも思っています。

想定している録音環境としては、部屋ごと録音したいわゆる「エアー録り」で、スマホカメラの動画でもハンディレコーダーでも、てきとーな位置にステレオ2chのマイクだけを用意した状況です。

また、事前準備として、ToneBoostersというブランドのプラグインを用意しておいてください。サイト(https://www.toneboosters.com/#anchor_download)から無料のデモ版をダウンロードして利用できます。気に入ったら製品版を購入してあげましょう。

作業手順

  1. DAWを起動する

  2. 音源を読み込む

  3. DAWのメニューから音源全体のノーマライズを実行する

  4. ToneBoosters Equalizerを挿す

  5. プリセット "Master bus template" を選択する

  6. ToneBoosters Barricadeを挿す

  7. プリセット "Loud Master" を選択する

  8. エクスポートして終了。映像と合わせて動画にする

以上です。まだこの "型" で場数を踏んでいるわけではないので暫定版ですが、多くの場合は動画の音声が「全体的になんとなくマシ」な感じにはなるのではないかと思います。
作業全体を通してモニタリングすら不要なので、ここを見るなり覚えるなりすれば誰でも実行できるとも思います。
(条件に沿ったとはいえ自分で作っといてボロすぎる……)

おわりに

仕組みを知りたい方がいらっしゃれば、TwitterやDiscordにてその旨お申し付けください。ツッコミやトラブルシューティング等も。

また、宣伝ですみませんが、ドラム・エレクトロニクスの演奏・ドラムやバンドの録音/編集・PAや配信などなど、趣味レベルでの音楽制作/イベント開催のお誘いをお待ちしています。ドラムや音響の要員がご入用の場合、ぜひご検討ください。