とある軍人の話

私は恋をしました。
とても綺麗な人で、まるで向日葵のような女性でした。
そこからの私の人生はとても色付いて見えました。
彼女は私の想いを受け入れてくれました。
とても綺麗な宝物もくれました。
彼女の1部であり、綺麗な小百合を。

ですが…私は無くしてしまいました。
ふと目を離した隙に、瞬く間に消えてしまったのです。
あの鮮やかで、華やかな、彼女も、宝物も…。
奪った人々は口々にこう言いました。
【お前のような道化が、こんなにも綺麗なものを持っているなんて烏滸がましい。恥を知れ。】

私は道化ですか?
私は、操られるだけの人形ですか?
私は、コケることが仕事のピエロですか?
あなた方が望んで、したくない仕事をこなす機械ですか?

その時ある声が聞こえました。
【いいえ、貴方は善なのです。
貴方が今からすることは善なのです。
善でなくてはいけないのです。
貴方が思うままに進みなさい。
奪われたものを奪い返す祝福を差し上げましょう。
それを使う術はもう、貴方は持っている。】

奪った者に祝福を…
迫害した者に祝福を…

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