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あらいぐまホーテッドマンションでブラックフォーマルを買う・その4(完)

1時間20分かけてようやく決まったブラックフォーマル。
ポエムも言い訳も浮かばず、一旦カフェで再検討することもなく、自問自答ガールズとしては、いかがなものか?とは思いました。(とはいえ、3回も着たところは自分で自分を認めてあげたい)

結果として、葬儀への参列を終えた今、「これでよかった」と思っています。私の新しい「制服」に寄り添ってもらいながら、お別れをすることができました。

ブラックフォーマルといわれるものを持つ、持たないについては色々な考えがあってよいと思います。既成のブラックフォーマルという概念に縛られる必要もないと思います。

ただ、喪の場への参列が必要となるときは、着る物以外にも考えなければいけないことがたくさんあります。そもそも考えることすらできない心理状態のこともあると思います。そのときに、自分の心に寄り添ってくれる「制服」が決まっている安心感は私にとっては何者(何物)にも代えがたいものでした。突然の訃報に千々に乱れた心を優しく包んでくれる「制服」は糖衣というよりも、哀しみを飲み込んだり、故人を偲ぶことに集中するための「服薬ゼリー」だと感じたので、長々綴ってみました。

会いたい人には会えるときに会っておこうね!


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