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【詩】抱擁


あの日
貴女を抱擁したとき
貴女を一番近くに感じた

そして自然と私は落ち着いた
心臓を波打つ貴女をよそに
私はこの上なく落ち着いてた

それはまるであるべきものがあるべき場所に還ったようなそういう静けさ
生き別れた二つの魂が一つに結びつくような必然

この上なくあの人を近くに感じた
この上なく私は私自身を感じた

人は我思う故に我ありと云ふけれど
私は貴女を思う故に我ありと思う

貴女がいて初めて私は私を認識するのである





***

“ハグ”というのにはとても強い力がある。目に見えないものを感じることも、この上なく価値のあることだと思う。ただ、そこにあるのだということを実体として、実感することのできる幸福というのはありがたいものである。それはいつでもできるようで、そのときにしかできないこと。きっとそれを私たちは知ってはいるのだけれど、照れくささやその他の事情でつい怠けてしまう。

“Life is short, break the rules, forgive quickly, kiss slowly, love truly, laugh uncontrollably, and never regret anything that made you smile.”
                                   -Mark Twain

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