見出し画像

Astar Event Report ~Web3 meets Web2~

8月9日にAstar Foundation Japanがスポンサーのイベントが開催されました。

https://twitter.com/HiyamaYutaro/status/1688774333651730432?s=20

直近、陳宇鴻氏がAstar Foundation のJapan BizDev TeamのHeadに就任し「新たな100dAppsの誕生」を目標に掲げています。
それに伴い、国内でAstar関連のWeb3イベントが増えているように感じます。これはAstarエコシステムにとって非常に良い動きですね。

そこで、少しでも多くの人にAstar Foundation Japan Teamの活動を知っていただきたいと思い、イベントの内容を記事にしてみました。
本記事では、全ての内容をカバーするのではなく、要点を絞り、一部所感を交えながらお届けできればと思います。
この記事を読み、イベントに興味を持った方は、ぜひリアルイベントに足を運んでください。

では、本編に移ります。


Web2とWeb3の事業連携に向けた取り組み

【登壇者】
-GEOMETRON合同会社 代表 高木氏
-株式会社Unyte 代表取締役 上泉氏
-シンシズモ株式会社 CEO 赤川氏
-モデレーター HIRAC FUND 檜山氏

Web2とWeb3の事業連携に向けた取り組みについてディスカッションが行われました。Web3のサービスが身近な所でアダプトしている事例が興味深かったので紹介します。

GEOMETRONが提供している「NFT Pocket」 はLINEで暗号資産やNFTを管理できるサービスです。
企業はNFT Pocketを公式LINEアカウントに追加することで、特定のNFT保有者にメッセージ送信や特典を提供する等のNFTを活用したキャンペーンを簡単に行うことができます。

次にシンシズモが提供している「NFTauth」はQRコードを読み込むだけで、特定のNFTホルダーであることを認証することができるサービスです。
直近、バスケットボールのプロリーグである「Bリーグ」の試合会場で、特定のNFTホルダーの方を対象にグッズをプレゼントする施策を行いました。

これらのサービスは、顧客のロイヤリティ向上に非常に役立つ方法として注目を集めています。

その他にも、Unyteが提供しているDAO管理ツールは大手企業の社内コミュニティで使われており、私たちの思った以上にWeb3のサービスがアダプトしていると感じました。

Web3を活用したエンターテインメント業界やクリエイターエコノミーへのアプローチ

【登壇者】
-株式会社チケミー 代表取締役CEO 宮下氏
-株式会社TWIN PLANET Web3推進部 阿部氏
-MetaMusic株式会社 田幡氏
-Nextmerge株式会社 飯島氏
-モデレーター HIRAC FUND 甚野氏

エンタメ業界とクリエイターエコノミーにおけるWeb3の活用事例について話し合われました。
このディスカッションで特に印象に残ったのは「Web3とWeb2を明確に分ける必要はない」という議論です。実際、Web3とWeb2は、単にアイデアを実現するための手法にすぎません。

ここから学べるのは、何を成し遂げたいのかを最初に明確にし、それをどう実現するかを検討するアプローチが重要であるということです。
Web3とWeb2を無理に分けることなく、アイデアを先に立て、技術がそれに続く形で進展する戦略が今後必要になるでしょう。

その上で、エンタメ業界やクリエイターエコノミーと相性が良いWeb3は、これまでにない新しい体験を生み出す力があると言えそうです。この議論は、今後の業界の発展に向けた新たな指針となり得ると感じました。

インフラプレイヤーからみるWeb2とWeb3の好連携事例

【登壇者】
-株式会社Kyuzan 代表取締役 高橋氏
-Astar Foundation Japan BizDev Head 陳宇鴻氏
-Umi Protocol 代表 福田氏
-モデレーター デロイトトーマツデロイトトーマツファイナンシャルアドバイザリー合同会社 Jack氏

このセッションでは、Web3インフラ事業者がWeb2事業者とどのように連携しているかについて話し合われました。
KyuzanやUmi Protocolの連携事例も興味深かったですが、やはりAstar Foundation Japanの動向が気になりますよね。
ここでは、陳宇鴻氏がディスカッションテーマに合わせて語った、Astar Foundation Japanの動向についてまとめようと思います。

現在、Astar Foundation Japan Teamはスタートアップチームとエンタープライズチームに分かれて活動しています。このような体制を取ることで、勢いのあるスタートアップや影響力が大きい大手企業の両方をAstarエコシステムに取り込むことができるということですね。

主な連携事例としてソニーやNTTドコモが公表されていますが、他にもエネルギー・商社・リテール産業との連携も足元進んでいるそうです。
これら産業では、サプライチェーンの管理にブロックチェーンの活用が効果的で、特に煩雑な契約等をスマートコントラクトで最適化することができます。このように、Web3の活用を積極的に取り入れている国内の企業は多々あり、まだ表には出てきていませんが、水面下では相当動いています。

また、Astar Foundation Japanでは、一つの企業をエンパワーするのではなく、二つ以上の企業の連携をプッシュしていくことに注力しているそうです。そうすることで、今まで繋がることがなかった業界をWeb3というパイプを通じて繋げることで、新たなバリューを生み出すことができます。

所感として、国内におけるAstar Networkの存在感が高まっているように感じました。他のレイヤー1チェーンも台頭している中で、国内でのAstarブランドが確立していますね。


以上です。
いかがでしたでしょうか。
リアルイベントでしか聞けない話も沢山あると思いますので、この記事を読んで少しでも興味を持った方は、ぜひイベントに参加してみてください!


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?