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「Starlay Finance」 概要と利用方法

前提


この記事では、
「Astar Network」上で展開されるレンディングプロトコル「Starlay Finance」の概要、および利用方法について解説します。

「Starlay Finance」は「Astar Network」上のTVLランキングでNo.1のプロジェクトです。

参照:DefiLlama(2022年5月4日時点)

4月28日に行われたネイティブトークン「LAY」のIDOは5分で完売し、5月13日に2度目のIDOを控えているなど、いま非常に注目されています。

「Starlay Finance」の存在は知っているけど「使ったことがない…乗り遅れてしまった…」という方へ向けて「Starlay Finance」について簡単にまとめてみました。

この記事が「Starlay Finance」を使ってみるきっかけになれば幸いです。

概要


以下2つのことを理解すれば「Starlay Finance」の大枠が見えてきます。

①レンディングプロトコルについて
②Aave、Compoundとの違い


1つずつ解説していきましょう。

①レンディングプロトコルについて


レンディングプロトコルとは、トークンの貸出および借入ができるサービスです。
これにより保有するトークンを活用することによって、運用効率を高めることができます。

具体的に説明しましょう。
あなたは「ASTR」を保有していて、将来価値が上がると信じているので売却をしたくありません。いわゆる「ガチホ」勢です。

しかし「ASTR」をガチホしているだけでは、なんだか勿体無いですよね。
そんな時に役立つのがレンディングプロトコルです。

保有している「ASTR」を貸出することで、それを担保にトークンを借りることができます。
例えば「ASTR」を担保に「USDC」を借りれば、その「USDC」で別の運用ができるのです。

これによって「ASTR」の値上がりを待ちつつ、その資産価値を活用して運用ができるので運用効率が格段と上がります。

②Aave、Compoundとの違い


レンディングプロトコルの代表的なプロジェクトとして「Aave」「Compound」があります。
「Starlay Finance」はこれらのフォークとも言われています。

ただ「Starlay Finance」の特徴として「MAKAI」という独自のサービスがあります。
「MAKAI=魔界」なので何か危ない感じがしますが、内容は非常にシンプルです。

前提としてレンディングプロトコルの性質上、借りた資金を貸出に使い、担保価値を増やすことで更に多くの資金を借りることができます。
「貸出→借入→貸出→借入→貸出→借入→・・・・」のループですね。

この仕組みを利用したのが「MAKAI」です。
「MAKAI」は「貸出→借入」のループを代行してくれます。

現段階では担保価値に対して5倍までとなっていますが、わざわざ「貸出→借入」を繰り返さずに済み、ガス代や手間を省くことができるので非常に便利です。

ただレバレッジをかける分、当然ですがリスクは高まりますので使用する際は十分に気をつけましょう。

以上です。
なんとなく「Starlay Finance」の使い道を理解できたのではないでしょうか。

続いて、具体的な利用方法について説明していきます。

利用方法


「Starlay Finance」の利用方法として以下の4つを説明します。

①貸出
②借入
③Health Factor
④運用方法


こちらも1つずつみていきましょう。

①貸出


まず保有トークンを貸出してみましょう。
「Starlay Finance」のサイトにいき「取引開始」をクリックします。

左側の「Deposit Markets」でトークンの貸出ができます。
例えば「ASTR」を貸出しようとすると以下の画面が出てきます。

赤く囲っている箇所をご覧ください。
こちらはトークンが貰える利率を表しています。

預けたトークンで貰える利率と「LAY」で貰える利率で分かれていますね。
どちらも貰える利率なので、そこまで気にしなくていいでしょう。

②借入


貸出ができたら、次は借入です。

右側の「Borrow Markets」でトークンの借入ができます。
こちらも「ASTR」を例にみていきましょう。

赤く囲っている箇所をご覧ください。
先ほどと異なる点は「上は支払う利率・下は貰える利率」であることです。

貸出と比べるとどちらも高い利率になっていることがわかります。
つまり「ASTR」を貸出し「ASTR」を借入した場合は以下の通りになります。

【ASTR ▲3.77%(APY) 】【LAY +25%(APR)】

ASTRではマイナスになりますが、LAYでは大きくプラスになることが分かります。

このあと解説する運用方法によって捉え方は変わりますが、担保資産がマイナスになる可能性があるということだけ押さえておきましょう。

ちなみに担保に入れる資産によって、借りることができる金額は変わります。
詳細はこちらをご参照ください。

③Health Factor


「Starlay Finance」で貸出/借入をする際に気をつけなければいけないのが「Health Factor」です。

「Health Factor」が1を下回ると清算によって担保資産を失ってしまいます。
担保資産を失わない為に、貸出/借入するトークンは同じものを選ぶようにしましょう。

同じトークンであれば、価格の変動も一緒なので原則「Health Factor」は借入した値から変わらないので安心です。

④運用方法


ここまでの説明で「Starlay Finance」で借入した後が最も重要だとお気づきだと思います。

ここでは私が実践している運用方法をご紹介します。
必ずしも最適解ではないので、そちらはご了承の上で参考にしていただければと思います。

まず私は「BUSD」で貸出/借入を行っています。
理由はステーブルコインは担保に対して借入できる比率が80%と高い為です。
また「BUSD」にした理由は、他のステーブルコインよりも利率が少しだけよかったからです。

このように貸出金に対して、ギリギリまで借入をしています。
「Health Factor」も1.06とギリギリな値ですが、同じトークン同士なので原則は値が変わらないと割り切って運用しています。

さて、ここからが重要です。
借りた「BUSD」は「Sirius Finance」「Kagla Finance(Muuu Finance)」で運用しています。

両方ともステーブルコインのままで運用できるプロトコルなので、これらを選びました。

詳細については別途記事をご覧ください。

※「Kagla Finance(Muuu Finance)」は現在記事がありません(後日更新予定)

総括


この記事では「Starlay Finance」の概要、および利用方法について解説しました。

DeFi運用において、レンディングプロトコルはコアとなるサービスです。

これを機に「Starlay Finance」を使ってみてはいかがでしょうか。





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