見出し画像

『遠吠え花火』いってきたよ

6/2(日)SUPERNOVAさんの『遠く吠えて花火をあげる』見てきました。
日毎にキャストが違うの面白そうだなぁって。今回は空組を見てきました。他の組も見たかったですね。一番気になるのはシャッフル公演です。どうなってたんだろう…
短いですが、サラッと感想を。

開演前に撮影したセット。角がどーん

たまたま最前で見れたんですけど、グッと斜めに迫り出したHappy  Bluesのセットが良かったです。7人の生活っぷりがリアルに感じられて、奥の三つの扉から代わる代わる出てくる住民たちの賑やかなやりとりが面白かったです。
柱吊ってるのに途中で気づいてびっくり。引き算がすごい。

リアルさの点で言うと、実際に本物を使ってた素麺と煙草と花火が印象的。
前に見た、泡沫に光の時も実際に食べてた食事シーンが記憶に残ってて、(口に詰めすぎてモゴモゴしてたカイチャーがお茶目で可愛かった)
舞台上でリアルに食べてると、それぞれの食べ方にも人間性があるし、食べ終わった人から順々に箸を投げ入れてくの、テンポ感もあって小気味良かったです。美味しそうな素麺でした。
そして煙草。医療用タバコらしいけど、実際に火つけて蒸してたよね。未だにずっと不思議だったけど、タバコの使い方ってそんな方法があったんだって気づきを得ました。語り合う時にいい画を生んでました。吸う吸わないの差もあって個人の特徴が出てて効果的。
最後はなんといっても、花火じゃないかしら。実際に燃える線香花火、楽しかったですね。演出用なのか、ちょうどいい尺で落ちるのが完璧でした。最後、暗転して残る線香花火の光が良かった。タイミングも完璧で感動。

お話は、うっすらほの暗さを感じながらも、集まって支え合って生きてる人々な感じ。一人じゃないから、生きていけてる。そんな暖かい独特な雰囲気を纏ってました。
もっと死にたくなった時のために、死ぬのはとっておこうって台詞が凄い好き。一度はみんな絶望して、崖っぷちまで立った人たちに、死っていう選択肢を一瞬選びかけた人たちに、死に希望をもたらしてくれる台詞。安易に選んでいい選択じゃないからこそ、大事に考えるよう促してくれる台詞だと思う。
支え合って生きていたからこそ、一人が消えていった瞬間、みんなが崩れていく様がリアルで生々しくて、そんな彼らが前向いて先の人生を歩み始めたのが力強くて、パワーをくれる話だったと思います。
死を否定することなく、生きる希望を与えてくれる不思議な作品でした。

やっぱり他の組も見に行きたかったな〜
このタイミングでこういう題材の作品を見れたこと、とても良かったと思う

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?