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2023年末から2024新年の年越しキャンプ in 西伊豆・オートキャンプ銀河(2023/12/30〜2024/1/2)
年末年始の定番なのだ
今回も西伊豆の『オートキャンプ銀河』です。
もうかれこれ4年目ですね。
もともとの目的は、元日の「かにや」でのかに鍋なんですが、近くに年末年始に営業しているキャンプ場が無い、またはあっても高額故に西伊豆まで足を伸ばしてる事が発端でした。
それがリピートした理由が、まずは管理人さんがとても丁寧なお仕事をされていて、設備は古いけど清潔感があります。他にスタッフもおらず、たまに息子さんや先代のお父さんが応援に来ている程度。ほとんどを一人で回している。そのため、予約も絞っていて、全区画が埋まっていない。なので予約した区画の両隣は空いていて、半分ぐらいならはみ出しもOK。
次に管理人さんは、息子さんが今年成人式って年代の方ですが、どこかほのかに薬師丸ひろ子風味。可愛らしい雰囲気の人です。
さらにここの五右衛門風呂は素晴らしい。温泉ではないけど、薪で沸かしたお湯は身体の芯まで温まる。
そんな訳で毎年通ってます。
まずは観光と買い物
西伊豆と言ったら堂ヶ島。岩場と海だけだけど、海はきれい。チェックインの13時を目安に向かうと、ちょうどお昼頃に堂ヶ島辺りなので、時間調整で立ち寄りました。12月30日にしては暖かで、海風も気持ち良い。なので遊覧船に乗っちゃいました。
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堂ヶ島を散策した時刻はちょうど干潮。噂の「トンボロやで〜」は大潮ではなかったので、歩いて渡れる程ではなかったけど、おそらく膝下ぐらいにはなってた見たい。
遊覧船はおよそ2〜30分程度でしたが、船に弱いかみさんにはこれが限界航路。楽しかったみたいです。下船してレストランに向かい、少し遅めのご飯を食べました。
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堂ヶ島からそれほど遠くなく、ゆるキャンでも有名になったフードストアあおきへ。ここでは年越しそば用の茹でそばと、梅しそ餃子とポンカン、ビールなどの食料品を購入。中でもかみさんが見つけたムロアジの干物はお手柄でした。うちではマアジよりムロアジが好き。脂の乗った身を美味いと言うけど、ムロアジは脂が程良くて独特の風味もあります。難点は流通量の少なさかな?なので我が家では「見たら買え!」。
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これまで、キャンプ用の食材は自宅のある街で買って持参してたのですが、近頃はキャンプ地近くのスーパーを利用するようになりました。クーラーボックスをほぼ空で持って行って、現地で色々と買うのが楽しいので。
キャンプ場に到着
受付で管理人さんに1年ぶりのご挨拶。区画は予約時に決定してるので、お風呂の予約して料金を払います。
キャンプ場は山の東側斜面にあり、エリアによって高低差があります。予約している区画は「星見サイトエリア」の芝サイト。日陰となる木々が少なく、夏は暑そうだけど冬は日当たりが良い。ただし風は強めです。
この星見サイトエリアは大きく3段に分かれていて、一番低い区画は芝ではなくて土。東側が杉木立のある下斜面に接していて日陰っぽいけど、毎年リピーターさんが決まってるので、何か良いところがあるのでしょう。
2段目が文字通り芝の区画。西側にススキの生えた、上り斜面。地面は若干砂利っぽいけど、鍛造でも鋳造でもスチールペグなら問題なし。
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満足いく設備
山間の林間サイトって言うと、なんとなく設備の充実度に不安を感じる事、ありませんか? 私はあります。
過去に行ったキャンプ場でも、トイレは和式で工事現場にあるような仮設とか、常設でもボットンだったりとか。水道があっても「飲用不可」なんて貼り出してあって、「飲めない水で洗った皿は使って良いのか?」問題があったり。なのでお湯なんて出なくて当たり前と思ってた方がいい。真冬の山の、ちべたちべたの水で洗い物なんて、苦行と言っても良いくらい。あの大人気キャンプ場もお湯は出ないので、洗い場ではあちこちから悲鳴が聞こえます。
「ウォシュレットや暖房便座より、給湯器を!」は冬キャン愛好家の魂の叫びでもある。もちろんウォシュレットはあった方が良いけど。
そしてここには、すべての洗い場に給湯器がある!
これでうっかり目を離した隙に、かみさんが洗い物に行っちゃって、戻ってきたらちっちゃくて可愛いおててが真っ赤っかになっちゃう心配がない。まあ、お湯があってもやらせないけどね。
そしてトイレは男子小用と男女共用があって、ウォシュレットと暖房便座は一部にしか無いけど、お尻のほっぺが冷たく無い、最低限の対策はされている。なにより管理人さんが年末年始でも掃除に巡回してるので、悪臭もなく、とても清潔感があります。
他にも、人気の五右衛門風呂だけじゃなくシャワーもあるし、ランドリーの設備もあるので、長期泊や急に洗濯が必要になっても安心。
受付棟では薪だけじゃなく、氷やビール、レンタルギアもあり、うっかり用品の忘れ物をしても、ひとまずはどうにかなるかも。
忙しくものんびりと
いよいよキャンプのスタートです。
すでに手慣れたワンポールを立て、今回より導入のエアベッドを伸展します。以前より睡眠はとても大切だと考えており、数々の経験から地面にマットは安眠出来ないと思い、折り畳みのコットを使ってきました。
まずはキャプテンスタッグのコット。これは帆布とフレーム、脚が別になっていて、意外とコツと力がいる。なので組み立てに思ったより時間が掛かります。
次に買ったのはクイックキャンプのコット(現在品切れ中)。これはふもとっぱらで若い女性が使ってるのを見て、即買いました。ほぼワンタッチな構造で、重いけど展開が楽で便利。ただ、いずれも幅が70cmと狭い。いや、シュラフにはピッタリサイズなのだけど、寝返りが打てるほどじゃ無いんですよね。もちろんシュラフの中でもぞもぞは出来るけど、シュラフごと寝返ったら絶対に落っこちる。これらのコットにインフレータブルマットを重ねて使ってました。
なぜコットにしていたのかと言うと、昔にエアマットを使ってた時期があるのだけど、ある程度の寝心地を確保するためにしっかり膨らませると、溶着部分がどこかしら剥がれてしまい、結局朝までに空気が抜けてペチャンコ、背中は痛いし地面に体温は奪われるし、もう処分するしかないし。しかも膨らませるには吸気口が小さくて、ポンプも使いにくいし息も切れます。そんなこんなで碌な思い出が無い。
でも最近は進歩してますね。マットじゃなくてベッドですよ。厚みが40cmもあるの。高さが十分なのでコットが不要。幅も1mあるから寝返り打てちゃう。値段も手頃で充電式の電動エアポンプ付き。この電動ポンプがハイパワーで、パンパンに膨らませるのに3分とかからず、撤収のエア抜きも同じくらい。しかもポンプで吸い出すから、ぺったんこに出来ます。
こうなるとシュラフで寝るのはもったいない。ベッドにはボックスシーツをかけて、夏用に使ってる封筒型のコットンシェラフを開いて敷布団に。上は毛布と掛け布団で完全にベッド仕様。もはやグランピングです。
もちろんこれで厳冬期のキャンプは無理があるけど、デカいテントに石油ストーブを持ち込んで、ぬくぬくポカポカのテントでなら問題なし、いや、快適のひと言です。
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お馴染みの注意事項!
何度でも言うけど、テント内での火気使用は原則NG。使うなら自己責任。ここで言う自己責任とは、「俺は知らないから勝手にすれば?」って意味じゃ無い。ちゃんと火災の予防と一酸化炭素中毒の対策をする事を、責任もってやってくれって意味です。テントが燃えたり、酸欠で死んだら、キャンプ場に、そして周囲の人に、もちろん家族にとんでもなく迷惑がかかる。「そうは言っても俺は大丈夫」なんて正常性バイアスには絶対にかからない事。COチェッカーと換気対策は必須!
ちなみに我が家の場合は、フロアシートとテントスカートの間にφ7cmぐらいのパイプを入れて吸気口とし、煙突ホールにφ7cmの空調服用ファンを1個付けてモバイルバッテリーで回して排気口にしています。ガンガンに換気するほどじゃ無いけど、低いところから外気を入れて、暖まった一酸化炭素を上から出してます。
年末を楽しもう
天気は上々。でも大晦日は荒れ模様の予報。キャンプ場に来るまでに遊んで来たので、もう飲んじゃって良いよね?
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30日はのんびり過ごしました。3泊4日の初日ですから、楽しいことしかありません。静かな静かな夜に、薪のはぜる音が耳に心地いい。
暖かく眠りにつき、明けた大晦日、2023年最後の1日を静かに過ごします。
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予定は夕方の五右衛門風呂だけ。空は曇り、不穏な雰囲気。予報は夕方から雨。風も強くなってきたので、夜露の湿りが取れたらタープを畳みました。
夕方まで何をするわけでもなく過ごし、予約した五右衛門風呂に入りに行きます。ここのルールは、湯船にお湯をいっぱいにして出る事。前回は水を入れた不届者がいて、ぬるま湯にされて散々だったけど、今回は一番風呂であっつあつでした。
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お風呂を上がってテントに戻り、冷たいビールで喉を潤します。それから夕飯の年越し蕎麦を作ります。醤油少なめで汁を作ったので蕎麦っぽく無いけど、鴨で取った出汁と根昆布出汁の合わせ技でめっちゃ美味い。
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夜になって風が強くなりました。タープを畳んで正解。飛ばされそうな強風。テントが波を打ちます。
紅白も何もない大晦日で、除夜の鐘も聞こえません。心地よく酔いも回り、日付が変わる前にベッドに入りましたが、深夜には激しい雨。叩きつけるような雨音で眠りを妨げられる。初日の出が心配になりながら再び眠りに落ちます。
元日は忙しい
初日の出を拝もう
朝、6時に目を覚ましました。夜半の激しい雨も何処にやら。空はまだ薄暗いけど、すっかり晴れている様子。空気は冷たいけど、凍えるほどじゃありません。
日の出の時刻は7時10分過ぎ。ストーブの灯油を補充し、上にケトルを乗せてお湯を沸かします。元旦の食事は必要ないのですが、まるっきり空腹ではちとつらい。買っておいたピザトーストをひとつずつ、メスティンの中に網を入れて蒸し焼きにしました。沸かしたお湯で紅茶を淹れ、牛乳たっぷりのミルクティーも。
かみさんを起こして軽い朝食を済ませ、顔を洗って、このキャンプ場の最上段、高台に上がります。そこで他のキャンパーさん達と日の出を待ちます。東側に山があるため、初日の出は海岸線より15分遅れ。空も十分に明るくなってからのご来光でした。
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カニ食べ行こう
9時まで時間を潰し、身支度を済ませて車を出します。行く先は毎年恒例の沼津市戸田港。年末年始をキャンプ場で過ごす我が家は、おせち料理は用意しません。その代わり戸田でカニを食べるのが楽しみ。
かにやさんは11時開店。その時刻にカニ鍋定食の予約をしてあります。10時半に確認の電話をしないといけないのですが、実はその頃には到着しちゃってた。港でも散歩して待ちましょう。
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毎年利用していて、10%割引きチケットを持っているのだけど、この他にノンアルビールとフグの唐揚げを頼んでも1万円ちょっと。そして食べ切れないって言う。おせち料理は日本の伝統文化だから否定はしませんが、正月2日には「飽きたなぁ」「おせちも良いけどカレーもね」なんて言われちゃう。そこに掛ける金額も、ちゃんと考えたらびっくりします。「せっかくだから上等なもの」と言って買った蒲鉾、正月用は2,000円ぐらい? 紅白で買ったらすでに4,000円。それなのに、紅白1枚ずつで「もういい」なんて言われちゃう。蒲鉾も可哀想だけど、勇気を出して買ってくれたお母さんも可哀想。これがお重の中すべての料理に当てはまる。そうして考えたら、1食で1万円は高くないと思うのです。
初詣に行こう
無宗教無信心の我が家ですが、初詣には行きます。日本らしいイベントですからね。
戸田には港を守るかのような岬があって、その先端に諸口神社があります。小さな神社ですが、立派な鳥居が波打ち際に立っていて壮観です。謂れとか主神とか、見たかもしれないけど覚えてない。多分、漁師さんたちの守護神社なのか、お社には龍の彫り物があって、辰年の今年にはめでたい気がします。
宮司さんが常駐していないお社ですが、昨今パワースポットとして知られたみたいで、お賽銭箱の横から中に上がると三宝の上に御神籤の小さな山が置いてありました。その隣のミニ賽銭箱に100円を入れて籤をひとつ選びます。開いてみたら大吉。財布の中にしまっておきましょう。
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テントに戻ってお正月
元日の恒例行事は終わりました。もうあとはテントに戻って、お餅を食べたりお酒を飲んだりしたい。西伊豆から戸田までは、車で1時間半ぐらい掛かるので、今日はまだお酒の類は口にしていません。
キャンプ場に戻り、薪を買いに受付まで。焚火の準備を済ませ、テントの中であらためて乾杯。
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夕方、4時を回って少し過ぎた頃、スマホの通知が鳴りました。画面には地元で震度3の速報。西伊豆も揺れるのかなと身構えるも、特に大きな揺れは無し。
これが後になり、能登で大きな被害が出ていると知るのですが、自分から進んで情報を取りに行かないとわからないのがキャンプ。何も気付かずにお酒と焚き火とお雑煮、ムロアジの干物で呆けていました。
撤収!
起床は朝7時。紅茶を淹れ、クーラーボックスの中身をかき集めて、撤収のための行動食を用意します。でもお腹いっぱいにしてはダメ。なぜなら帰りに寄りたいお店があるから。
大きいワンポールテントの良いところは、室内の荷物をいちいち外に仮置きしないでいい事。普通のテントなら、一旦は外に出さないと身動きが取れませんが、片付けた端から隅に寄せて行けばOKなので本当に楽ちん。
エアーベッドの撤収もらくらく。ポンプでエアを吸い出すので、5分と待たずに収納状態。しかもこのポンプが強力で、枕や毛布、掛け布団を布団袋に入れてエアーを吸い出せば、めっちゃコンパクトになります。通常なら掃除機で行う作業も、このポンプで出来ちゃう。マジ優秀。
車は横付けなので、積み込みたい順番にバランス良く収めて行くだけ。最後に残ったテントも、あっという間にパッケージ出来てしまう。本当に楽だわ、このテント。
なので10時前には積込みも終わり、チェックアウトもスムーズに出来ました。受付棟で管理人さんにご挨拶をし、成人式があるので今回は顔を見なかった息子さんの様子を聞き、次の年末年始の予約をしました。
次回は1日多く、4泊5日としましたよ。もう1日あれば、黄金崎や温泉にも寄れるからね。南伊豆にも行けるかも?
飯と土産じゃ
西伊豆町の宇久須にある海産屋に立ち寄るのが最後の楽しみ。
ここは店先で試食の干物を焼いてるので、観光バスが来る人気の店です。
店の一番奥に食事コーナーがあり、干物や煮魚、刺身などが割と安く食べられます。毎回注文するのは金目鯛の煮付け定食と、ひもの定食。唸るほど美味いから食べてみてほしい。
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おわりに
思えばもう、西伊豆での年越しキャンプも、4回になります。
リピーターになって気付いたけど、毎年、同じ人が同じ場所にテントを張ってるんですよ。それだけ居心地が良いキャンプ場って事なんでしょうね。
管理人さんのお話では、一時に比べて予約も取りやすくなってるとか。確かに初めて来た頃にはギュウギュウだったエリアも、少し余裕が見えました。
ある意味でキャンプブームが過ぎつつあるのでしょうか?
次回は中4日、1月6日からの2泊3日で修善寺、ビール工場キャンプです。