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2021年最後から2022年最初の年越しキャンプ in 西伊豆・オートキャンプ銀河(2021/12/30〜2022/1/2)

 年末年始はキャンプと決めています。それで前回のチェックアウトの時に、31日からの予約をしてました。でも大晦日からキャンプってのは、ちょっとばかり忙しない。なので30日からに変更しました。30日からの3泊4日、1月2日まで。
 今回のキャンプ場は1年ぶりのオートキャンプ銀河です。
 昨年は林間エリアでしたが、今回は気になっていた「星見エリア」と言う少し高台の、砂利と芝の混在しているサイトに。ここがまあ気持ち良く平坦で、日当たりも良い好立地。そのかわり、風が少し吹きますが。

忘れ物しちゃった

 年末は29日から休み。しかしかみさんは29日まで仕事。ひとりで家の掃除をしながらキャンプの準備をしてました。会社の大掃除に続いての家の掃除。疲れます。
 キャンプ道具をまとめ、充電の確認や電池の残量チェック、灯油や白ガスの購入や補充などをして、すっかり疲れきっちゃった。チェックインは13時、出発は少しゆっくりなので、積み込みは朝でいいかと。それが結局は間違いのもと。やはり早めに積み込んで、出発前に再確認する余裕は必要ですね。あと、チェックするならリストも作っておいたほうがいい。
 朝になって積み込みをして、頭の中で何を積んだか思い出し、よし大丈夫と走り出したのですが、現地到着してからあれが無い、これが無いと気づいてしまう。しかも今回のキャンプ場は家から3時間半の距離。後から取りに行くことは無理なんです。あーあ。

丈夫なペグがあって良かった

 チェックインの受付を済ませ、予約してあったサイトに向います。区画はほぼ長方形。レイアウトに迷うこともありません。テント用のガイロープの長さから逆算し、設営位置と方向を決めます。やはり焚火をしたり、出入りするタープを開けた方に向けたい。風の流れはとても重要だけど、今回はそれも問題なし。しかもこの星見サイト、区画の配列の関係で、両隣の区画はあえて空きにしてるとか。つまり「少しなら出っ張っても大丈夫ですよ」と。なんとありがたい
 グランドシートを敷いて、テントを途中まで展開。テントのトップとタープを繋ぎ、設営を同時進行で進めて行きます。このあたりは手慣れたもので、サクサクと作業は……進まない。なぜか。地面が固く締まっている上に、10cm下ぐらいに砕石が撒いてあるみたい。スチールのソリッドステートペグがあるから対応できたけど、テントのおまけに付いてくるようなアルミペグだと完全に負けです。完敗です。挫けて曲がります。さらに我が家のペグハンマー1号はコンクリート破壊用の1.1kgドリルハンマー。この組み合わせだから打ち込めたけど、普通の金槌ぐらいじゃ入らなかったでしょうね。ちなみにペグハンマー2号はゴム製です。

この地面が強敵

平坦って素晴らしい

 クロスフレームのドームテントって、少々地面が傾斜していても、設営自体に影響は少ないです。しかしワンポールテントは傾斜地の影響を受けやすい。いろいろシワが寄ったり歪になったりしちゃう。ワンポールテントはピシッと張りがあって、全体のバランスが取れていると美しさを感じますが、どこか一箇所でも歪になると、途端に残念な感じになってしまいます。
 今回のサイトはきれいに水平で平坦な感じで、テントもタープも、本当に美しく張れました。という事は、コットも水平であり、寝る時に滑ってしまうことがないと言うこと。それは安眠にも結びつく大事なポイントです。
 前回の田貫湖では傾斜だったため、かみさんがコットの半分近くまでずり下がっていました。かわいそうに。

定番の儀式?

 テントとタープの設営が完了し、コットやマットを展開して、その上にシュラフを広げます。
 ストーブやランタンに燃料を補充し、テーブルとチェアを組み立て、あらかたの生活基盤が出来上がったら、最初にするのはやっぱり乾杯ですよね。我が家ではスパークリングワインのロゼ。しゅっポンと栓を抜いて、グラスに注いで喉を潤します。やっとキャンプが始まった気になりました。
 空きっ腹で飲むのは身体に悪いので、いつもこのタイミングで餃子を焼きます。ド定番はわさび餃子。焼きたてを頬張ると、後頭部から殴られて鼻が飛んでいってしまうほど辛くて美味い。まず最初に鼻に抜けるので、鼻呼吸が出来なくなります。そこで「酸素酸素、酸素が必要なんだ」とタライの金魚の様に口で呼吸すると、今度は刺激が喉を通り越して肺に突き刺さる。そうして盛大にむせかえるまでがワンセットなのです。

まずは乾杯

キャンプの目的とは

 キャンプで何をするか、何をしたいかって、人それぞれですよね。あくまでもテントはベースであり、スポーツや観光などのアクティビティを楽しむ人もいるし、BBQなどアウトドア料理を楽しむ人もいます。
 我が家の場合、基本的には何もしません。主に焚火がメインの楽しみかも。もちろん食事にも重きは置きますが、なんなら1回ぐらい抜いても平気だし、現にメニューをあれこれ考え、食材を準備するくせに、結局持って帰ることも度々です。
 焚火を眺め、適当に肴を突きながら酒を飲む。飲んじゃうからどこにも行かない。連泊の時は少しは出かけるけど、それも近所の神社に詣でるくらい。自堕落グダグダ飲んだくれキャンプです。でも、それが良いんだよなぁ。

お湯が出るのはありがたい

 前回の田貫湖ではお湯が出ませんでした。まあ、お湯なんて贅沢品であって、水があるだけでも感謝ってことなんですが、どうしてもキャンプって焼き物料理が増えちゃう。スキレットにしても直火にしても、焦げ付かないように油を使ったり、肉類から脂が出たりしますよね。手が冷たいのは覚悟の上なので、水事用の手袋も用意はするのですが、冷たい水だと油が固まっちゃいます。洗剤付けて擦ったところで、まるでグリスを塗り込んでるみたいに伸びて広がるばかり。シャキッときれいに落とすには、やはりお湯があると本当にありがたいです。
 このキャンプ場は水場に湯沸器があって、蛇口を捻ればすぐにお湯が出ます。

五右衛門風呂最強説

 ここには予約制の五右衛門風呂があります。管理人さんが薪で沸かしてくれるお風呂。これが本当に温まる。身体の芯からポカポカになります。このポカポカが、ヘタな温泉より長く続く。
 うちはキャンプ場の帰りに日帰り温泉を利用する事が多いのだけど、どの温泉より気持ちが良いと思います。現実的には水道水だし、ガスの火でも薪の火でも水質が変わる訳では無い。違いと言えば程よい火力で沸かしながら入れるところでしょうか?
 そんなわけで、このキャンプ場に来る人は大抵利用するようです。なので時間はしっかり守りましょう。それと管理人さんの手を煩わせないように、ルールはちゃんと守りましょうね。

雰囲気のある入口
ひとりには充分。2人では?

大晦日にはご馳走食べたい

 年末年始にキャンプをするので、我が家ではおせち料理は作りません。と言うかお正月の準備すらしない。その代わり元日は沼津市の戸田(旧:戸田村)にカニを食べに行きます。
 今回はスーパーで買った冷凍オマール海老。それと愛鷹PAで買ったしらす餃子。年越し蕎麦は思いつきで、紀文のおでんに冷凍の蕎麦をいれたもの。

しらす餃子
オマール海老のアクアパッツァ
おでんで作った年越し蕎麦

今年の締めの焚火

 西伊豆と言うと暖かい印象ですが、ここは標高400m。例えば御殿場辺りと同じぐらい。だから結構寒いです。しんしんと冷え込む中ではやはり焚火が嬉しいしありがたい。
 充分に暖が得られるには、一晩で3束は使います。薪1束、このキャンプ場では600円。キャンプ場によっては1000円近い所もあり、贅沢な遊びですよね。

焚火台をダブルで

 テレビもラジオも無い大晦日。程よい時刻にストーブで暖かなテントに潜り込み、ダウンシュラフでぬくぬくと眠りにつきました。

新年は忙しい

 翌朝、元旦。
 キャンプ場で一番の高台が初日の出スポット。年越しキャンパーが集合して日の出を待ちます。南東側の山頂から昇る朝日をみんなで拝みます。今年もいい年で、いいキャンプをたくさんできますように。ぱんぱん。

初日はいつ見てもいいもんだ

 今日は忙しい。これから戸田の「かに屋」に行ってかに鍋定食を食べて、その後で毎年恒例の諸口神社に初詣をするんだ。

かに鍋定食
主役のかに鍋
御浜岬の諸口神社
境内からの景色

最後の夜はいつも切ない

 戸田の後は、
なぜか恋人岬に行って「店長」に会ったりしてからキャンプ場に戻りました。

恋人岬の副店長。獅子舞業務中

  夕飯は鍋。寒い時期のアウトドアには鍋がいちばん。それとウイスキーが良いですね。焚火を眺めながら。
 明日は撤収。焚火を眺めてお酒を飲むのも、しばらくお預けです。
 出来る事なら、もし可能なら、ずっとキャンプしていたい。それもかみさんと2人で。

お湯割りが旨い
薪の残量と、物寂しさは反比例する

 翌朝は簡単な朝食で済ませ、撤収作業です。毎回思うけど、設営より撤収の方が大変かも。もう少し大きい車なら楽なのかな?

テトリス状態。ゴミ袋は着火材になる杉の葉です

 さて、今年も始まりました。
 去年がストロングスタイルだったので、今年は少し控えよう。キャンプは月に一度にして、その分バイクに乗ろう。コロナが落ち着いたら美術館にも行こう。映画も観よう。後7年で高齢者の仲間入りだ。出来る事は出来るうちにやっておこう。そう思いながら家路に着きました。