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2020年最後から2021年最初の年越しキャンプ in 西伊豆・オートキャンプ銀河(2020/12/31〜2021/1/3)

vs嵐

 12月に娘が結婚式を挙げました。
 おかげで12月のキャンプは無し。
 そんなの耐えられん!
「お父さんはキャンプに行ってきます」
「いつから? どこ?」
「場所はこれから探す。そしてキャンプ場で年を越す!」
 それで条件の合うキャンプ場を探しました。通年営業、大晦日もやってるとこ。
「西伊豆に決めた」
「行く!」
「寒いから」
「行・く!」
「嵐のラストコンサートは? オンラインチケット買ったじゃん」
「見・る!」
「電波届かんって」
 それでかみさんだけ大晦日は居残り。二人別々に年を越し、元日に合流することになりました。

おせちは食わん

 我が家では、お節料理を作りません。恒例行事として地元の海で初日の出を見ると支度して、沼津の戸田に行ってカニ料理を食べ、近くの諸口神社に初詣をします。

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 要予約の蟹鍋

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 海に面した鳥居。この脇が気持ちの良い内湾でキャンプしたい場所だけどキャンプ禁止です。
 戸田にもキャンプ場はあるのだけど、大晦日から正月は休み。ともすれば冬季は閉鎖のキャンプ場も多くて断念。

新規開拓?

 探して見つけたキャンプ場が、西伊豆のオートキャンプ銀河。林間キャンプ場です。常連さんが多いらしく、電話で予約した時はたまたま空きがあったみたい。
 西伊豆の海からそれほど遠くないところを山に入り、もうほとんど専用の林道じゃないの? って思う道の先にキャンプ場はありました。
 管理棟には高校生くらいの男の子。聞けば管理人さんのご子息。先代から引き継いだ管理人さんは穏やかな女性でびっくり。
 チェックインを済ませて区画に到着。2日の夕方に五右衛門風呂を予約した。元日は風呂の神様も、管理人さんにも休んで欲しい。まあ、他の人が入るだろうが、要はそう言う気持ちが大事だと思う。

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火気注意!

 指定された区画に入り、まず目についたのは、すぐ横が杉林。最近の悪天候もあり、枯葉と枝がびっしりと堆積してる。これはヤバい。火薬庫みたいなものだ。地面は砂地。平坦で木の根も無い。それに十分に広い。
 タープ下での焚き火も考え、また杉林から離れた場所にもスペースを確保してレイアウトを決めた。

秘密兵器投入?

 今回、設営を1人でするために、秘密兵器を導入。それがこれ。

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 工事現場用の足場パイプを立てるベース金具と、水道管用塩ビパイプ。これを2セット。全部で600円ぐらい。
 タープを広げてポールの位置を決め、そこにベースを固定のためにペグダウン。次はそこからガイロープ用のペグを打ち、塩ビパイプをセットして準備完了。
 塩ビパイプにポールを差し込んで立て、シートを引っ掛けてロープを張れば、1人でも20分でタープが張れる。慣れれば10分で行ける。風が無ければ。見た目は野暮ったいけど、このスピードは優れもの。

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 あっという間に設営を完了し、焚き火の焚き付け用に杉の枯葉を集めた。これは本当に優秀で、ひと摑み有れば薪に火が着く。迂闊に焚き火に投入しようものなら、灯油より火が立ち上るので危険なのだ。

水回りヨシ!

 水場とトイレのチェック。水場はなんと湯沸器があってお湯が使える。そしてトイレは全て洋式で暖房便座にウォシュレット付き。しかも清掃が行き届き、快適! トイレットペーパーのチョイスも、いかにも女性らしい気遣いを感じた。

ポツンと一張

 1人の大晦日なんて結婚して以来だ。ここでは紅白も無ければ笑ってはいけなくもない。周囲の区画も正月明けての予約らしく、ほとんど誰もいない。
 夜はカップの蕎麦で年越し。今年最後の焚き火をし、ビールを飲んで過ごした。かみさんにはあえて連絡せず。「無事設営完了」とだけLINE。
 年をまたぐ前に就寝。これで良い。これが良い。

あけました

 翌朝、元旦。木々の隙間から初日の出を拝む。

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 朝食は取らない。修善寺までかみさんを迎えに行き、それから戸田でカニを食べるから。
 事前に時間を決めていたので出発する。山を降り、街中に出てコンビニに寄ったところでLINEが来た。
「次の電車にする」
 えええ? 2時間後? どうせ寝坊か、出掛けに鍵が無いとかスマホが無いとかあったのだろう。時間調整のために、1人で恋人岬に寄ったりしながら向かった。

かに食って詣でる

 無事に修善寺でかみさんをピックアップして、戸田のいつもの「かにや」へ。そこで新年初の食事。金色のあわあわはノンアルコールビール。乾杯はまだお預け。

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 写真を撮る前にわさびを開けるんじゃないって。

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 そして初詣をしてからキャンプ場に。戻ったのはもう夕方に近い。暖を取るために焚き火をするが、その前に杉の葉の注意を言い聞かせる。そして目の前で見せてみる。
「こんなに燃えるの?」
「そう。だからもし燃え移れば、山が無くなる」
 いや、山は消えない。でも確実にただじゃすまない。そう言う可能性と危険性は理解しておかなければならない。
 そうして、あらためて新年の挨拶をして、お屠蘇がわりのワインを開けた。

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 100匀プラスチックグラスでも雰囲気でるよね。

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 何を作ったのか覚えてない。写真見ても思い出せない。それは老化のせいか? いや違う。楽しかったからだ。絶対そうに違いない。

 これからまだ2泊3日もある。明日は五右衛門風呂も。都合上、お風呂は一緒に入らなけらばならない。夫婦で一緒に入浴なんて何年…。
 風呂の写真が撮れなかったのは緊張したとか、変に興奮したからとかではありませんけど、あっつあつのお湯で最の高でしたよ。目のやり場に困ったけど。

感謝感謝

 翌日はキャンプ場内を散歩。芝生の区画や広場の区画もあって、場所によって楽しみ方が変わりそう。散歩中に管理人さんが掃除をしてるのを見たけど、1人で隅々まで手を入れていて感服しました。これは大事に使わせて貰わないといけない。あの人の手を煩わせてはダメだよね。

 帰る前に、ゴミ袋いっぱいに杉の枯葉を貰っていった。これで当分、焚き火の着火に困らない。

 チェックアウトの時に次の予約もしました。次回は大晦日から3泊4日。かみさんも一緒に年越しです。

データ: 一泊料金
オートサイト1区画:¥3,850-(オフシーズン割引あり)
施設利用料:¥1,100-(大人1人)
五右衛門風呂:¥600-(大人1人・40分貸切)
薪:針葉樹 一束¥600-