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2020年 真夏キャンプ in 朝霧高原・ふもとっぱらオートキャンプ場(8/10〜12)

要望には応えねば

 かみさんはアニメが嫌いだ。
 そんなかみさんが文句を言わずに見るのがゆるキャン△。キャンプに行けない時、行く前、行った後に気分が上がる。
「ふもとっぱら行きたい!」
「いつ?」
「なるはや!」
 おいおいおいおい…。あそこはたぶん、日本一予約が厳しいキャンプ場だぞ。

 そうして予約ページをチェックする日々が始まる。日程的には盆休みがいい。お互いの休みもあるし、多少は涼しいだろうから。
 狙ってた日程の一週間前になって、キャンセルが出た。すかさず予約すると、上手いこと取れた。
「夏休みに行くから。今回は車ね」
「わーい\(⌒▽⌒)/」
 わーいって、あなたね、もう良い歳でしょうに。

観光もせねば

 ふもとっぱらの前に、白糸の滝に立ち寄りました。むむ、なんかパワースポット感があるな。

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テントを張らねば

 昼過ぎにふもとっぱらに到着。今回はテントを5人用、それと虫対策でフルメッシュのワンタッチタープを用意しました。

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 大きく目立つトイレ炊事棟があったので、その近くをテン場に決定。水場はさらに近いので便利そう。前日からのキャンパーが撤収した後を見て回る。
「良い場所ありそう?」
「ここにしよう」
 草が汚れていない、少しだけ盛り上がった場所を中心にテントを張った。
「あっちは草は無いけど平らだよ」
「この時期は雨が降るかもだからね。ちゃんと確認しないとね」
 このキャンプ場は、管理棟から富士山方向に傾斜している。つまり水が流れると言うことだ。草が土で汚れているのは、雨水が草の上まで溜まると言うこと。草が無い平坦な場所は、場合によっては川になる。
 そんな事を説明しながら設営した。

餃子を食べねば

 富士山を眺めながらランチを作る。新東名の駿河湾沼津サービスエリアに売っているわさび餃子を焼くことにした。

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 この餃子、とても美味しい。一口で食べたら鼻が3mは飛んでいく。だから子供に食べさせるのは厳禁。そしてビールがすごい勢いで無くなっていく謎の餃子だ。

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 あ、焦げた。

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リスクは避けねば

 午後になり、人が増え始めた。私が設営を避けた場所にもテントが埋まっていく。
 まあ、何事も無ければ気にする必要はない。でも「何かあるかも」はアウトドアの鉄則だと、私の中の経験が言う。…なんてカッコいいこと言うほどの経験はないのだけど。

マナーは守らねば

 それにしてもキャンプ人口とやらはこの数年ですごく増えた。もちろんゆるキャンの影響もあるのだろうし、コロナ禍の問題も関係しているのだろう。楽しむ人が増えるのは喜ばしいことだと思う。利用者が減って消えていくキャンプ場を見なくて済むなら歓迎だ。
 しかしながらマナーやルールに無頓着な人も同じく増えてしまった。テントが林立している中でフリスビーやサッカーをする、テントのすぐ脇を駆け抜けようとしてロープに躓く、暴力的なほど眩しいLEDランプで人の顔を照らす、花火を持ってテントサイト内を走り回る、など。
 迷惑行為とまでは行かなくとも、タープのガイロープをとんでもない距離まで伸ばしたり、車をテントから離れた場所に停めていたり。いかに広く自分の縄張りを作ろうとしているのかと、下衆の勘繰りをしてしまう。
 他人の迷惑に留まらず、自らの命を危険に晒す場合もある事を理解しなければならない。キャンパーは誰しも、玄倉川の事故を忘れては行けないと思う。
 そんな事を考えながら流れ星を眺めた。流星群の極大日と聞いていたが、それほど星は流れない。薄明るい夜空に浮かぶ富士のシルエットにため息をついた。

雨対策も考えねば

 翌日、朝から曇り空。

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 なんとも不穏な空だ。それでも日差しがないので風が涼しい。頭の上の高いところで、ビョウと風が鳴った気がした。見ればパラグライダーが今日は飛んでいない。
「雨が来そうだね」
 そう言ってしばらくの後、本当に雨が来た。それも雷を引き連れた、ゲリラ豪雨という奴が。

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 タープもテントも問題はないが、落雷を避けるために車に避難した。
 みるみる場内の道路が川になり、溢れた水がサイトの草を覆う。それは昨日、危惧していた通りに草のない場所を流れて流していく。
 ガイロープを伸ばしていたタープは、テンションが足りずに溜まった雨水の重さでポールがへし折れた。いくつかのテントはグランドの高さを超えた水が浸水して流された。
 落雷のなかった事だけが幸運だと思う。
 夕方、雨が上がると同時に、何張りかのテントが撤収した。中には濡れたテントの回収を諦め、放置して行った家族連れもいた。
「お父さんの言った通りだ」
「だろ?」
「伊達に歳とってないね」
 ちょっとまて。私とあなたじゃ2歳しか違わんのだが?

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 雨の過ぎた富士山が透き通って見える。気温も少し下がった感じだ。
 雨も良いものだと思えるような、心の余裕が欲しいよね。

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データ: 一泊料金
¥1,000-(大人1人)
車料金別途(普通車¥2,000-)
薪:針葉樹 一袋¥500- 広葉樹 一束¥800-