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ASOBIJOSの珍道中

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文筆家で尺八見習いの万里一空と、日本舞踊を習っている妻・MARCOによる、ドタバタ自給型ハネムーンの紀行文です。素っ頓狂で向こう見ずなアホ二人がカナダワーホリへ。果たして、無事に…
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#わたしの旅行記

ASOBIJOSの珍道中⑧:NY、7年ぶりに。

 ”もう二度と飛行機なんて…”とMARCOさんは相変わらず。  今度はニューヨークに下り立ちました。3月下旬のことです。2泊だけの予定で、今回の目的は、尺八でジャズの作曲や演奏をしているザック・ジンガー氏に会いにいくことでした。空港から地下鉄に乗り、予約していたソーホーエリアのホテルへ向かいます。  ”切符ってこれでいいんだっけ。”  ”なんか、うまくカード決済ができんのやけど〜”  などと、田舎モノのわたしたち。モタモタとやっていますと、  ”Sorry, we are i

ASOBIJOSの珍道中④:アソビジョーズ、遊びすぎーる。

 さて、2月の下旬、モントリオールに到着したばかり。生活を始めるにあたって、まずは家と仕事を探さなければなりません。しかし、そんなもん、なんとかなるやろ、とジャズバーに出かけるのが、愚か者夫婦の私たち、ASOBIJOS(アソビジョーズ)でございます。  モントリオールは夏に大きなジャズフェスティバルが開催されるほど、ジャズが盛んな土地で、毎日ジャズのライブがあるバーも何軒かあります。そのうちの一軒、『Diese Onze』というお店へ出かけました。この日は、『Alex Bel

ASOBIJOSの珍道中③:いよいよモントリオールに

”もう二度と飛行機なんて乗らねぇ”と、MARCOさんは相変わらず。  いよいよモントリオールに到着しました。2月の17日のことです。一つ驚いたことがありました。それは、既にコロナが終わっていたことです。アメリカの入国にはワクチン接種の証明書の提出を求められましたが、カナダの入国には何一つコロナに関連した手続きなどありませんでした。街中を歩いたって、マスクをつけている人なんてめったに見かけません。  到着した翌日に、この国の寒さを凌ぐためのコートやブーツなどを探しに中心街をぶら