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ASOBIJOSの珍道中

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文筆家で尺八見習いの万里一空と、日本舞踊を習っている妻・MARCOによる、ドタバタ自給型ハネムーンの紀行文です。素っ頓狂で向こう見ずなアホ二人がカナダワーホリへ。果たして、無事に…
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2024年5月の記事一覧

ASOBIJOSの珍道中⑲:サーカス、手に汗握る!

 さぁ、サーカスを見にいきましょう。お祭り続きの夏を送るモントリオールでは、ジャズフェスティバルが終わると、サーカスフェスティバルが続きます。街道には、巨大な車輪の二輪車を漕ぎながら、ビルの2階ほどの高さから人々を見下ろし、にこやかに手を振っているピエロの姿があったり、広場に設置された巨大な跳躍ロープを使って、ぐるぐると宙返りをしながら青空に舞っている、天使のような格好をしたパフォーマーもいますし、サッカーボールに板を乗せて、その上に逆立ちをして、片手を離してしまい、さらに足

ASOBIJOSの珍道中⑱:カナダに移住したいか?

 8月に入り、モントリオールでの生活も半年が過ぎました。ここでそろそろ、私たち二人には、一つ大きな決断が迫ってきました。それは、カナダに移住したいかどうかです。  私たちは、ワーキングホリデーという一年間の労働許可証付きのビザで滞在していたわけですが、そこからさらに、永住権を狙うということも十分可能な選択でした。道のりとしては、まず、自分達が勤めている仕事先に推薦をしてもらい、ワークビザに切り替え、さらにもう一年か、二年間ほど、住みます。その間に、語学等、一定水準のカナダ市民