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【10月31日】マーケットレポート 『日銀、大規模金融緩和を維持』

本日の市場

●株式市場&債券市場

【外国市場】
・米アップルの7~9月期決算で売上高、1株利益ともに市場予想を上回り、株価+8%高と市場予想を上回ったことが相場全体を押し上げた⬆
・米9月PCE物価は、市場予想を小幅に下回った⬆
・米7~9月ECI(雇用コスト指数)は、春から緩やかに鈍化⬆

Googleファイナンス、Bloombergより

【東京市場】
・前日の米ハイテク株安やこの日の香港株安が下押し圧力に⬇
・前日決算発表だった米アマゾンの業績不安によるハイテク株売り⬇

Googleファイナンスより

●為替相場

・日銀による金融緩和が当面続く可能性が高まり、低金利の円を売ってドルを買う動きが広がった。27日と比べると2円ほど円安・ドル高が進行。

Googleファイナンスより

本日のトピック

①日銀、大規模金融緩和を維持

日銀は27~28日の金融政策決定会合で、大規模な金融緩和策を維持する方針を決めた。
・資源高などによる物価上昇圧力が弱まれば、物価2%を維持できないと見ているためだ
・2022年度の物価上昇率の見通しを前年度比+2.9%に引き上げた
・エネルギーの比重が低く、物価上昇しにくいと言われる東京都区部の10月の上昇率は3.4%
・黒田総裁「現在の物価上昇は一時的」
・黒田総裁が目指すのは、「経済が力強く成長して企業収益が拡大し、賃金が上昇し、物価が上がっていく好循環」としている
・賃上げを見届けるまでは金融緩和を続ける方針

日銀展望レポートより

②米9月PCE物価、前月から横ばい

米商務省が28日発表した9月個人消費出(PCE)物価指数は前年同月比で6.2%、コア(除く食品エネルギー)は5.1%上昇した。
・市場予想は下回ったが、依然として高水準が続いている
前月比は、総合+0.3%で、コア+0.5%と市場予想通り
・前年同月比7.0%の6月からは下がってきた
・が、変動の激しいガソリン価格が主因となっているため、FRB高官はインフレがピークを超えたという判断には至っていない

③中国株、大幅下落

28日の中国株式市場で上海株と香港株が大幅に下落した。
・上海総合指数は、前日比▲2.2%安と半年ぶりの安値更新
・香港ハンセン指数は、前日比▲3.7%安と13年半年ぶりの安値更新
・(原因)習近平指導部の経済政策をめぐる不透明感や新型コロナウイルスおの拡大が売りにつながった
→習氏の側近が新たな最高指導部の大半を占め、統制強化の路線が続くとの見方が出ている
・アリババ集団▲4.8%安、テンセント▲5.8%安、美団▲7.6%安

Googleファイナンスより

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