好きCPの結婚を喜ばない理由

以前「好きCPの結婚を喜ばないオタク」という記事を書きましたが、今回はその記事の補足というか、書いた後に気づいたことを。


好きCPの結婚を喜ばない、場合によってはむしろ嫌だ・残念と思う理由は、正味な話「ロマンティック・ラブ・イデオロギーに忌避感があるから」なのかもしれないと思いました。

ロマンティック・ラブ・イデオロギーって何?という方はWikiをどうぞ。とはいえ、そこまでしっかり定義に沿ったものではなく、2人(男女に限らず)が恋愛感情から結婚し、家族として添え遂げるのが至上であるという観念、くらいの認識で考えて下さい。

私は恋愛作品も好きですし、二次創作でも恋愛感情を持たせるのが大好きで、恋愛に対して憧れを持っているのは確か。でも反面、上記のような観念に対して忌避感もあります。子供の頃からずっと。

矛盾していそうですが、もしかしたらだからこそ二次妄想では、恋愛以外の何か強い結びつきを持つ2人に、あえてその上に恋愛感情を与えて、「恋愛」が社会制度や規範の外にある「それ以外の結びつき」に迎合する様をシミュレーションしているのかもれないなあと。だから結婚というルートにいってしまうと、逆にロマンティック・ラブ・イデオロギーや社会規範的な「家庭」などに寄り過ぎてしまって嫌なのかもなあと。

ちなみに幼い頃のお気に入りの童話は、恋は実らないが強い意志のある人魚姫で、王子と結ばれて幸せになる白雪姫やシンデレラなどには微かに違和感がありました。幸せになりましたって結ばれた後に具体的に何があるの?みたいな。他に好きになった作品も、恋愛でない(恋愛に限らない)強い結びつきを持つ2人がいるものが多く、今思うと筋金入りです…笑。

そういえば、BLに限らず世の中では「運命で定められた2人」が大人気ですよね。しかしそれについても私は、「運命で最初から結ばれると決まっていた2人」よりも、「偶然または運命を捻じ曲げてお互いの意思で結びついた2人」という感じの方が好きなんです。まあ後者も運命といえば運命だと思うのですが…例えばオメガバなんてまさに前者ですよね。

こういった節も踏まえた上で、社会制度や規範に基づかない・それを超えた強い結びつきが大好きという事は、つまるところ社会制度や規範、自分の意思が第一にならないことに対して、忌避感や反感があるということなのかもしれません…。



迷ってやめたのに結局追記で書く…。

もうひとつ、ややこしくなる話なので触り程度にしておきますが、昔ながらのBL作品での「結婚」には、書き手が持つ「ヘテロノーマティビティ」臭を感じるものが多かったのが、忌避感の原因の一つかもしれません。キャラクターは男同士ではありますが、性別の役割に対するステレオタイプをそのまま攻受に反映させているというか。攻が夫で受が妻で、そのまま古くからのジェンダーロールを反映させているものを、多くの年長オタクが見てきたはず…。勿論、嗜好は人それぞれなので、それを好きでも全く構わず、単に私は好まないというだけです。


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