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A3! 新生夏組第7回公演「+3Ghosts!」感想

A3夏組第7回公演「+3Ghosts!」を読み終わりました。
最初の一行から最後の一行まで泣きながら読んでました。
自分が夏組箱推し、斑鳩三角最推しなのもありますが、
三角主演、九門準主演で「今しかできないことを、後悔なく」っていうテーマがすごくよかったですね。
これぞ夏であり、夏組。

◆導き手としての幸と一成
お祭りの花火を見てるときに一成が追いかけていくシーンと、九門の心残りを幸がびしっと指摘するシーン。
にぼし公演の頃に悩んで、振り切った二人だからこそ導き手としての役目ができてて、ぐっと来ました…。

◆九門の未練

「おれも出たかったな」

初恋甲子園があったとしても、やっぱり九門にとっては野球はとっても人生において大事なものだから、親友が最後の夏を迎えるときに何も未練なくいられるわけがないんです…知ってた…。
だからこその晴転のシンカーなんで…。(sasakure.UK信者です)

綴くん当て書きしたよね?ってくらい九門でしたね。
役名が「夏川空」っていう幽霊なのも最高に兵頭九門。
晴転のシンカーの歌詞に
「もどかしい涙 離れた手 想い 後悔も 全部
どうかどうにかなってくれって 心から叫んだ まだ熱を帯びながら」
っていう部分がありますよね。
こんな未練たらったらの歌詞、主演公演一個やっただけで消えるわけないんです知ってた。
だってまだ高校生ですよ?なんなら親友が最後の夏を(以下延々リピート)

九門側の悩みに対しては、幸がばしっと言ってくれましたね。
「感情移入して、自分を重ねて何が悪いの?」
幸かっこいいんだ…大好きなんだ…。

花の王子様の時と同じって幸自身も言ってたけど、椋と九門はいとこですね。

椋があのほんわりな見た目で陸上部のエースだったの、すっごくすっごく好きなんですよね。
しかもACT1の時の、幸がからかわれてやり過ごした後の椋の対応が超王子様で、やっぱり椋好きだ…。っていうか夏組全員好きなんですが。
椋は今回の役もそうですが、自分の見せ方をよくわかってて演技うまくやってるんだよなあって思います。
じゃなきゃヘンリーできないですよ。椋のやった役の中で一番好き、ヘンリー。

九門の悩みはちょっとさっぱり解決しすぎた感あったけど、イベストは11話しかないし、尺的に仕方ないですよね!
むしろそっち側まで言及して回収してくれるんだと思って、これをまとめるライターさんすごい…って思って読んでました。
なんなら劇中劇の中の浩成が、「出るんだったら入賞したいけどな」っていうセリフはこっちにかかってますよねえ。
山口との話はまたどこかで回収されるといいなあと思います。
山口、九門と別れたあとに河原で声上げて泣いてたら良いなと思いますがこれは妄想の話。

◆三角の勇気

三角と円の間にあった見えない溝のようなものが、やっとこうやってほどけて、本当に、本当に良かった…。
三角は常に円に対して「かっこいいお兄ちゃんでいたい」っていう思いがあって、
だからこそ勇気が出ない自分を見せたく無くて逃げちゃうっていうのが切なかったですね。
斑鳩邸に行くのだって本当に本当に怖かったはずなんです。
第3回公演の時に「うちには行きたくない」って即答して、
斑鳩邸から帰ってきた椋と監督に最初にかけた言葉が「何か嫌なことなかった~?」なんですよ。

「帰りたくない」 じゃなくて 「行きたくない」

自分の家のはずなのに「嫌なことなかった?」

ってそんなつらいことある・・・・・?

花火のシーンで三角が逃げ出してしまう場面、
ここのシーンが夏組最年長組の二人なのもとっても素敵でしたね。
「オレは弱虫でかっこ悪いお兄ちゃんだ……。」
ここがね、めちゃくちゃしんどかった…。
もちろん、まどかが「今更家族面するなんて~~」の言葉をそんなつもりで言ったんじゃないことは、タイマンACTを経た三角ならわかっているはずなんです。
でも、生まれてからずっと、じいちゃん以外の家中から無視されて、虐待ともいえる仕打ちを受けていた三角は「嫌われたらどうしよう」を考えてしまう…。
でも、三角は大きくなって「紙飛行機を上手に作ること」以外にも「お芝居」っていう自分のアイデンティティを見つけました。
やっと自信をつけて勇気をもって、ACT1からACT3の長い期間を経て、斑鳩邸のチャイムを鳴らすことができたのです。
小さい頃の話でじいちゃんのお墓に紙飛行機を持って行ってほしいと円にお願いするシーン。
まどかに関わるとまどかが怒られちゃうから、っていう理由でなかなか円と接することができなかった三角が、八角さん亡き後に、それでもと思って円にしたお願いなんですよね。
ウゥゥゥ・・・みすみ・・・・・(三角モンペ)

実は友達から借りた夏単独のエーステBlu-ray、一か所解釈違いで見るのをやめてしまった箇所があって。
それが「小さい頃に三角は円と紙飛行機を飛ばして遊んだことがあったのか」という問題。
エーステ版では「紙飛行機」っていう曲と一緒に過去回想があって、一緒に遊んでいたと思しき描写があるんですよね。
そこで見るのを止めてしまったのです。
実はA3の物語の中では昔紙飛行機で一緒に遊んだかどうかは明記されていないんですよね。
なので、昔一緒に遊んだことがあったうえでの、今回のラストなのか。
もしくは一度も兄さんと紙飛行機を飛ばしたことがなかったけど、やっと飛ばせた のうえでの今回のラストなのか。
ここにちゃんと自分の中でケリをつけてからエーステの夏組単独は消化したいと思っております。
自分がここまで見るのを渋ってるのは自分の中でもどちらなのかまだ考えきれてないからなんですよね。

◆もう大丈夫
今回の話の一番山場(だと個人的に思ってる)は
「三角がじいちゃんの三角定規を円に託す場面」でしょう。
もうね、声を上げて大泣きしました。

三角定規が無くなっただけで明らかに調子を悪くしてたACT1のWater Me!
じいちゃんの言葉が思い出せず「さみしい」がわからなくて困惑したスカイ海賊団。
円、九角と和解することができたクロウ。
そして、一番の宝物だった三角定規を円に渡した+3Ghosts!

全世界のA3好きな人間よ!!!!!
これが斑鳩三角の成長だぞ!!!!!!!!!!!!
と大声で叫びたかったです。
泣きすぎて頭痛くなってました。

ACT1の三角はこう言ってました。
「今までは、毎日嫌なことがあったときとか、さびしいときとか、いつもじいちゃんのこと思い出してた。」
ACT1 の時点では、八角さんが亡くなってから6年。
三角は中学1年の時にじいちゃんを亡くして、斑鳩の家でひとりぼっちだったから、いつもいつも三角定規を見てじいちゃんのことを思い出していました。
繰り返し繰り返し思い出すから、いつもじいちゃんの声は鮮明で、じいちゃんの顔だって当然のように思い出せました。
逆に言えばそれくらい頻繁に思い出すほどのことがあったのです。
でも、MANKAIカンパニーのみんなと過ごすうちに、ある日三角定規を見てもじいちゃんの顔が思い出せなくなった。
じいちゃんの言葉が思い出せなくなった。
その時、椋は「嫌なことより楽しいことがいっぱいあって、さびしくないから」っていう言葉をくれるんです。

そして今、三角はその三角定規を円に渡す選択をするわけです。
それは、三角が「もう大丈夫」だから。
だからこそ、八角さんが脚本を書くときにいつも持っていた三角定規を、脚本を書く円に託したのです。

三角にとって血のつながった家族とのつながりが希薄だった時、MANKAIカンパニーのみんながいて、
でもこうして血のつながった家族とまた縁がつながる時、三角の「大丈夫」を支えてくれるのはやっぱりMANKAIカンパニーのみんななのであって、三角にとっての幸せのさんかくはたぶんACT1から変わってない
・さんかく
・芝居
・仲間
この3つなんです。
三角定規がなくても、もう大丈夫。
三角にはほかにもたくさん大切なさんかくができたから・・・ウッ・・・(三角モンペ)

最後の紙飛行機飛ばす部分、
三角がACT1で飛ばした紙飛行機を円が持って、それを飛ばして
お父さんからもらった紙で作った紙飛行機を三角が飛ばして…。
蛍の演出も、劇中劇と重なってめちゃくちゃいい演出でしたね…超泣いたわ。

◆全体
夏!花火!祭り!
ってこんなに夏要素詰め込んでるのにこんなに切ない気持ちになるのは、「これが夏」っていう感じ。
夏組を私が推してるのはこういう部分です!
すっごい良かった!夏組の話で一番好きかもしれない!

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