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【構築解説無料】CS準優勝🥈!新型赤黒complex解説【実はやりおる】

割引あり

 初めての方は初めまして、マチューといいます。
 この記事は、僕が今年の初めから調整し続けている、『赤黒complex』についての解説記事となります。
 構築の解説については、赤黒complex開発者様の記事が無料なので、この記事も基本部分を無料で公開させていただきます。
↓赤黒complexの生みの親様の記事 めちゃくちゃ分かりやすいのでぜひ一読してください。
https://note.com/toto0121/n/n4f4cad40795f
 ちなみに、赤黒complexでの戦績は、流行が過ぎた今年2月以降、黒緑アビス&マジック環境で4位に一回、ベスト8に一回、ベスト16に一回なっています。
 また知り合いが直近で使用してベスト16。
 そして、9月7日になんと3位になることが出来ました。
 さらに、9月15日に予選6-0からのベスト16
 9月16日に追加で準優勝まで行くことができました❗️
 
 回し慣れればかなり強いデッキだと、個人的には思っています。


赤黒complexとは?


 デッキの構築について説明する前に、まずは赤黒complexがどのようなデッキかについて説明します。

このデッキの登場で、ストレージからショーケースに躍り出た

 このデッキの主役となるのがこのカード、『復活の鬼 ヨミノ晴明R』。場に居続ける限り、相手が場のカードを選ぶ効果を、全て自分が選べるようになる、という珍しい効果を持っています。
 このカードと合わせて使うのが、『禁断英雄 モモキングダムX』と『DARK MATERIAL COMPLEX』です。

構築次第でデッキから目的のレクスターズを下に仕込める&上のみ剥がれるせいで、登場初期から退化にばっかり使われる
このデッキの最強フィニッシャー。このカードの登場でデッキタイプとして確立した。

 モモキングダムXによって、退化を行い、complexと一緒に使うことで、このヨミノ晴明の本領を発揮できます。
 相手の、ありとあらゆる除去をcomplexに当てることで、こちらのメタクリや面処理を防ぐことができ、相手に一生除去できないメタクリを強いることができます。
 さらに、ヨミノ晴明の効果はGS(ガードストライク)のような効果も勝手に操作でき、すでに攻撃済みのクリーチャー等に誘導するなどして、相手の受け札を無視しながら殴ることもできます。
 このように、ヨミノ晴明を駆使して、本来相手が行いたい行動全てを歪めながらビート&コントロールを行うのが、『赤黒complex』というデッキです。

 現環境だと、このような構図になります。
 グラスパーはマナ送り効果を利用して、メタ除去やループを行うのに、ヨミノ晴明で勝手に出てきたグラスパー自身をマナ送りにできてしまいます。
 また、水文明の人権的存在となっている「ブルー・インパルス」も、ヨミノ晴明の前では5000円越えの風貌は無意味に。なんとバウンス対象にプレイヤー指定が無いため、唱えてきた相手のクリーチャーを勝手に除去できます(普通に攻撃済みのクリーチャーやCOMPLEXに当てることも)。
 クロカミやラビシェフの、面を寝かせたり、止めたりする効果も、同じ1体に当て続けることでほぼ無意味にできます(タップ効果はCOMPLEXに当てることで完全に封殺できる)。
 マジック時代の、単騎マグナム除去要因として優秀だった「理想と平和の決断」も、ヨミノ晴明の前では全てCOMPLEXに吸われてしまいます。
 ヨミノ晴明で好き勝手にできるのは、このデッキでしか体感できないゲーム体験です。

 ですが、このデッキは一時期のみしか流行しませんでした。
 その理由として、「再現性に欠ける」という面があったからです。
 手札をそのまま選択肢として用いるデッキのため、必要なカードを引けなければ相手の理想ムーブを許してしまうからです。
 しかし、流行当時とは違って新しく採用したカードや、新規カードの力によって一味違うデッキへと変わりました。

構築解説

9/7 レプトンサンモールCS3位

 こちらが、現状の赤黒complexの構築になります。
 1種類づつ、採用理由を説明していきます。

・DARK MATERIAL COMPLEX 4枚
・禁断英雄 モモキングダムX 4枚

 最初に説明したように、デッキの核なので4枚確定です。

・復活の鬼 ヨミノ晴明R 3枚
 ヨミノ晴明自体、その効果の性質上除去られにくく、試合に1枚絡めば良いことがほとんどのため、素引きや盾落ちのリスクを考え、3枚の採用。

・曲輪! ンプスVS.ブルトゥーラ 4枚

 2コス闇単色で唯一エスケープを持つクリーチャー。
 後述する自壊カードたちと合わせることで、実質ドローソースとして活躍する。ヨミノ晴明で破壊系の除去を誘導するのにも使う。
 手札が枯渇しやすいデッキのため、4枚採用。

・ソー=ゾー 4枚

 JO退化のブラックフェザーが、ブロッカー、パワー6000(VTに引っかからない)、Wブレイカーを獲得した姿。
 モモキングダムと合わせて退化したり、ンプスVSブルトゥーラやCOMPLEXと使って、かなりデカいアタッカー兼ブロッカーとして活躍してくれる。ビートプランの時にめちゃくちゃ活用する。

・冥土人形 アカイブ・ヤップップ 4枚

 ファンタジーBestにて新しく登場したカード。
 ヨミノ晴明と一緒に使うことで、モモキングダムから退化しながら相手のクリーチャーを選んで破壊できる。
 従来のドゥポイズ学校男と違い、破壊が2回に分かれているため、COMPLEXまたはンプスVSブルトゥーラ1体のみで、パワー8000Wブレイカーとして場に残せるようになった。
 また、破壊対象がエレメントのため、学校男では触れなかった新世壊やタマシード状態のジャシン帝なども破壊できるようになった。
 破壊効果が2回に分かれているおかげで、ンプスVSブルトゥーラのエスケープを2回発動させ、リソース補充もできるようになった。
 このカードのおかげで面が並ぶため、クロスファイアでジャスキル生成するプランが組みやすくなり、相対的にデッキの事故率の低下にも貢献しているめちゃくちゃ凄いカード。

・雪溶の鎖/堕牛の一撃 4枚

 上面は基本使わず、下面を利用する。モモキングダムの退化札になりながら、リソース補充が出来るカード。
 COMPLEXに破壊を当てたり、ンプスVSブルトゥーラに当てると驚異の1マナ3ドローが出来る。
 このデッキの多色事故の要因になり得るカードではあるが、1マナでできることが多いことと、手札=選択肢のデッキのため、4枚採用。

・弾丸超邪 クロスファイア 3枚

 場に4体並べば、いきなりSAを2体生成できるヤバい奴。
 ンプスVSブルトゥーラの盾回収や堕牛の一撃などで引いてきて出すことで、いきなりジャスキルや過剰打点を生成することが出来る。
 コントロールしきれずに負けそうなときや、なんとか相手の猛攻を耐えきったときに打点を並べて殴りきることで勝つ試合もあり、優秀なカード。
 アカイブ・ヤップップの登場でさらに面にクリーチャーが並びやすくなり、使用感が向上。
 初期の構築では4枚採用されていたが、他のカードに枠を譲る形で3枚に。

・ボルシャック・ガラワルド 2枚

 軽減方法がVTと同じクリーチャー。出たときと攻撃時に相手クリーチャーを処理しながらドローもできる優れもの。
 COMPLEXのカウントを進めたり、相手のメタやブロッカーを処理できるアタッカーとしても優秀。
 メタとヨミノでコントロールしていると、相手の面も並んでくるため、2コスや1コスで使えることが多い。
 枠の関係と、使わない対面もあるため2枚採用。

・赤い稲妻 テスタロッサ 3枚

 火単の最強メタの一枚。天門やアビスなど、幅広く刺さるため採用。
 マジック環境では4枚採用だったが、次に紹介する新規が入った関係で3枚採用に。

・冥土人形 ロッカ・マグナム 2枚

 ファンタジーBestで登場した新規2コスメタ。今までにない闇単色での強力なメタのため、新戦略として採用。
 テスタロッサでは止めきれないメクレイドや呪文の踏み倒し系にも反応することが出来、相手の面を破壊できるためCOMPLEXのカウントも進み、相手に多大なプレッシャーをかけられる。
 またヨミノ晴明と組み合わせることで、踏み倒せば相手にデーモンハンドを共用できる最強格のメタクリと化す。
 今までの赤黒COMPLEXには受け札が不採用だったが、このカードがGSを持っているおかげで相手の攻撃を耐えることが出来る場合も出てきた。
 メタクリを多く採用しても、デッキパワーが落ちるだけなのでテスタ等との枚数や他のカードの枠の兼ね合いで2枚採用。

・ルピア炎鬼 2枚

 お互いのターン中にお互いにかかる珍しいメタクリ。
 普通のメタクリと同じように使うこともできるが、一番はトリガーケアとして使えるところにある。
 天門や蒼龍の大地、コブラなど環境で使われるような踏み倒し系のトリガーを全て無効化することが出来る。
 テスタロッサでコントロールしながら、途中でドローしたり、COMPLEXに下に入ればいい&多色事故の原因になるため2枚のみ採用。

・無限皇帝の顕現 1枚

 2枚墓地肥やしの後、墓地から合計コストが2以下になるように蘇生が出来る呪文。
 破壊されたメタクリや、墓地に行ったヤップップを使いまわしたり、手札に欲しい2以下がいないときに見切り発車で唱えたりできます。
 特にヤップップを複数回使ってCOMPLEXを覚醒させる動きは優秀で、使い道は多いです。
 確定で欲しいカードが使えるわけではないが、優秀なカードのため1枚採用。

 この無限皇帝の顕現は確かに強いカードですが、1枚のみの採用のため自由枠となっています。
 他の採用候補としては
・単騎連射 マグナム(優先度:中)
・ガラワルド3枚目(優先度:中)
・ロッカマグナム3枚目(優先度:小)
 などが考えられます。単騎マグナムは唯一、ミュートのような単体で強いトリガークリーチャーを封じられるため有力な選択肢になりますが、どの対面でも確実に使えるカードでもないため、デッキの動きを安定化させるという意味でも、無限皇帝の顕現が優先度が高いカードになっています。
 環境を見極めて、自由枠を決めてください。


基本プレイング

環境へのプレイ解説の前に、このデッキを回すうえで基本的なプレイについて解説していきます。

基本プレイング
・ヨミノ晴明がおおくの受け札を無効にできるため、ヨミノを用意しながら殴ることを目指す。
・ヨミノ晴明やソー=ゾー、アカイブ、クロスファイアなどで打点が並ぶと一度に少なくとも5打点は用意できるため、早期にテスタやンプスVSブルトゥーラ等で1点を入れておくと、勝ち筋ができやすい
・クロスファイアで打点を用意できるため、相手の面をさばききれなくても打点で押し切るプレイを狙えることを覚えておく
・メタ+ヨミノ晴明+除去を当てるクリーチャーを用意することで相手の動きを完封できる
・ヒメカットやヴァミリアのような手札に戻す効果は、ヤップップやソーゾーのような使いまわしたいor使いまわしやすいクリーチャーに当てることで面を残しつつ、次のターンの動きも用意できる
・ヨミノ晴明の選ぶ効果を自分が全て選ぶことに書き換える効果は、同期の妖精、ジャストダイバーの影響を受ける(学校男の破壊で相手の場の同期の妖精を可能な限り選ぶ必要があり、相手のジャストダイバーは選べなくなる)
・ヨミノ晴明で選ぶ効果によって、相手が選ぶ効果を、自分の”相手に”選ばれないモモキングダムに当てることが出来る(自分が選ぶようになるため) ・ガラワルドのカウントを常に計算しておく(すぐに召喚するのではなく、ソー=ゾーや2コスクリーチャーを召喚すると追加1軽減入るため、面を追加したうえでガラワルドを出せる)
・ヨミノ晴明の効果で書き換えられるのは「選ぶ」というテキストが書いてある効果のみ(ヒメカットのマジックフレンドバーストで寝かせるクリーチャーは選べない)
・ヤップップはコンプかンプス1体で盤面に残せるため、打点としても利用できる
・1tCOMPLEXorヤップップorロッカマグナム埋めCOMPLEXで青黒COMPLEX偽装、クロスファイア埋めで赤緑逆悪襲偽装(苦い顔をしながら埋めるとなお良し)、ダブルフォール埋めでアナdoom偽装、ダブったモモキングダム埋めでガイアハザード退化偽装ができる。
・ルピア炎鬼で、コブラ、邪侵入、ヘブンズゲート、サイフォゲート、ディスタスゲート、蒼龍の大地、緊急再誕などの踏み倒しトリガーを全て無効化できる(単騎マグナムではないため、STクリーチャー自体は出てくる)

 これ以外にも明記するのには細かすぎる点などもあるため、実際にプレイして最適化しながら慣れることをお勧めします。
 また、Youtubeに様々な方の動画が上がっているので、そちらも参考にしてください。
↓赤黒COMPLEXの生みの親様が出演してる動画


環境へのアプローチ

 ここからは環境デッキへのアプローチについて紹介していきます。
 手始めに、環境デッキへの勝率について書いていきたいと思います。

デイガファイアーバード先手5割5分 後手3割
ドリームメイト 基本6割(ただし1メイ様2チェンジを除く)
青緑キャベッジ 6割
グラスパー 青緑6割5分 アナカラー6割
青黒COMPLEX 4割~4割5分
青魔導具 7割
青白天門 5割5分
青緑ジャイアント 5割5分
ガイアハザード退化 5割~5割5分
ラッカゴスペル 3割

 以上のようになっています。
 明確な不利対面がラッカゴスペル、続いて青黒COMPLEX、相対的に不利なのがファイアーバードになっています、
 しかし、それ以外の対面には微有利~有利対面が多く、青黒COMPLEX、ファイアーバードも決して勝てないわけではなく、ちゃんと勝ち筋が存在しています。
 というわけで、ここから各対面でのプレイングを説明していきます。

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