Rain Song
とてつもなく大きいなにかが
はるか遠くで眠っている
とてつもなく深い闇から
みえない光を放っている
とてつもなく遠いどこかで
誰かが生まれ死にまた生まれる
不思議な言葉 不思議な空を
おまえの涙が浸している
百億の太陽と千億の月が
おまえを照らしている
おまえは泣き叫んでいる
おまえはそれをみている
サイレントフィルムのように
おまえはそれをみている
もうすぐ
もうすぐ夜がやってくる
闇と匂いが森を満たし
おまえは危険と安堵を深く吸い込む
獣たちは
星々を見上げて歌いだす
憶い出せ
とてつもなく大きいなにかが
はるか遠くで眠っている
憶い出せ
とてつもなく深い闇から
みえない光を放っている
憶い出せ
何度でも生き、何度でも死に
何度でも蘇った、すべてのおまえを
憶い出せ
今ここにいない、すべてのおまえを
その時そこにいた、すべてのおまえを
かつておまえであった、全てのおまえを
憶い出せ
そして
今ここで、孤独を捨てろ
今ここで、おまえであれ
雨だ
(Beltane 2022, Shibuya, Tokyo)
Poetic Sorcery Issue V-V
Planetarybards.net
*English translation is here