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拗らせがヴィジュアル系への入り口

なんて言うか、多分。
バンギャルもバンドマンも、ヴィジュアル系に生きる人って何かを拗らせてると思うんですよね。
拗らせというものが何を指すのか天誅にもうまく説明ができないのだが、いじめとか不登校とかそういう自分自身を爪弾きにされた経験が多いのかなって。
もちろん普遍的に生きてきてヴィジュアル系という道を通ったバンギャやバンドマンもいると思うのだけれど、そう言う人って「いい歳」と言われる頃にはだいたいヴィジュアル系の世界から上がって結婚して子供いて....みたいな人が多いんだよね。
だから、天誅みたいに「いい歳」でヴィジュアル系の世界に生きてる人は生きてきた中で拗らせたり失敗したり、うまく生きられなかったりとか。そういう人、割と多いのかなって思うんですよね。
もちろん結婚して子供がいて、っていうのがうまく生きる、普遍的、ってことなのかと問われるとそれが正解だとは思っていないけれど、生きるのって難しいんだよね。

長年バンドマンを見ていると、その人の振る舞いでなんとなく育った環境とか人となりとか心の闇とか、透けて見えるような気がするんですよね。
もちろんトークイベントやインタビューで話した内容なんかも参考にする。

例えば、ex-TというバンドのSさん。
イケメンかどうかで問われればそこはノーコメントとしたいのだけれど、彼、育ちはいいんですよね。親御さんの躾がきちんとしているからなのか、シャウトや煽りに若干の迷いや羞恥を感じる。
ただ、リストカット跡はすごい。作品でもリストカットを表現してる。僕は僕だ、こういう人間だと理解して欲しい、理解できない人は近づかないで欲しい。
自我を強く表現した歌詞も特徴的だった。
天誅はそんな彼の作る作品が大好きでした。
彼はた○きの掲示板では爛れた女関係だとボロクソに書かれていたけれど、彼の描く歌詞を読むと孤独が嫌だから女の子に手を出しちゃう。でも本当に好きになった女の子にはすごく一途で忘れられなくて思い出にしたくなくて、言うなればヴィジュアル系界の吉澤嘉代子みたいな事を言っているのかもしれないね。
今も活動しているSさん、ヴィジュアル系というシーンに存在してくれてありがとう。
お互い歳は取りなくないけれど、Sさんは美しく歳を重ねていると思うし、何より彼の矜持は美学とも揶揄できる。
本当に、今までも、これからも、大好きです。

もう一人、HというバンドのYさん。
彼は顔がいい。そして、毎回渾身のライブをする。前述のex-TというバンドのSさんのように限りない闇を垣間見せるのだけれど、迷いのない煽りで圧倒させられる。作り込まれたライブの演出、世界観が圧巻である。
あのように闇を見せているのが彼の深層から滲み出るものではなく「演技」だとするのならば、彼は相当な度量の演者である。
まだまだ駆け出しのバンドかもしれないけれど、なかなかのライトニングな体験ができるバンドだと思うのだな。

よし、今日はここまで。
think様の言うヴィ話というのは、尽きないものなのだ。

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