24/03/19 ずっとアニメ見てる(映画館で)

卒業式終わりでバキバキになった足の回復もそこそこに5時起きで新幹線に乗って新潟へ。新潟国際アニメーション映画祭に来ました。前日から来ていた高校の友達と合流してすぐに映画館へ。ここからほぼノンストップでアニメを見続ける1日が始まる。

最初に高畑勲『平成たぬき合戦ぽんぽこ』を見た。今回の映画祭では高畑勲レトロスペクティブが開催されているので他にも色々な作品が上映されていたが、あまり高畑監督作品を見てきていない自分が以前から「おれこれ好きそうだな」と思っていたぽんぽこを見ることにした。結果、すごく感動した!自分は生まれや育ちが堀之内であったり南大沢だったりと多摩ニュータウン周辺に育った人間であり、その身近さによって一層映画の内容に自分が隣接できた感覚があって良かった。最後の、たぬき達が力を合わせて化け学で原風景を復活させるシークエンスでは涙を流していた。良い映画ですね。

次に『赤毛のアン グリーンゲーブルズへの道』を見た。これも高畑勲関連作品であり、TVシリーズ『赤毛のアン』の1話〜6話を再編集した劇場版。カットの切り返しや無言の間で心情を語るやり方がすごくよく見えるように感じられて面白かった。赤毛のアンのOPが流れた時、頭の中でピシッア"ッ↓ピシッア"ッ↓ピシッア"ッ↓ピシッア"ッ↓って鳴り始めて笑いそうになった。

次に『劇場版 シルバニアファミリー フレアからのおくりもの』を見た。子供向けながらすごく丁寧に作られていて、未だにEテレでたまに感動しているおれのような人間にはとても楽しい時間だった。作品上映後に小中監督とアドバイザーの板野さん、演出の阿尾さんが登壇したトークショーがあり、これの内容がすごく面白かった。小中監督と板野さんが一緒に作品をやるようになった経緯、新潟のCG制作会社でやったことの意味、ULTRAMAN(2004)の制作話(板野さんの絵コンテも見られて面白かった)、いま作ってる新作の発表など、メイキングが好きな人間としてすごく興味深いトークショーだった。映画祭だとこういう体験も用意できるから良いのだなと思った。

まだ見ます。これもトークショーだが『高畑勲という作家のこれまで語られていなかった作家性』を見た。片渕須直監督と心理学者の横田正夫教授が登壇。横田教授の高畑作品の登場人物に対する精神的な分析をきっかけにしつつ、高畑監督とも交流があった片渕監督が作家性について喋るといった感じでこれも面白かった。内容を軽くまとめれば、『高畑評でよく言われがちな「日常芝居の名手」「合理的に作っている」というのは読解として足りていない、我々は高畑監督の残したものを理解できないまま忘れ去ってしまう可能性があるのでがんばらなきゃいけない』といった話で、これから高畑作品を見る時に自分も意識していこうと思った。トークショーの前日に寿司屋で6時間くらい高畑監督の話をしてたらしいけど、そっちも見せてくれ!

この時点で18時半。恐ろしいことに、ここから時代劇アニメ特集のオールナイト上映を見ます。すでに眠気がMAX!とりあえず屋内ベンチで2時間くらい寝ておいた。

ここからは連続性としては20日の日記になるので、明日に譲る。まだアニメ見続けてる。

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