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Maybelleのばんえい2歳馬(明け3歳馬)通信 2024-02-09(黒ユリ賞展望)


先週の2歳戦pick up(第23回4~6日目)

2/4 11R 翔雲賞

①ライジンサン 1:49.3 (1.7%、晴)979kg
前半52秒。レース前半は一線で進み、第2障害に近づくにつれ、ホクセイハリアー、コトブキテンザンがわずかに前に。それでも他馬もほとんど差なく第2障害に到達。第2障害すんなりはホクセイハリアー、ウルトラコタロウで、この2頭がスルッと抜け出すと、ミチシオ、ユーフォリア、ライジンサンが続いた。伸び脚よいのがライジンサンとミチシオで、残り20mで前を捉えると、最後苦しくなるところ踏ん張ったライジンサンが1着。ゴールまで粘り強く伸びたミチシオが2着。3着はホクセイハリアーがゴール線上で詰まったところをウルトラコタロウがかわして入線。ライジンサンは休み明けながら馬体重も安定。スタートは早くはなかったものの、無理なくレースの流れについて行った。第2障害も安定して上げ、下ろしてからはキャンターで前を一気に捉えた。ハンデ10kgもあってか、最後は若干苦しくなったが、あきらめずに最後まで走り切り、底力のあるところを見せた。

第23回1~3日目の明け3歳戦

黒ユリ賞~安定感ならスマイルカナ、近走の上がり馬にも要注意

先週の翔雲賞に続き640kg(定量)と初の斤量となる黒ユリ賞。今期の牝馬戦線はスマイルカナが引っ張る構図が継続しているが、夏~秋の牝馬OP戦ではアアモンドミヤビ・クリスタルイプセがスマイルカナを抑えて勝利した。ただし、牡馬に比べると全体的に調子の波が大きい印象で、ここまでの安定感はスマイルカナが1つ抜けている。

白菊賞・いちい賞からの勢力図の変化

前半戦はスマイルカナ、アアモンドミヤビ、クリスタルイプセの仕上がりが早かったが、秋を越えて力を付けてきた馬も多く、Aクラスで好走続くオオネガイキンヒメやマルホンマユヒメなども上位の力を示している。

天気と馬場(2/10追記)

先週(第22回開催4~6回)の馬場は重くも軽くもないほどよいコンディションで、翔雲賞は水分量1.7%で走破タイムは1:49.3だった。黒ユリ賞前日(2/10)の馬場水分量は1.8~1.9で、B-2(1.8%)は1:43.1と重さも感じるタイムだった。当日までに雪などの影響がなければ、かなりタフなレースになりそう。

展望(2/10追記)

斤量640kgということもあり、どの馬が先手を取るかは未知の部分が多いが、ここまでのレースで出足からしっかり行けるのはマルホンマユヒメやオオネガイキンヒメ、ホクショウレディーなど。末脚強力なスマイルカナやクリスタルイプセも離されずについて行きたいところ。前日のタイムや馬場状態を考えると、イオンが勝った2021年の黒ユリ賞(2:00.8、1.4%)程度のタイムがかかる可能性が高く、末脚自慢の馬にもチャンスが巡って来そう。最後は息が入りつつのスタミナ比べになると考えられることから、最後まで集中して走れる馬も狙いたい。

Maybelleの黒ユリ賞予想(2/10追記)

◎スマイルカナ
○クリスタルイプセ
▲マルホンマユヒメ
△イワキエンジェル
△ホクショウレディー


スマイルカナはこの世代の牝馬路線を引っ張り、牡馬と対等に走ってきたことを考えると、やはり力は一枚上。末脚勝負の馬なだけに、差し届かずのような展開もあるかもしれないが、じっくり進められる高斤量戦は良い方向に働きそうで、自分のレースをしたい。クリスタルイプセはいちい賞や北央産駒特別など重要なレースでの勝負強さが目立つ馬。前走もスマイルカナと差のないレースを繰り広げており、ここでも主力からは外せない。秋以降の成長株からはマルホンマユヒメ。最近は抜群のスタートから好位でレースができるようになっており、前々で粘り込みを狙いたい。イワキエンジェルは近走こそ成績を落としているが、少し前半のペースが落ちる高斤量戦なら、差のないレースができるのでは。ホクショウレディーは昇級組ではあるが、前走の内容が良く、勝ちタイム(1:41.8、斤量540kg)は斤量こそ違うものの同日のA-2を走ったマルホンマユヒメ(1:41.8、斤量555kg)と大きな差はなく、上昇度を期待して△印。

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