【お詫び】『BANDIT vol.1』「RTAを楽しむための用語集」の一部の項目でインターネット上の記事をそのまま掲載してしまったことに関して

『BANDIT vol.1』の「RTAを楽しむための用語集」という記事内の複数の項目にて、インターネット上にある記事からコピー&ペーストした内容をそのまま掲載してしまいました。
各項目の参照元の記事にはそれぞれ著作権があり、コピペした記事をそのまま掲載することは許されることではありません。

参照元の記事の著作者であるKuhaku_玖白様およびニコニコ大百科様には、著作権の侵害をしたことをお詫び申し上げます。
申し訳ございませんでした。

下記にてこうした事態が発生した経緯や事実関係をご報告すると共に、弊誌として今後とりうるアクションをご報告致します。

1.関係人物

坂田散文…『BANDIT』編集長。全記事の掲載可否や企画に対して責任を負う。
東風…『BANDIT』編集部に所属するメンバー。「RTAを楽しむための用語集」に対して文責を負う形で記事を作成
竹本竜都…批評家。『BANDIT vol.1』にゲストエディターとして参加し、事実関係の監修。 
Kuhaku_玖白様…「想うが儘にもの作り」にてRTAに関する記事を作成されている。

2.経緯

2022年5月上旬頃〜中旬頃
『BANDIT vol.1』の特集「RTA now!」のために、坂田の指示の下、東風が記事作成の下調べを開始。記事の作成にあたってはインターネット上でRTAのプレイ動画に頻繁に登場する単語やブログなどで取り上げられる単語を調査して項目を洗い出すことにしていた。
記事の下調べの結果はGoogleスプレッドシートにまとめていた。その際、インターネット上の記事をそのままコピペし、後々執筆をする上で参考にしようとしていた箇所と、自ら項目を立て執筆していた箇所を分けずに記載していたため、両者を混同して記載してしまう。
上記のスプレッドシートを東風が書いた内容だと勘違いし、坂田と竹本が事実関係が正しいかのみ確認。問題ないと誤認し、坂田が掲載許可を出してしまう。

2022年5月中旬ごろ
スプレッドシートを元にInDesign(DTPソフト)にて雑誌記事用のレイアウトを作成。レイアウトをベースに文言の調整を行い、記事完成

2022年5月29日
『BANDIT vol.1』を第34回文学フリマ東京にて頒布。その後、Booth上にてインターネット通販も開始。

2022年6月16日
Boothにて『BANDIT vol.1』を購入したKuhaku_玖白様の元に『BANDIT vol.1』が届く。
「RTAを楽しむための用語集」を読み、ご自身がブログに掲載している文章と類似点が多いことを不審に思ったKuhaku_玖白様が一致する箇所を独自に調査。
一部の項目でKuhaku_玖白様が執筆し、ブログに掲載している文章と完全に同じものがあることを認識。TwitterのDMにて『BANDIT』宛に認識の共有と事実関係の精査を依頼。

2022年6月18日
坂田が東風に聞き取りした内容を元に事実関係を整理。編集部内で事実関係を共有し、関係者へのお詫び、事実関係の公表を行うことを決める。

3.インターネット上の記事をそのまま掲載してしまった項目

「RTAを楽しむための用語集」に掲載の以下の項目においてインターネット上にある記事を参考にし、著作権法上の引用の範囲を超えて掲載をしてしまったことを確認しました。

「チャート」
「ステージクリアの順番やアイテム取得のタイミングなどの攻略手順や戦略。また、それらを書き記したテキスト。」という箇所は以下を元に記載。
https://soushinsoujin989.blogspot.com/2019/08/rta_21.html#chart

「ガバ」
「ゲームプログラムの作り込みが甘いことを揶揄することば。壁抜けができる時「壁がガバガバ」、AIの知能レベルが低い場合「ガバAI」など。」という箇所は以下を元に記載。
https://soushinsoujin989.blogspot.com/2019/08/rta_57.html#gaba

「計測区間」
「タイマースタートとタイマーストップを行うタイミングについてのルール。スタート(ゲーム機の電源投入時、タイトル画面でスタート選択時、ステージ1の操作開始時)〜(ラスボス撃破の瞬間、最終ステージクリアの結果画面が表示された瞬間、the end表示の瞬間)など」という説明は以下を元に記載。
https://soushinsoujin989.blogspot.com/2019/08/rta_21.html#section

「レギュレーション」
「競技としての公平性を確保するために、タイマーをスタート・ストップするタイミングや、プレイ中の禁止事項などを定めたルールのこと。計測区間、使ってはいけない手法などを指定する。」という説明は以下を元に記載。
https://soushinsoujin989.blogspot.com/2019/08/rta_21.html#regulation

「無を取得」
「セットアップにより、『コング達は明らかに何かを持っている時の格好をしているのに手元には何も持っていない』状態にすることができる。いわば無を持っている状態である。」という説明は以下を元に記載。
https://dic.nicovideo.jp/a/%E7%84%A1%E3%82%92%E5%8F%96%E5%BE%97

「Games Done Quick」
「アメリカで二〇一〇年一月から開催されている、世界最大規模の Speedrun を通したチャリティーイベント。今では約一週間に渡りホテルを貸しきって行われるようになっている。今では年に二回+α開催されていて、開催時期により寄付先がほぼ決まっている」という説明は以下を元に記載。
https://soushinsoujin989.blogspot.com/2019/08/rtaspeedruntwitch_11.html#GDQ

「Europian Speedrun Assembly」
「二〇一二年八月から開催されている、ヨーロッパ最大規模のSpeedrunを通したチャリティーイベント。二〇一七年までは年に一回の開催だったが、二〇一八年二月から年に二回開催されている」という説明は以下を元に記載。
https://soushinsoujin989.blogspot.com/2019/08/rtaspeedruntwitch_11.html#ESA

「RPG Limit Break (RPGLB)」
「アメリカで開催されている、RPGに関連するゲームタイトルに特化したSpeedrun を通したチャリティーイベント」という説明は以下を元に記載。
https://soushinsoujin989.blogspot.com/2019/08/rtaspeedruntwitch_11.html#RPGLB

以上、「RTAを楽しむための用語集」に掲載の全38項目のうち8項目において、参照した箇所をそのまま掲載してしまっていることを確認しました。

4.再発防止策

2の経緯に記載のように今回、剽窃が発生した原因としては下調べしたことと独自に執筆した箇所を取り違えたことが最大の要因と考えています。
また、その際、東風の中で著作権法上の引用の扱いに対する認識が甘かったことも聞き取りの中で把握しています。
こうしたことを踏まえ、弊誌としては以下のアクションを取り、再発防止に努めてまいります。

引用に対する認識の徹底
引用に対する認識の甘さをなくすため、雑誌制作や記事制作の前に執筆者に引用に対する注意事項を伝えます。

参照した著作やインターネット上の記事のURLを残す
著作物やインターネット上の記事のどこを参照したのか、本や雑誌であればコピーをとっておく、インターネット上の記事であればURLを控えておくなどして、自分独自の考えと峻別できるよう保存しておくことを伝えます。それらは一覧化して、後で確認する者が参照可能な状態にしておくよう伝えます。

校正・編集時の引用の妥当性チェック
引用箇所や調査した箇所については元文献のコピーやURLの提出を求め、担当編集・校正者が著作権法上の引用の範囲を超えて参照先の記事の内容を引き写していないか精査します。また、記事作成者の申請がない箇所についても、コピペなどをしていないかダブルチェックを行って、監査を厳しく行います。

以上が経緯の説明および再発防止策です。

改めてKuhaku_玖白様およびニコニコ大百科様には引用の範囲を超えて記事を参照し、掲載してしまったことをお詫び申し上げます。
また、読者の皆様、および取材先等関係者の皆様には弊誌の編集体制に対して不信感を抱かせてしまったことをお詫び申し上げます。

弊誌として二度とこのようなことがないよう、再発防止に努めてまいります。
どうぞ今後とも弊誌をよろしくお願い申し上げます。

坂田散文

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?