番長みるく
劇団四季の舞台に立っていた私が、3人の未就学児を育てる母としての日常を綴るエッセイマガジンです。 子どもたちの個性や成長、そして家族との温かい瞬間を描き、かつての激しい情熱から穏やかな家庭の幸せを大切にするまでの変化を共有します。 誰かの心に少しでも寄り添えるような、そんな日々の断片をお届けします。
日常のささやかな瞬間をカジュアルにつづる、ほぼ毎日更新のエピソードマガジンです。家庭や仕事、趣味にまつわる様々な出来事をランダムにお届けしながら、読者の皆さんに共感や笑い、時には少しの感動をお届けしたいと思っています。 毎日の中にある小さな発見や心の動き、ちょっとした成長や思いがけない出来事など、等身大の生活を切り取った記事が特徴です。ユーモラスな視点でくすっと笑える話から、しんみりと考えさせられる話まで、色々なトーンでお楽しみいただけます。 忙しい日々の合間に、ちょっとした読み物として「ほぼ日々通信」をお楽しみください。気軽に覗いて、リラックスした気持ちで過ごせる一時をお届けできれば幸いです。
劇団四季での経験やオーディションの裏話、育児や教育のヒント、そしてライフスタイルやダイエット、健康にまつわるエッセイを月に4本お届けします。 どれか一つでも「気になるな」と思ってくださる方、番長みるくの視点が好きな方、コーヒー1杯をおごるつもりで。
歌やダンス、演技の上達のコツ、オーディションの突破のコツなどをまとめてます。
「入団前のこと①」に続いて、劇団四季に入団する前のことを書いています。オーディションやレッスン、アルバイト、恋愛、友達など。
「歌がもっと上手になりたいな」と思ったことはありますか?実は私も、昔は歌が上手になりたくて仕方がありませんでした。 歌うことが大好きで、ただ楽しく口ずさむだけだった私が、プロの舞台に立つことになったとき、自分の歌の技術と真剣に向き合わなければならない状況に直面しました。 そのときから、私は本気で歌の練習を始め、劇団四季で俳優として6年間活動する中で、歌が上手な人には共通する特徴があることに気づいたのです。 それは、たんに声がきれいとか音程が正確だというだけではありません
うちには未就学児が3人いる。 小学校に入っていない子供が3人以上いる家庭のことを「多子家庭」と呼ぶらしい。(保育園の申し込みの際にポイントになる) 「幼い頃から勉強をして、賢くなれば、大人になってからもきっと楽しいだろう」という理由で、上の子が生まれた時から自宅学習を始めている。 といっても、絵本の読み聞かせなど、簡単なことから始めたにすぎない。 定番の絵本を何冊も読み聞かせ、それは子供が増え、大きくなった今も、毎晩のルーティンになっている。 上の子が3歳になったこ
【全文無料公開】 子供が生まれる前から、私は心に決めていたことがあった。 子供が3歳になったら、必ずクラシックバレエを習わせようと。 それは、私自身が幼少期にクラシックバレエを習いたかったという、心の奥底にずっと秘めていた憧れから来ている。 もしも幼い頃からバレエを習っていたなら、どれほど軽やかに、自由に踊ることができただろう――そんな想いを抱くことが何度もあった。 劇団四季に入る前も、入った後も、そして今でも、「自由に踊りたい」という情熱は変わることがない。 そ
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またここにやってきた。 2009年10月。 私は劇団四季の2回目の予選のために、神奈川県横浜市のあざみ野にある劇団四季の稽古場に、再び足を踏み入れた。 前回はほとんど準備をしていなかったが、今回は違う。レッスンや自主練習を重ね、私史上もっとも歌唱レベルを向上させた状態で臨んだ。 思えば、レッスン漬けの日々だった。 声楽、ジャズダンス、クラシックバレエ、俳優養成所。それに加えてアルバイトもこなしてきた。 声楽の先生の家に向かうバスに揺られながら、自宅で握った大きなおに
舞台には長い稽古期間があり、その間に作品や役への理解を深めることが求められる。今まで経験のない歌やダンス、演技の技術も向上させる必要がある。 この期間は俳優にとって楽しく、幸せを感じる瞬間であると同時に、最も苦しい時期でもある。どれだけ辛く感じても、開幕直前の稽古中には舞台に立つために仕上げる必要がある。 劇団四季のような大規模な演劇集団では、自分に役が与えられたとしても、その後に「稽古キャスト」がつくことがある。 呼び方は劇団によって異なるが、技術的にも精神的にもその
2024年現在、劇団四季のオーディションはすべてオンラインで行われている。 入団試験が始まる時期には、公式サイト上でマイページを作成し、履歴書に写真を添付して芸歴を記入する。さらに、志望動機や審査用の動画を提出し、書類選考の結果を待つという流れだ。 私が劇団四季を受けた2009年当時は、オンライン審査はなく、書類選考はすべて紙ベースだった。 公式サイトから専用の用紙をダウンロードして印刷し、写真を貼り、志望動機や芸歴を記入して封筒に入れ、劇団四季に送った。 当時の私に
私には、3人の子供がいる。 いずれも未就学児で、まだまだ手がかかる時期である。 同じ親から生まれたのに、どこか似ていて、どこか違う顔をしていることが不思議に感じる。 つい最近この世に誕生したというのに、子供というこの圧倒的な存在感は何なのだろう。 かつての私は、劇団四季の主役を目指して1日に何時間も自主練をする舞台俳優であった。嫉妬や対抗心を抱きながら練習に打ち込み、誰にも負けまいと心に誓っていた。 「私は心臓に毛が生えている」と口癖にして、どんな困難にも立ち向かおう
私はかなり追い詰められていた。 親からレッスン費用を出すことは無理だと言われている。しかし、レッスンを受けなければ芸事は上達せず、劇団四季の俳優に合格するどころか、書類選考すら通過できるかどうかもわからない。 ただの大学生である私は、特に目立った特徴もなく、どこにでもいる「女優になりたいけれど、何もできていない子」だった。 最近話題になっている怪しげなバイトに手を出すのは、いつも決まって困窮している若者たちだという。 私も困っていた。 このままでは夢に一歩踏み出す前に
芸事のレッスンには、とにかくお金がかかる。 特に劇団四季のようなプロの舞台俳優になろうと思ったら、ジャズダンスやクラシックバレエ、声楽、演技のレッスンを受けることが必須となる。 ミュージカルの世界では、歌やダンス、演技はプロ級でなければならないのが前提にある。 こんな風に言われたことがある。
最初から読みたい方は、こちら 前回は、こちら 初めて劇団四季のオーディションを受け、不合格通知を手にした私は、家でめそめそと泣いた。 茶色の封筒に入った薄い不合格通知は、私の努力不足を象徴しているように思えた。 オーディションを受けるために大阪から神奈川まで行き、すぐに帰宅してからというもの、毎日合格通知を待ち続けた。 合格の手応えはなかったが、そもそも予選の時だって手応えはなかった。それでも予選はなぜか通過し、本選まで進んだという事実が、不思議な自信につながってい
最初から読みたい方は、こちらから。 前回は、こちら 最初から劇団四季を目指していたわけではなかった。
第1回目の記事は、こちらから。 どこらへんが予選通過のポイントになったのかは、よくわからなかった。それでも、少しは自分が認められたのかもしれないという気持ちが、わずかながら自信につながった。 予選の翌日に本選があり、場所はまた同じ稽古場で、時間も同じだった。翌日は、昨日の失敗を踏まえて、たくさんの食べ物と飲み物を近くのコンビニで買い込んで、長時間控え室に待機することにも備えた。 前日に慌てて洗濯した黒いレオタードを再び引っ張り出し、今日は気合いを入れて、昨日よりも長めに
「ここが劇団四季の稽古場なのか。」 ニュースの画像やネットで何度も見た、コンクリートで囲まれたその建物は、閑静な住宅地にあった。周囲には大きな家々が立ち並び、その中でもひときわ存在感を放つ大きなコンクリートの塊が、その受験会場である稽古場だった。 「いつかこの場所に来て、劇団員になり、主役を演じるんだ」──そう思い描いてはいたが、まさかこんなに早く稽古場に足を踏み入れる日が来るとは思わなかった。 あざみ野駅からは長い坂道を歩いた。集合時間は確か朝の8時か9時と早かった。
お問い合わせはこちらから。 大阪出身。大学卒業後、劇団四季の俳優として舞台に立つ。ミュージカル「ウィキッド」ネッサローズ役で初舞台に立ち、「サウンド・オブ・ミュージック」シスターマルガレッタ役など、6年間で1800回以上の舞台出演を果たす。ミュージカル・演劇における深い知識と技術を活かしてYouTubeで演劇や芸事について発信中。 ライザップボディメイクグランプリ2016では全国優勝を果たし、フィットネスやダイエットに関する知識も豊富。現在は記事執筆代行、編集、Webサイ