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2023年

2023年に見た聞いた色々をランキング付けしていく。順位付けは最高の娯楽だ。やめられない。
2024年も半分を過ぎようとしている今更2023年の話をするんですか?というのは自分が一番思っている。
5部門ある。

小説

2023年に読んだ小説が対象となっている。ただそんなに数はないのでトップ5だけにしようと思う。

5位 そして花子は過去になる / 木爾チレン

:京都を舞台にした作品で、一人の女の子が不思議な体験を通して少し成長する様子がとても丁寧に描かれていて非常に良かった。
登場人物が少なくシーンの転換もそこまで多くないにも関わらず、主人公の女の子の内面を存分に描写することで退屈せず最後まで読めたのが凄い。とても面白かった。

4位 紅蓮の剣姫 / 五十嵐雄策

:虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会のノベライズ。これは正直他のものとは毛色が違う感じがしたのでランキングに入れるかどうか悩んだのだが、それでも自分はこの小説の良さを無視はできなかった。
アニメの続きを描いているという意味で、ユニットごとに焦点が当てられ文字で丁寧に描かれるメンバーの様子は読んでいて非常に楽しかった。もっと虹ヶ咲のノベライズをください。

3位 11文字の檻 / 青崎有吾

:短編集。ミステリーを書かれる作家さんの作品なので短い中でも心地よく謎が解かれる作品があれば、他作品の二次創作まで収録されているとても自由な短編集だった。自分のお気に入りは表題作の11文字の檻だ。突飛な世界観もしっかり受け入れて読めるし、終わりに近づいていく過程も非常に見応えがあってとても面白かった。

2位 可燃物 / 米澤穂信

:こちらもミステリーの短編集。短編集とは言いながらも登場人物は一人の刑事でそこは一貫していた。どの短編も謎を解くことだけに大きく軸が置かれており、キャラクターや人間ドラマみたいなものはそこまで多くない印象を受けたが、そのシンプルな作りが自分にはとても好みだった。もちろんドラマがあるミステリーもとても好きだし何ならそう言った作品の方が好みではあるのだが、見せたいものがはっきりしていて、ドラマを描かずともしっかりと読み応えがあったのでとても良かった。
自分のお気に入りは『ねむけ』という短編だ。これをミステリーでやるのはすごいな、と思わされた。

1位 早朝始発の殺風景 / 青崎有吾

:またまたミステリーの短編集。自分は短編集が好きなのかもしれない。可燃物と比べるとこちらはミステリーだけでなくドラマがしっかり描かれていて、またどの短編も中高生の繊細な感情がとてもよく描かれていて、本当に良かった。学園ミステリはやっぱり最高だ。
『三月四日、午後2時半の密室』という短編が本当に良かった。


アニメ

2023年に見たアニメが対象となっている。2022年に放送されたアニメでも自分がすべてを見終えたのが今年だとここに入れられます。

10位 / ティアムーン帝国物語~断頭台から始まる、姫の転生逆転ストーリー~

ストーリーがとても良くできていたと思う。道理の通った展開が続き、キャラクターにも一人一人魅力があり、主人公の奔放さも見ていてとても楽しかった。純粋に面白いファンタジーだったなという感じ。かなり手堅い作品だったように感じた。

9位 / Do It Yourself!! -どぅー・いっと・ゆあせるふ-

DIYをテーマにした作品。派手さはないしやっていることは本当にDIY以上でも以下でもない真っすぐテーマに沿ったストーリーがただただ続く作品なのだけど、つい見進めてしまう魅力がある不思議な作品だった。日常物の作品として非常にクオリティが高かったのだけど、その凄さをあまり感じさせないのがまた凄いなと思う。キャラクターもどの子もみんなよかった。
いやぁ面白かったな。

8位 / 君のことが大大大大大好きな100人の彼女

ひたすらギャグのノリが続いていくのでテンポの良さと情報量の豊富さはとても良く感じられたが、それ以上にそこまでギャグのノリを終始貫いていたのにギャグのテンション感を全く外していなかったのが一番すごいと思った。ギャグは好みの問題になりがちだが、少なくとも自分はこの作品のギャグのノリは非常に好みだ。不快になる下品さがないし、緩急も割としっかりしていたように思う。印象の強いキャラクターがポンポン出てくるのだが、どのキャラクターも等しく印象に残って、12話が割とあっという間だった。とても面白かった。

7位 / たまこまーけっと

素朴さも磨きまくれば協力過ぎる武器になるんだなとこのアニメを見て思った。本当に素朴で、商店街の人たちの温かみに包まれて、そこで生きるたまこちゃんをはじめとした高校生たちの等身大の日常が丁寧に描かれすぎていて、一つの強みをとにかく突き詰めてかなり力業で面白い作品に仕立て上げているような、そんな逞しさを感じるアニメだった。このアニメを見た後はツイッターをやりたくなくなるしコンビニを使用することすら躊躇ってしまう。汚れてしまった自分には眩しさが強すぎる作品だった。

6位 / SPY×FAMILY

もはや他の深夜アニメと並べて語っていいのか、ドラえもんとかサザエさんを見ているような、安心感すら覚える面白さがあった。この時代にまだこんな安定した面白さの作品が生まれるんだなという感動。映画も凄かったな。

5位 / アキバ冥途戦争

インパクト部門を作れば間違いなくこの作品がぶっちぎりトップに躍り出るだろうなと、それくらいに印象的過ぎる作品だった。秋葉原のオタク文化と極道をミックスしようと言った人の気が知れないし、それほどの発想の飛躍をここまで面白い作品としてまとめ上げてしまうのもすごすぎる。毎話のように人が死ぬので、自分も主人公と同じ正気の失い方をできるのが面白かった。主演の近藤玲奈さんが本当に良かった。

4位 / ぼっち・ざ・ろっく!

面白かった。あっという間に12話を見進めてしまうほどスルスル見られるアニメだった。テンポが良すぎるし、キャラクターも魅力的過ぎるし、日常パートもドラマパートも非常にレベルが高く、楽曲もどれも素晴らしい。そりゃあ面白くなるはずだ。本当に面白かった。面白すぎた。

3位 / 4人はそれぞれウソをつく

これも面白かった。キャラクターの魅力とバランスが何よりも強かった作品だと思う。主役4人だけでほとんどのストーリーが進んで行くのに全く退屈せず最後までずっと面白かったし、ギャグの雰囲気も非常に好みだった。あとプロデューサーの人の愛がとても深く、非常に愛された作品であるのがまた良い。凄く愛おしさを覚える作品だった。

2位 / 響け!ユーフォニアム

吹奏楽部を舞台にした作品で、リアリティラインはとても現実に寄せられている。そのため派手さはないし、描かれているのも部内の人間関係とか演奏シーンが主なのだけど、それがまあ本当に見ごたえがあるからこの作品はすごい。主人公および登場するキャラクターがみんな年をとって行くのもまたすごい。頼れる先輩をどれだけ魅力的に描こうと、かっこいいorかわいい先輩がどれだけ愛されようと、時間が経てばその人たちは卒業し、各々の道へ進んで行くのだ。そうして誰かが出ていけばまた新たに入って来る人がいて、それが繰り返される学校という場所を、部活という場所をここまで真摯に描いた作品というのは非常に稀だと思う。
親しんだ先輩との別れを惜しむ気持ちも、新しく生まれる人間関係に悩む気持ちも、そんなリアリティをこんなに真っすぐ描くのかと、そんな感動があった。演奏シーンの美しさはここで語るまでもない。

1位 / ラブライブ!虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会

1期。メインの登場人物が10人と、1クールのアニメと考えると非常に多いキャラクター達を、13話にかけて誰一人取りこぼすことなく魅力的に見せていたのがとても良かった。9話までにアイドルである9人それぞれにスポットライトを当てて、そこから最終話までにそれらアイドルと彼女たちをサポートする主人公の集団の物語として一つのゴールを描く、話の流れがとても美しいアニメだった。9話で一人をピックアップする時も、決してメインのキャラクターの描写ばかりになり過ぎず、しっかりと他のキャラクターを絡ませたうえで主役のキャラクターを見せていたのがとても良かったし、そうして長い時間をかけて印象付けた9人の魅力的なキャラクターと共に主人公の成長を描く10話以降の話も見ていて非常に楽しかった。
2期。新しい仲間を迎える話と、自分たちの在り方を問う話の二軸が存在していたように思う。新メンバーの3人のアイドルが既存メンバーたちと関わっていく過程もやはり流れの美しさを感じたし、そんな刺激を受けて自分たちの在り方を問うて、これまでとこれから、そして今の自分たちに、時間をかけ仲間と言葉を重ねて向き合っていく姿が真摯に描かれていて、1期を受けた2期として非常に価値の高いものだった。
合間に挟まれる楽曲がどれもいいし、キャラクター一人一人が悩み、乗り越え、また悩み、一人の人間として生きている姿がスクールアイドルという枠組みを通してとても丁寧に描かれていて、本当に良い作品だったと思う。

自分の人生で見たアニメでも一番面白く素晴らしく大好きなアニメだ。このアニメに、作品に出会えてよかった。

曲(今年)

2023年に発表された曲が対象となっている。細かくランキングを付けるのが難しいので、ノミネート作品を10個出してそこから一曲を大賞として選ぶレコ大方式で行こうと思う。あと1アーティスト1曲と決めている。キリがないので。

:ランバダ・ワンダラン / ネクライトーキー

ネクライトーキーのEPに収録されている曲。いい曲だ、MVがまた良い。

:指先ハート / 大西亜玖璃

大西さんの5thシングルの曲。可愛いに振り切っており本当に素晴らしい。大西さんの楽曲の中でもトップクラスに好きだ。ラスサビの付近が特にお気に入りで、ラスサビ界の中でも個人的に5本の指に入る気すらしている。

:GOKKO / パスピエ

パスピエ、今年もアルバムを出してくれてありがたい限りだ。毎年10数曲が収録されたアルバムを出す凄さはもっとフィーチャーされていいと思う。アルバムに収録されていた他の曲はもっと聴きこんでから評価を下したいので、今の時点では先に発表されていたこの曲に軍配が上がった。初見よりも何回も聴き直してどんどんよさに気づく感じの曲だった。パスピエ、最高。

:presence / 楠木ともり

楠木さんの楽曲で一番好きです。これを作詞作曲してるんだもんな、すごいよ、ほんとにすごい。本当に良い曲だ。
バースデーライブでも披露されていたのを聴いたけれど、改めてとても良かった。照明の演出がすごく良かったことを良く覚えている。MVがお台場で撮影されているのもささやかに嬉しい。このMVの撮影地を巡ったのもいい思い出だ。

:テレポーテーション / NACHERRY

NACHERRYも良かった。二人の歌声の重なり方はかなり好きだ。
静かな始まりもいいし、サビに向けて徐々に盛り上がっていく感じも良い。あとこの曲もMVがあってこれがまた良い。

:Request for U / 宮下愛

今年はもう虹ヶ咲の年だったなと言わざるを得ない。虹ヶ咲と出会って脳のリソースのほぼ全てをそれに費やすことができる幸せ。そんな中でとてもお気に入りのキャラクターのソロ曲でこれだけ素晴らしいものが聴ける喜び。本当に良い歌だ。彼女の人となりが存分に表れた上でギャップも感じられ、この曲を聴くたびに彼女への愛おしさが増していく。
贔屓目を抜きにしてもこの曲の完成度は頭抜けていると思うが、贔屓目を抜きにすることなんてできないので評価に困る。
ただとても大好きな曲であることだけは絶対に確かだ。本当に好き過ぎる。挟まれるダジャレに泣かされそうになるのが悔しい。

:Fly with You! / 虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会

一アーティストにつき一曲と言っておいて、同コンテンツ内からソロ曲と全体曲をどちらもノミネートさせてしまうことは少し迷ったが、それでもこの曲が名曲であることは絶対に揺るがないので、流石にノミネートせざるを得なかった。初見でああ良い曲だなとなって、ライブで聴いて虹ヶ咲が大好きです……となり、ライブの千秋楽、ダブルアンコールで大合唱に包まれて、人生で一番と言って差し支えない幸福感に包まれたのもいい思い出だ。
この文章を書いているのは全然2024年なので、1月にあった6thライブで受けた感動も評価に組み込んでしまっていて、それは少しズルい気もするがしかし自分はやっぱりあの時間を無視はできない。こんなに良い曲そうないよ。

:光の中へ / 結束バンド

ぼっちざろっくを見たのは主に去年(2022年)なのだけど、楽曲も聴いてみるかとなったのは今年(2023年)なので、その中でも比較的新しい今年発表されたこの曲がノミネートされた。
結束バンドは良い曲ばっかりで凄い。リョウさんはこれだけの作曲能力があるからこそあのだらしなさでも許容されているのだろう。

:夢はさめても / TOMOO

珍しくコンテンツ系から外れている曲。この方の楽曲もかなり気に入っている。この曲からこの方を知ったのだけど、この曲を最初に聴いたきっかけがまったく思い出せないのはなぜなのか……。
ドラマの主題歌らしいのだけど、別にそのドラマは見ていなかったし、多分Yotubeで流れてきたのだろう。

:smile / くるり

こちらもコンテンツ系から外れた曲だ。
この曲が主題歌となっている映画がとても面白く、またこの曲も作品の雰囲気に素晴らしくあっていてかなり好きな曲だ。作品の緩やかな雰囲気が楽曲にもよく表れていて良い。

:と、振り返ってみればオタク6割非オタク4割と、バランスは悪くないように思う。ただオタクの割合がほぼ虹ヶ咲関連に占められていることからもわかる通り、2023年は自分にとって虹ヶ咲に支配された一年だった。これだけ傾倒できるコンテンツにまだ出会うことができる喜びは、今後の恐らく長いであろう人生にすら期待を与えてくれるほど、自分の中に深い感動を残している。
ここまで書けばもう大賞は言っているようなものだろう。

大賞は『Fly with You!! / 虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会』とさせてください。今年は流石に虹ヶ咲の年だ。この曲は本当に良い。本当に大好きです。

曲(気づいた)

2022年以前に発表されていたものの、その良さに2023年の内に気づくことができた楽曲がノミネートされている。曲はよく聴くので気に入るものが多く、本当は2023年に良さに気づいた曲は年内に発売されていたか否かに関わらず全て一つのランキングに並べたかったのだけど、流石に選びきれなさすぎて部門を分けることにした。
一アーティストにつき一曲というのも、レコ大方式というのも、基本的なルールは先ほどと全く同じです。

:DREAM SOLISTAR / TRUE

響け!ユーフォニアムの1期のOP。ユーフォは本当に良いアニメだった。このOPも凄く良い。前話のダイジェストが軽く挟まれたところから滑らかにこのOPのイントロに繋がってくるあの流れがすごく良いんですよね。

:シャイノグラフィ / シャイニーカラーズ

シャニマスはまったくプレイしていないがこの曲だけは知っている。なぜか。疾走感も良いし、歌詞も良いし、ゲームをプレイしていない身でここまで気に入っているのであれば、ゲームをプレイしたらどうなってしまうのだろうか。異次元で聴けたのもいい思い出だ。

:Love U my friends / 虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会

本当に良い歌。一アーティストにつき一曲に定めてしまったため虹ヶ咲の全体曲から一つを選ばなければいけない苦行を強いられたが、何とか出した答えがこれだ。初見のまだあまり思い入れのない耳で聴いてもああ良い曲だなと思えた上で、コンテンツに触れる時間が長くなってまた聴き返すともう相乗効果でとんでもない響き方をしてくる、そんな曲だ。ライブで聴いても素晴らしい。

:CHASE! / 優木せつ菜

同一コンテンツからの複数ノミネートは一アーティスト一曲のルールに抵触していてズルいという意見は自分が一番思っている。ただこれは入れなければいけない。数多ある名ソロ曲からたった一曲を選び出しただけでも褒めて欲しいものだ。
せつ菜ちゃん回りは色々あったけれど、この曲のかっこよさはいつ聴いても揺らがないので本当に好きだ。静かな歌いだしから一気に盛り上がっていく感じは何度聴いても素晴らしいと思う。

:8月のマリーナ / かな from AIKATSU☆STARS!(話数によって歌唱アーティストが変わるそうで、とりあえずこのMVの歌唱をされている方の名前をここには書く)

この曲を知ったのは村上さんの個人番組で歌われていたことがきっかけなのだけど、後になってアイカツスターズを見てあの時この曲が彼女の歌声で聴けたことの重大さをじわじわと思い知っている。良い歌だ。

:SUMMER SONG / YUI

珍しくコンテンツ系から外れた曲だ。というか、この曲ともう一つ以外はすべてアニメかコンテンツきっかけで触れた曲なので、そこ以外からのノミネートは本当に珍しい。確かYoutubeで流れてきたのを偶然聴いたのがこの曲を知ったきっかけだった。夏になるたびにこれを聴くのも素敵だ。夏の雰囲気をこれほど感じられる曲というのもすごい。

:Blue! / A・ZU・NA

また虹ヶ咲。一応全体曲ユニット曲ソロ曲から各一曲ずつを挙げているので、ギリギリルールには抵触していないと思っている。まあルールなんて自分で設けたものなのでどれだけでも捻じ曲げられるのだけど、それは置いておいて。
虹ヶ咲の曲で初めてこの曲のCDを買ったため、能動的に聴きに行った虹ヶ咲の曲としてはこれが初めてだった。海の中の世界観が素晴らしく感じられて、ユニットのテーマである世界観を大切にしているのがとても伝わってくるので純粋に曲としてめちゃくちゃ好きだ。これのカップリグ曲がまた良いんだよという話もいつかしよう。

:ループ&ループ / ASIAN KUNG-FU GENERATION

珍しい非コンテンツ系の曲。2023年はアジカンを結構聴いていた気がする。森見作品で数曲だけ知っていたのだけど、他の曲も気になって色々昔のアルバムに手を出していた。本当にアルバムをただ端から端まで聴いているだけなので、正直曲と曲名が一致する曲はあまり多くない。そのためそこが一致している曲は珍しく、そういう曲は自分の好みである傾向にある。曲名を知っているかどうかで曲の響き方というのは変わるものなのだろうか。とにかくこの曲は良い曲だ。

:幻想曲 WONDERLAND / i☆Ris

i☆Ris、久保田さんきっかけでいくつか曲を聴いているが中でもこれはかなり好きだった。個人的に、この曲をカラオケで歌う時に、サビの後半、一緒ならものすごい~最高WONDERLANDの当たりの音程が全く合わないので困っている。多分自分が下ハモを主旋律と勘違いしているから発生するズレなのだとは思うのだけど、では主旋律はどれなのかと言われたらこれが全く聴き取れない。最近は頑張って合うようになってきたのでまだまだ努力が必要そうだ。とにかくこの曲は良い曲です。

:HAPPY CANDY MARCH / harmoe

harmoeも自分の2023年のプレイリストをかなり彩ってくれたなと感謝は止まらない。なんとなく行けそうな場所と日程だったためにふらっと2ndライブに参加し脳を焼かれたあの日から、harmoeの楽曲及び世界観にはもうずっと惹かれまくっている。やっぱり世界観が何よりも彼女たちの強みだよなと思う。この曲は中でもお気に入りなのだけど、harmoeの楽曲はどれも思い入れの度合いに差がないと言うか、harmoeというユニットが、彼女たちが作る世界観全体が好きなので、楽曲単体というよりもユニットとして素晴らしく気に入っている、そんな珍しいアーティストだと思っている。その上でこの曲は特に素晴らしい。ライブで聴くのが本当に楽しいんだ。harmoeは良いぞ。

:どの曲も等しく素晴らしいので、ここから一曲を選び出すのは2023年発売部門以上に困難を極めるが、ただ一曲を選ぶのならどうしてもあの曲ということにはなってしまう。
ここまで虹ヶ咲虹ヶ咲と連呼し、ノミネートされている曲の6割が虹ヶ咲きっかけで知った曲になっている時点でもう言うまでもないかもしれないが、大賞は『Love U my friends / 虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会』とさせてください。
この曲はちょっと思い入れのレベルが段違いすぎる。
2024年も半分を過ぎようとしている今更この文章を書いているのも、すべては虹ヶ咲を素晴らしさ褒め称えるためだと思ってもらって問題はない。いいのかそれで。

映画

2023年に見た映画が対象となっている。今年上映だけに絞ってしまうと自分はそこまで映画を見ていないのでトップ10が作れるほどのノミネート数にならないため、見た映画としている。これも多分降順に並んでいるはずだ。

10位 / かがみの孤城

:有名小説の映画化ということで、後半の怒涛の展開がとても印象に残っている作品だ。映画的な派手さのある映画ではなかったと思うが、それでも確かに面白かった。

9位 / たまこラブストーリー

たまこまーけっとの劇場版。一編丸々主人公とその幼馴染の男の子の関係の変化にスポットライトが当てられていたのが凄い。
丁寧に描かれる人と人とのやり取りに京都の街並みの背景もまた素晴らしく、アニメを受けた劇場版としてこれ以上ない素晴らしい出来だったように思う。

8位 / 特別編 響け!ユーフォニアム~アンサンブルコンテスト~

ユーフォの特別編。部長になった久美子ちゃんの苦悩がしっかり描かれていてとても良かった。吹奏楽部に入部したばかりの彼女たちを知っている目線で見る、彼女たちが最高学年となり部活の主となった様子は見ていて本当に面白い。時の流れによる立場、人間関係の変化をここまで描いている作品は凄い。

7位 / 名探偵コナン 黒鉄の魚影

コナンの劇場版。黒の組織周りの描写は色々杜撰だった気がしないでもないが、哀ちゃんがとても良い形でフィーチャーされていたのですごく良かった。あのラストのセリフは凄かったな。あれ一つで映画のクオリティがグッと上がっていたような気がして、それだけパワーを持ったセリフが似合う哀ちゃんのキャラクターとしての強さをまた思い知らされた。

6位 / グリッドマンユニバース
とにかくめちゃくちゃアツい映画だった覚えがある。戦闘シーンの見応えは流石だし、日常シーンの学生生活がただ描かれているパートもまた素晴らしく面白かった。ダイナゼノンカップルの浮かれ方があんまりで面白すぎたし、グリッドマンカップルの関係のゴールが見届けられたのもまたとても嬉しかったな。
学園祭の喧騒から切り離されたあの二人だけの空間の素晴らしさよ。あの静けさと騒がしさが共存したラストシーンはとても印象に残っている。

5位 / PERFECT BLUE

とても面白かったのだけど、二度見る気はあまり起きない特別な映画だった。終始不気味で、曖昧で、不安で、そんな独特な作品の雰囲気にのめり込むという意味では非常にこの映画を楽しめたとは言えるだろう。けれど楽しみ過ぎてしまったせいで引き摺るものは多かったとも思う。映画館が明るくなった時の周囲のお客さんのとんでもねえもんを見ちまったぜ……の空気感は忘れられない。自分も全く同じ感想だったから。

4位 / AKIRA

なんとは言ってもやはり映像がとても見ごたえがあった。背景の近未来の街並みは見ているだけでワクワクするし、全く見たことのない新鮮な、しかし映像の良さですべてを納得させてくるアクションシーンもとても見ごたえがあった。でもやっぱり街並みが何よりも自分は好きだったな。東京は早くああいう街並みを目指してください。

3位 / アリスとテレスのまぼろし工場

映像の美しさが映画の面白さに寄与しているという意味でこの映画はかなりそこのクオリティが高かったように思う。閉塞した町でも細部までを丁寧に描くことでそこに生きる主人公たちのやり取りが何倍にも伝わってきたし、終盤の目を惹く派手なシーンの映像もやっぱり素晴らしかった。映像の綺麗さも突き詰めればこれだけ映画全体の面白さを底上げできるんだと気付かせてくれた作品でもあった。いやはや面白かったな。

2位 / リバー、流れないでよ

これはもう本当に迷った。1位と2位は本当に迷った。ランキング付けなんてしてはいけないんじゃないかとも思った。それを言ってしまうとこの文章の存在価値がなくなるので目を瞑ることにする。この映画もとても面白かったな。トップテンで唯一の実写映画だが、自分はそもそも邦画を見る習慣があまりない中で2位にまでつけてしまったのは流石としか言いようがない。ループものとしては本当にささやかで本当に平和で、貴船という場所に流れる独特な時間の雰囲気が存分に感じられて、とてもよくできた映画だったなと、面白い映画だったなと思う。主題歌がまた良い。

1位 / BLUE GIANT

面白かった。とても。アツかった。とても。
原作を読んでいない状態でこの映画を見たので原作との差異などは全く分からず、しかしそのおかげでこれだけこの映画を楽しめたのかなとも思う。主人公たち三人が三人それぞれ成長していく様がジャズの演奏シーンと共にとても丁寧に描かれていて、そんな成長物語はシンプルに、王道に面白い。この映画を見ると自分も何か手を動かしたくなるんだよな、心を燃やされる素晴らしくアツい作品だったと思う。自分は玉田君が一番好きだ。



終わりに

以上。なんで今更こんな文章を、という問いへの答えは、23年に自分が虹ヶ咲と出会ったんだよということをもっとどこかに刻んでおきたかったから、となるだろう。

それくらいに衝撃的な出会いで人生を変えられた出会いだった。
全てのきっかけとなってくれたアニメに感謝。自分と出会うまで続いてきてくれたことに感謝。生きがいを与えてくれることに感謝。

小説は青崎さん。青崎さんの作品はもっと読んでいきたいと思っている。
アニメは虹ヶ咲。一聴でここまで自分のすべてを奪っていった作品というのは後にも先にもこの作品以外にはないと思う。
曲もどちらも虹ヶ咲だ。虹ヶ咲の良さを語るために部門を一つ増やしているあたり、自分がどれだけ虹ヶ咲の話をしたがっているのかがよく表れている。
映画はBLUE GIANT。面白かった、アツかった。最高だった。

来年も24年のまとめ文章は書いていきたいと思っている。
今年になって消えた漫画部門の復活と、小説の方のランキングをトップテンまでつけられるようになることが目標だ。
そしてなにより、1年を終えてから半年かかってようやく振り返りの文章を投稿するような愚行を繰り返さないことが一番の目標だ。
読むぞ見るぞ聞くぞ書くぞ。出来るだけ早いうちに。

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