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オフラインエンタメの可能性〜イタリアンでお笑いライブ〜

11月23日に、お笑いライブを念願の初主催させていただきました
そのご報告を兼ねて、学びとともに書き留めておこうと思います

ライブ詳細

11月23日(土)20時〜「ジョコンダ!!」
場所:イタリア食堂 Gioconda
出演:オールドトム、コガラシガーナ(プロダクション人力舎)

約40分間のお笑いライブの後に芸人さんを交えてイタリアンのコースを楽しんでいただくというちょっと変わったライブです

ライブ開催までの経緯

もともと私が上記のイタリアンのお店でバイトをしていて
「せっかくいいお店なのに場所が悪いせいか、客足が思うように伸びない
 なにか私が力になれることはないか…」と思っていました

その文脈とは全く関係なく、私はお笑いが大好きすぎて勝手にお笑いや芸人さんの未来を考えることがよくありました
現在の芸人さんの主要な活躍の場であるTVというメディア自体が衰退していった場合に備えてTVに頼らずに芸人さんが生きていく道を作りたい、というのが当時(今年4月頃)の関心事でした

そんな問題意識から出発したいくつかの企画案をルーズリーフに書き出していて、その中のひとつが今回実施することになった「芸人twitter広告」です
簡単に説明すると「広告費のない飲食店とライブ会場を使いたい芸人さんのマッチングサービス」です

考案してから半年以上経っていたので半分忘れかけていたのですが、私がバイト先で抱いていた問題意識がこのサービスのことを思い起こさせ、店長に提案し実施に至ることになりました

で、「芸人 twitter広告」って?

「広告費のない飲食店とライブ会場を使いたい芸人さんのマッチングサービス」なのですがもう少し具体的に言うと、”コンテンツは良いのに集客が思うようにいかなくて広告を打ちたいがそのお金がない飲食店”と”ライブ会場を安く押さえたい芸人さん”をマッチングさせて、後日その飲食店でお笑いライブを開催する、というものです

マッチング成立後に芸人さんがtwitterで「〇〇というお店でライブをやります!」とtwitterで告知をすることによって、そのフォロワーが店に足を運ぶきっかけを作り、それが広告の代わりになります

実際にやってみて

①成果として

うちのイタリア料理屋はオープンしたて、とにかく場所が悪い、個人経営でお店も小さいという条件のせいか、ひどい時は土日含めてお客さんが0だったりと客足の伸び悩む状況にありました
しかし、今回のイベントでは1日で12名のお客様にお店の料理を食べていただくことができました

今回自分の仕事として重点を置いていた、お店の料理、そして生のお笑いに触れる「最初のきっかけ」を作るという目的は最低限達成できたのではないかと思います

②集客について

「お笑いライブを開催するから見にきてほしい」もしくは
「うちのお店の料理を食べにきてほしい」といち目的に焦点を絞った独立した理由で誘うよりも
「お笑いライブをやるからうちのお店に来てほしい」と言うほうが集客サイドとしての心理的ハードルも、(多分)お客さん側の来店の心理的ハードルも低くなっていたと思います

それぞれのお客さんにヒットする理由が違うので、広告の際には「来店しやすい別理由」を顕在的にも潜在的にも示せると幅広くアピールできるのではないかと思いました

③オフラインの可能性

普通のお笑いライブは
観客入場→<開演>芸人ネタ&トーク<終演>→観客退場→(出待ち) 
という流れになりますが
今回のイベントは、
お客様入場→<開演>芸人ネタ×5&トーク<終演>→芸人さんとお食事
というお笑いライブでは珍しくお客さんと芸人さんに食事を共にさせたらどうなるのか、ちょっと実験的なチャレンジをしてみました

場を作るだけ作って「さぁあとは頼むよ芸人さん」という丸投げな形になってしまい、芸人さんの負担が大きくなってしまうのではないかと正直なところ心配していたのですが、その心配を裏切るような盛り上がりを見せていました

舞台と観客席という境界線が取り払われたことによって距離が縮まり、
・一発ギャグのリクエスト&披露
・「芸人」という生態に関する質問の嵐(普段の生活や芸人になった経緯、TV収録の裏話など)
・すべての人が楽しめるように話を振る芸人MC力の発揮
・初対面のお客さん同士の芸人を触媒とした交流
・芸人とお客さんのtwitter相互フォロー
・終いにはハグしてた
といった様々な化学反応を間近で観察することができました

私はここにメディアを介さない直接的なファンづくりというオフラインの強みの威力を見ました
普通のお笑いライブやTV視聴後では「見たことのある芸人」という肌をかすめるような認知で止まるところを、「同じ釜の飯を食った芸人」というもう少し印象の深度のある認知を生み出せるUXにできたのではないかと思います

最後に

もちろん課題もたくさん見つかりました
しかし、実際にお客さんから「想像の1.5倍は面白かった」「3000円以上の価値があった」「お笑いの魅力を感じられた」と言っていただき、やってよかったと思うことができました

来てくださったお客様、協力してくださった芸人さん、また、応援してくださった方々にはこの場をお借りして改めて御礼申し上げます、皆様のおかげでしかありません
第2回以降もご贔屓にしてくださると大変嬉しいです

p.s.飲食店様をはじめとしたライブ開催のご依頼も大募集中です!


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