2021/8/7 筑波夏の8耐
自分が初めて自転車レースに出たのが筑波サーキットで行われた耐久レースであった。
当時は大学のサークルでMTBで参戦。誰に教えられたわけでもないドラフティングをそこで習得したのを覚えている。
時を経て、新潟メンバーでこのレースに出たら面白いと思って4人集めて数年ぶりに参戦。
今回はコロナ禍ということもあり大会開催されるかどうか心配だったが、様々な対策を施し開催。主催者様には感謝しかない。
当チームは、A、B、Kの新潟在住組3人+茨城在住のPの4人編成。
(諸事情により今回は伏字にてメンバーを表記します。わかる人にはわかるけど)
新潟組は深夜2時に出発。
10時就寝し3時間半ほど寝れた。車内が楽しかったので寝る間もなく6時前にサーキット到着。
今回の参加者は例年の6割ほどだったらしく場所取り争奪戦も難なくクリア。Pさんと合流してピット近くのスペースを確保。
時間にも余裕があり、ゆっくりと準備をしてから試走へ。
すると前輪の挙動がおかしい…。縦振れか?と思ったらタイヤに原因があるみたい。
仕方なく新品のタイヤを現地調達。ちょうどY’sロード志木店のインチキおじさんこと野澤さんがボランティアメカニックに来ていたのでピレリのP-Zeroを購入。野澤さんはYouTuberなのでついでにチャンネル登録もしておいた。
大会前に2回ほどホイールのチェックライドをした時はタイヤの異変に気がつかなかったが綺麗なサーキットで気づかされるパターン。
そんなトラブル対応をしているうちにスタート位置を決めるタイムトライアルのPさんの雄姿を応援できないという…。
おかげさまで前方スタートをゲット。
そんなバタバタがありながらも9時スタート。
第①走者はエースのA。難なく集団内の前方をキープ。フォームからするに全然いつもの前傾でないことから流しているような感じ。
と思ったらアタックして単独走になり集団からアドバンテージを得てピットイン。
第②走者はバン。
スタート時は晴れてドライだった路面が、雨によりウェット。
集団は後ろ。せっかく得たリードを守るべく逃げ続ける。
単独で走っていると脚が合う人が一人ついてきてくれて2人でローテ。
ただ、コーナーの度に後輪が横滑りする。ドライの時は問題ないのにウェットな時に豹変するヤツか…。廃盤のM社のタイヤ。ちなみに空気圧は6.5bar。
集団走行が怖いので、後ろを走っている集団を戻るのは怖すぎる。
アベレージが落ち始めたところで交代。20分しか走っておらんやんけ…。
第③走者K。
数名でローテしてプロトンから逃げていたが、集団の勢いの方があるので逃げは厳しいな~というところでピットイン。
ピットインの間に集団ははるか前へ。
第④走者のPさんはプロトンを単独で数十秒追いかける展開に。
タイムギャップを計測すると数周は集団との差をキープしてくれていた。
だが、差が開きはじめたところでピットインをお願い。
2巡目で集団と1分のアドバンテージ。これは作戦ミス…。もはやトップ争いに復帰するにはエースAに頑張ってもらうしかない。
1周で5~10秒縮める圧巻の走り。ゴイスー、、
あと3周くらいで集団に追いつけるなーと思っていたら流石に交代の合図(^^;
おかげさまで自分に交代時は差が15秒くらいになっていた。
ちょうどスタートから2時間経過したため、プロトンから2時間ソロの部のライダーがごっそりいなくなったみたい。
後輪を5barに落とし路面はドライへ好転したので横滑りの心配はない。
プロトンが縮小したことを知らない自分は、遅れを取り戻すべく全開に近い状態で踏み続けていたら、2~3人強い人とローテを回していた。
で、どうやらそれが先頭集団を走っていたライダーだったみたい。
グループも4~5人位に増えて後ろで休めるように。実は暑さで発汗量が非常に多く脚が攣る兆候が見られていたので小集団ながら助かった。
総合争いのチームと一緒に走っていることに気づき、「いつごろ交代入りますか?」と交渉し同じタイミングでピットイン。
なんと総合1、2位争いをしているようで、しかも相手チームは同じピットのお隣さん。そして総合3位以下は1Lapついている模様。いつの間に…。
最初の2時間の頭の悪い展開から一気にパワーで総合争いまでジャンプアップするIQ低めな展開へ。パワーは正義!がはははは!!
ここから参謀Kの指示のもと、相手チームと紳士協定を組み、争うことなく同じタイミングでピットインすることに。規定で16回以上ピットインをしなくてはならないため、お互いにピットインの回数を稼ぎながら総合3位以下との差を順調に広げていく。
同じタイミングといいながらマッチアップの状態は変わらず、相手との組み合わせによっては走力差で千切られる可能性があるミスマッチを避けるべく走順を変える作戦へと切替え。
サドルの乗るとIQがマイナスへ振り切れるAと自分だけだったら再び自爆していたに違いない。
我がチームのブレインの指示のもと、あとは思考停止して自分の役割を果たすだけ。気持ちよくなりたい!という欲求を抑えながら…。
しかし相手は5人チームと脚の残り具合では不利。
幣チームはエースAや走力があるPさんは、もし仮に相手チームが協定を破って攻撃を仕掛けてきたとしても対処できるだろう。
チームのブレイン的存在のKも走力は充分であるが、相手チームのエース級とぶつかった時に万が一があるので、相手チームの「穴」的なライダーと組み合わせるように走順をうまく変更してやり過ごせれば。
ちなみに自分の3巡目の相手は結構走力がある方だったが、協調体制を守ってくれたので十分に休むことができた。
「元プロの方ですよね?」と言われたが、どうやら自分の名前を検索してHONDA栃木のページが出てきたみたい。たった1年しか走っていない上にサラリーマンしながらですよと言っておいた。
それより、雨が降ったり止んだりの気候で再び路面がウェットに。
さっきのタイヤ、空気圧を5barに下げたのにまだ横滑りする。
コーナーは必要以上に車体を傾けないようにして慎重に処理。前との車間を開けてしまうこともあったけれど後ろの方から罵声を浴びることなく周回を消化することができた。
あとは自分がアンカー勝負に備えるだけ。
念のためリアホイールをPさんから借りて不安材料の芽を摘む。
・・・が、今度はリア変速できないトラブル発生。今日はトラブル多いな。
Y’sの野澤さんにメンテナンスをお願いして解決。何とかなりそうだ。
トラブル解決後はチーム3人の安定した走りを見ながら脚を休める。Aは相手チームの一番強いと思われる人とドンパチしてて楽しそう。一人だけ気持ちよくなっちゃって、ズルいぞぉ…。
総合優勝を争う相手チームに1人だけ協定を破ろうとする選手がいてPさんは難なく対応していた。
ラスト1時間でKとも当たり、ここでも協定を破り明らかに千切ろうとしている走り。いつもの練習のとおりに中々千切れないので安心して見ていられる余興でした(同じピット内で両チーム爆笑)
もっと見ていたかったな~
で、Kからバトンタッチして決着はラスト30分へ。
総合1、2位争いと3、4、5位争いが同一集団の熱い展開へ。
その中でもクラス別順位を争っているチームもあり、関係ないけど脚はある選手がいたりと安定しない集団だったので前目をキープ。
スプリントには自信があったけど、相手がガチでスプリント強いかどうかわからないので最後まで気を抜かずに慎重に。
Pさんから借りたBORAとコンチcompetitionの安定感に感動。あれだけ横滑りしたタイヤがめちゃくちゃグリップしてコーナーを攻めることができた。
残り1周のフラッグが振られラスト周回。スピードが上がる集団。
バックストレートでアタックがかかったが、総合を争う選手がそれに反応したのでダッシュして後ろをキープ。これはメシウマな展開。
あとはスリップストリームに入って自分の距離になったら思いっきりスプリントするのみ。
ゴールラインに飛び込む時には余裕で勝利を確信できるくらいの気持ちよい完勝であった。
MAX1,100W。61㎞/h。
これにて総合優勝をゲット。おまけにラップリード賞、ファステストラップ賞、中間賞など総なめ(中間賞はローテの順番でたまたま
4人全員の力で勝ち取った価値ある優勝。エンジョイ第一で無事にゴールできてよかった。思えば一度も落車を目にしていなかったような。
総合を争ったDEF touringの皆様のおかげで楽しくレースができました。
またレース会場でよろしくお願いします(^^
ご時世的な事情で表彰式は1チーム単位のみ。
こんな状況でも開催してくれた大会関係者の方々に改めて感謝。
また、家庭の事情とタイミングが合えば参加したいと思いました。
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