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anna

空気階段 第4回単独ライブ「anna」を見た感想をつらつらと書こうと思います。
リアルタイムで配信、アーカイブで2回の計3回見ました。
少しネタバレもあるので、ここからは皆さんの自己責任でお願いします。







1年ほど前のオードリーのオールナイトニッポンで、面白いボケ芸人ランキングの10位に春日さんがランクインしたことを受けた若林さんの話をずっと覚えている。

「春日はボケていない、ボケっていうのはフリとオチがあってボケになる。
 面白い、面白くないは別として。例えばロケで蕎麦屋に行って、蕎麦の説明を散々受けた後に『そうなんですね〜、じゃあ親子丼を1つ』っていうのは、面白いかは別としてボケ。春日は1回もこれをした事がない」

これを聞いて以降、いろんな場面でフリとオチをいつのまにか意識するようになった。
バラエティ番組でもラジオでも、漫才でもコントでも「あっ、今フったのかな」や「今のボケはさっきのがフリだったんだ」と思いながら面白ぇな〜と笑っていた。


これが全て正しいとするのなら「anna」というオチのフリは、「空気階段の人生」という盛大なものでした。本当にもう、やられました。


①OPコント

空気階段の単独ライブを見るくらいファンの人なら、このネタで全部わかるはず。
そしてあまり空気階段を知らないような人がイメージしている空気階段のネタだったなと思いました。
もうここで全部持っていかれた。

②27歳

このネタ、僕は勝手にもぐらさんと峯田さんを重ねました。形は全然違うけど。
面白さの中に人間の弱さや、夢を見る若者の強さを垣間見せられた。
2本目には少し重たいような、でも2本目にしか出来ないようなネタでした。

③SD

めちゃめちゃ笑いました。もぐらさん演じる刑事が違和感に気づいた時おなか抱えた。
他のネタを見ていても感じるけど、かたまりさんの演じるイカれたやつは本当にすごい。本当にイカれている。

④メガトンパンチマンカフェ

おそらく「anna」を見た人は全員ラストのネタが1番好きだと思う。僕もその中の1人だ。でもラストのネタを除くならこのネタが僕は1番好きでした。
設定は至って普通。雨が降ったから喫茶店に入る。ただこれだけ。
でもこの喫茶店の中の世界は普通じゃありませんでした。
もぐらさんの一挙手一投足がただでさえ面白いのに、かたまりさんのリアルの笑いがこっちの笑いを掻き立てる。
このネタは繰り返し見てしまいました。

⑤コインランドリー

意味がわからないネタの後に意味が分からないネタが続くと思っていませんでした。あれ、本当にやばいのは0:10でかたまりさんが演じてる役の方ですね。
最後の展開とセリフには少し震えました。

⑥銀次郎24

前言撤回します。意味が分からないネタは続くものでした。
相変わらず下ネタがぶっ壊れています。男ウケはめちゃめちゃあるでしょうね。
こういう意味がない展開、僕大好きです。
このネタだけ時代設定に少し違和感を覚えていて、ラストネタへの伏線だったんですよね。くうぅ〜!

⑦Q

すみません。またも前言撤回します。前の3つは意味が分からないネタなんかじゃありませんでした。これが意味わからないネタです。見てください。意味が分からないです。

⑧anna

スタートから使われる「ラジオ」というコンテンツ。もう見てる人は全員ここで持ってかれたでしょうね。きっとこのライブ見ている人の中に空気階段の踊り場を聞いていない人なんていないんだから。
正直言うと、第1回と第3回の単独ライブもYouTubeで見たので空気階段の単独の感じも知っていて、最後こうなるんだろうなって想像していました。

予想の5兆倍良かったです。
初めて見た時、僕、もう、このネタが良すぎてムカつきました。
このネタ1つ、いや、annaに笑いも、恋愛も、青春の甘酸っぱさも、下手くそな生き方も、夢も全部が詰め込まれていました。
このネタの中で銀杏BOYSの「夢で逢えたら」という曲が流れるところがあるんですが、ホロリと泣いてしまいました。
でも感動させてくるのに、感動させすぎないんですよね。
空気階段のそう言うところが大好きです。


誰かが何かが、誰かを救っている。
ラジオが空気階段が、僕を救っている。
本当に素晴らしいものを見た。きっとあの舞台をリアルタイムで見たことを自慢できる世の中がきっと来る。


お笑いのある世界に生まれて良かった。空気階段が、空気階段の踊り場がある時代に生きられて良かった。そう思えたのが「anna」でした。

最後までお読みいただきありがとうございました。

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