見出し画像

リレー日記(2024年1月8日-14日)文・山田

バナナ倶楽部のメンバー4人が、1週間ずつ交代で日記を投稿します。今週の担当は山田です。

8日(月)
昼間に起床。祝日。
ウィンナーと目玉焼きを作り、朝食とする。最近、冷蔵庫にウィンナーと卵を常備するようにしている。目を覚ましてお腹が減っており、ウーバーイーツを頼み、食べたくもないマクドナルドを食べる、ということが頻発していたから。
なんとなく彼女に電話をかけると、「スイカゲーム」というスマホアプリを勧められる。始めてみると、止まらない。気がつけば夜だった。
彼女が家に来て、一緒にスイカゲームをやった。スイカゲームは1人で遊ぶパズルゲームのため、ゲーム内での2人の協力プレイや対戦プレイは存在しない。並んでやるだけ。

9日(火)
10時前に起床。
10時40分ごろ会社の最寄駅に着いたところで、同僚から電話がかかってきて、10時30分から会議があったことを知る。朝から少しだけ怒られる。
会議が終わり、チームメンバーで初詣に行く。赤坂の日枝神社。おみくじは大吉だったが、引いた5人全員大吉だったため、やらせおみくじの可能性あり。おみくじにおまけでお猿さんのストラップがついていた。色によって長寿の猿、必勝の猿、縁結びの猿など種類がある中、僕は金運の猿を引いた。意識する程度のうっすらとしたものだが、今年のテーマを「倹約」にしていたため嬉しい。
そのまま取引先の代理店へ行った。普段タクシーや電車で行くところ今日は仕事上余裕があったうえ、年始の特別感もあいまって歩いて行った。晴れていて気持ちが良かった。30分程度で到着。
代理店で少し仕事をしながら、色々な人に年始の挨拶をして家に帰る。
彼女が家に来たので、金運の猿を見せようとするも見つからない。無くしている可能性大。倹約の2024年に暗雲が立ち込める。
テレビを見ながらスイカゲームをやっていたら深夜。

10日(水)
起床。昨日より30分ほど早く起きることができた。
会社に行って、仕事をする。
昼、一年目の後輩の女性と2人でご飯を食べる。食堂に行くと、一年目の集団がわいわいご飯を食べている。僕が連れている後輩も本当はそっちに混じりたいだろうに、僕を気にしてそれができない。なんだか申し訳ない気持ちになる。ご飯後、仲の良い同期とタバコを吸うと後輩に告げると、その同期と会ってみたいと言う。その同期はイケメンということで後輩の中で少し有名らしい。
後輩を連れて喫煙所へ。後輩と同期を引き会わす。初対面、話すこともなくなんだか気まずくなって、おどけて少しセクシャルな話をする。直接的な言葉を言ったわけではないが、不快に感じてもおかしくない。場を盛り上げようと無理をしているときは失言をしがちだ。身を乗り出している時に無防備になる。
仕事を続ける。今日は21時くらいまでやった。夜、会社に人が少なくなり部屋の空気が緩むと、雑談をしてしまう。一年目の子だちが未だに食堂でわいわい仲良さそうにしゃべりながらご飯を食べていることの是非を議論してしまった。会社の方針として、一年目のうちは大事に育てようということになり、数年前より任される仕事が減っている、だから同じ時間を共有でき、仲良いように見えるが、暇が原因なのでそれはかりそめのものだ、云々。本当にどうでもいいし上の年代が口にすべきではないことを何故語ってしまうのか。後悔。
帰り道、スーパーに寄って惣菜を買っている時に喫煙所でセクハラめいた話をしてしまったことを思い出し、自然と顔が歪む。今日は反省の多い1日だ。
家でご飯を食べ、テレビを見ながらスイカゲームをして就寝。明日は今日より早く起きれますように。

11日(木)
起床。10時に起きる。やってしまった。
11時ごろ会社に到着。仕事を粛々と進める。
21時ごろまで仕事をし、同僚といろは寿司へいく。いろは寿司にはよくいくが、同僚と行くのは初めてなため不思議な気分。
一番気持ちのいいくらいのほろ酔いで24時ごろ帰宅。サラリーマン的ないい日だった。彼女が家で待っている。

12日(金)
起床。9時45分くらいに起きる。昨夜重い仕事が降ってきたことを考えるといただけない。
今日は朝から仕事でトラブルが発生した。トラブルが発生すると、「トラブルを解決している自分」を客体化してしまい恥ずかしくなる。
そのおかげで全く重い仕事が手につけられず、深夜まで仕事を続けた。
年次が一つ上の女性の先輩が隣の席なのだが、この人が全く仕事ができない。できるだけ客観的な目で見ようとしても容姿もよくない。物も知らない。軽く軽蔑している。深夜、だいたい仕事をしながら残っているメンバーでぽつぽつ雑談を始めるのだが、その先輩が「ミセスグリーンアップルの『ケセラセラ』という曲をライブで聞いた時に涙が出てきた話」を披露してきた。歌詞に感動したらしい。また一つその人が苦手になった。
今日は彼女が「スナックキャバクラ」なるものに体験入店しているらしい。僕が3時に家に帰り、彼女が3時半に家に来た。髪からタバコの匂いがした。明日は何も予定がない土曜日。ゆっくりしよう。

13日(土)
昼前に目を覚まし、そのままベッドでダラダラしていると午後になっていた。
彼女と「ベニエ」を食べに恵比寿のカフェへ。「ベニエ」はドーナツみたいなもので、ディズニーの映画に出てくるらしい。ちょっと前に行くと約束していたらしいが、忘れていた。
散歩しながらガーデンプレイスのカフェに行く。ベニエは売り切れていた。代わりにワッフルとパンケーキを頼む。パンケーキはおいしかったが、期待するほどおいしくはなかった。年に一回くらいしかパンケーキを食べないが、いつも期待するほどおいしくはない。僕の中でパンケーキのハードルが上がりすぎているのかもしれない。
雨が降っていたので時間潰しがてら恵比寿で買い物をして最寄駅に戻ると、雨が雪に変わっていた。寒い。家に戻ると、疲れて少し眠ってしまった。
晩御飯を食べた後、「エイリアン2」を見た。「エイリアン2」は「エイリアン」よりエイリアンの数が桁違いになる。面白かった。

14日(日)
昼頃起床。
今日は掃除や洗濯などを家のことをする日。
洗濯物を干し、掃除機をかけ、一通り終了。やることもないので本を読む。今読んでいるのは「話の終わり」というアメリカの小説。買ったのはもう1年半ほど前だが、最近読み始めた。買った時なんとなく訳文が読みたくて、また、岸本佐知子の訳本を読んでみたかったため、平置きにされてたこの本を買った。
この本は作者が過去の恋愛を思い出してく形で話が進む。回想なので結構頻繁にあやふやな箇所が出てくる。もはやそれが小説の特徴と言っていいくらいだ。しかし、恋人と別れてしまった際の言動や心情は全然あやふやでなく、はっきりと真に迫る言葉で紡がれる。他の箇所があやふやだったのはこの別れの心情をを目立たせるためのテクニックだったのか!と最初思った。しかし、出来事とはだいたい盛り上がっている部分よりも最後の部分しかはっきりと覚えてないものかもな、これがリアルかもな、という考えに至った。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?